TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:Giant-Size Annual #4 7/4/07

PWG:Giant-Size Annual #4 7/4/07の分析


名勝負 PWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン
好勝負 タッグ王座戦:PAC、ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン

1枚約2時間25分。

@ロニンvs.トップガン・タルワー
 ロニン、Suck。
 コメディーをしないタルワーもSuck。
 悪い試合。

Aヒューマン・トルネードvs.トニー・コジナ
 ハードなことをやっていても噛み合わなければ仕方ない。
 余りにもフィニッシュはあっけないし
 少し悪い試合。

Bヤング・バックス、TJパーキンスvs.スコット・ロスト、ディノ・バンボーノ、カール・アンダーソン
 バンビーノを除けば全員確かな物を持っている。
 ミラー・ムーブも含め
 非常に見栄えのする良質のタッグに。
 特にヤング・バックスの技は今回もキレていて良い働きをしています。
 平均的な良試合。

Cデイビー・リチャーズvs.ファーガル・デビット
 ファーガルは新日とアナウンスされたのでLA道場生でしょう。
 まだスタイルが確立されていない感が強いものの
 リチャーズがヒール・プレイで引っ張っているので
 悪くない試合。

Dストリート・ファイト:スコーピオ・スカイvs.ジョーイ・ライアン
 ゲリラ・ワーフェアになっていない時点で
 気づくべきだったのだろうな。
 ライアンのいつもの試合並にゆるい喧嘩マッチで
 凶器の使用も微妙なものばかりで
 フィニッシュはかなりあっけない。
 少し悪いレベル。

Eオースチン・エリーズvs.ロッキー・ロメロ
 ここからは目玉カードの目白押し。
 まだROHには復帰してないので
 ライバル軍団同士という事ではなく正々堂々とした戦いを。
 エリーズの首攻め対ロメロの腕攻めといった塩梅。
 中盤がややつまらないものの
 その個々の動きのキレはこの2人ならでは。
 中々良い試合でした。

Fブライアン・ダニエルソンvs.ネクロ・ブッチャー
 やはりアメドラは基本的にハード・ヒッターではないので
 10分無いのは短く感じられてしまうが
 2人ともちゃんと流血して見せ
 レスラーvs.デス・マッチ・ファイターの激突という絵を上手く描けていたかと。
 少なくとも後のROHで行った試合よりは良く
 中々良い試合でした。
 
Gタッグ王座戦:PAC、ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン
 そつなくこなした試合展開、構成で進み
 ピン・ポイントで各個人素晴らしい動きを取りいれています。
 そして圧巻はクライマックス。
 定石を踏んでいながらも
 予想もしない攻防、動き回り方で
 ストロングとPACのコンビネーションは
 AJ、レッドを彷彿とさせる物がありますね。
 今でもある程度のレベルに達しているが、
 序盤、中盤を重厚にすれば名勝負も狙える出来でした。
 文句なしに好勝負。

ここで終わってもいいのに
アメドラが出てきてジェネリコに挑戦し次の試合に。

HPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン
 2人とも激戦を繰り広げたばっかりだというのに
 なんて試合をするんでしょうね。
 試合時間が12分と短かったとはいえ
 最初のハイ・テンションが
 1回も落ちることなくそのまま最後まで。
 後半のクライマックスはもう完璧すぎる。
 文句のつけようが無いですね。
 唯一試合時間が・・・と言いたくなりますが
 12分と言う時間の中で
 ここまでのクオリティを見せた物は他にないので
 ぎりぎり名勝負にしましょう。

総評。
 Eからの怒濤のハイ・レベルマッチの連続は圧巻。
 PWGファンだろうがなかろうがこれはお勧め。
 素晴らしい大会でした。
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

Fブライアン・ダニエルソンvs.ネクロ・ブッチャー
  アメドラがグラウンド・サブミッションを狙う。
  抵抗するネクロにニー・ドロップを入れ離れる。
  アメドラが牽制のロー・キック。
  それに合わせてネクロが腹にパンチ。
  組み合いアメドラがヘッド・バッド。
  打ち返してきた所を利用してスリーパーに捕らえる。
  額をかきむしり流血させる。
  蹴りつけていく。
  ネクロはチョップを打つとアメドラを場外へ落とす。
  椅子を投げつけていく。
  流血したアメドラに椅子付きボディ・スラム。
  ビニール袋で締め上げる。
  椅子の上へのボディ・スラムを狙う。
  アメドラは逃れると椅子の上へのバック・ドロップ。
  椅子を頭部に乗せ踏みつける。
  ネクロをリングに戻すと殴りつける。
  サーフボード・ストレッチと思わせ踏みつける。
  ダイビング・ヘッド・バッドからカバーするもカウント2。
  ならばとキャトル・ミューティレーション!
  ネクロは体勢を返して起きあがると
  ヘッド・バッドを打ち逃れるも崩れ落ちる。
  ネクロがアメドラをコーナーに追いつめ殴りまくる。
  アメドラがバックに回りジャーマン。
  そしてエルボー連打!
  レフェリー・ストップになりアメドラの勝利!


Gタッグ王座戦:PAC、ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン
  ジェネリコ対ストロングで試合開始。
  代わったPACがショルダー・タックル。
  もう1発狙った所にジェネリコがアーム・ドラッグ連発し交代。
  スティーンのハード・ヒッティングに
  PACは身軽な動きで対抗し交代。
  劣勢のストロングだったが
  エプロンからサンセット・フリップを狙ったジェネリコにバック・ブリーカー。
  ジェネリコを捕まえ攻め立てる。
  ジェネリコはPACにスピン・キックを決め交代。
  今度はPACが捕まる。
  PACはジェネリコにヘッド・シザースの入りからハリケーン・ラナ。
  自陣に飛びつこうとするもジェリコが立ちふさがる。
  ハイ・キックを入れるもバック・ブリーカーを食らい動きが止まる。
  ジェネリコがカバー。カット。
  スティーンがスーパープレックスを狙う。
  PACはスティーンを殴り落とすと
  屈んでいる所にシューティングスター・プレス。
  両者ダウンでダブル・タッチ。
  ストロングが猛攻を見せクローズラインでカバー。カウント2。
  ジェネリコの丸め込みを防いでバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ジェネリコは連係攻撃を避けるとタッチ。
  PACに連係攻撃を狙う。
  PACは避けるとハンドスプリング式にジェネリコに飛びつく。
  ジェネリコが耐えて下ろした所にスティーンがクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ネック・ブリーカーも同じく。
  ならばとパッケージ・パイル・ドライバーへ!
  PACは逃れるとリバース・ハリケーン・ラナ。
  ブラインド・タッチしていたストロングがすかさずビッグ・ブーツでカバー。カット。
  PACはジェネリコを落とすとサマーソルト・ブランチャ。
  ストロングがスティーンにダブル・ガット・バスター。
  PACが続けて変形の630°セントーン!
  カバーするもカウントは2!
  ストロングがスティーンにスーパープレックスを狙う。
  PACは別コーナー上で待機している。
  ジェネリコはPACを殴り落とすとストロングも殴り妨害。
  オッレッ!を狙うもPACが妨害。
  PACが突進するもジェネリコが打ち上げる。
  コーナー上のスティーンがキャッチし
  踏み外しながらもマットに叩きつける。
  同時にジェネリコがストロングにオッレッ!。
  スティーンのムーンサルト、ジェネリコのダイビング・ボディ・プレスと続けるもカウントは2!
  スティーンがパッケージ・パイル・ドライバーを狙う!
  ストロングが妨害しジェネリコと殴り合い。
  ストロングがPACを打ち上げる。
  PACはそのままジェネリコにハリケーン・ラナ!
  スティーンがカット。
  スティーンがストロングを落とすとジェネリコがブランチャ。
  スティーンがパッケージ・パイル・ドライバー!
  ジェネリコがブレーン・バスターと続け1,2,3!
  ジェネリコ、スティーンが新タッグ・チャンピオンに!
  これでジェネリコは2冠!


HPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン
  頭に包帯を巻いてアメドラが登場し挑戦を表明。
  王座戦を受けていいかと役員に聞くジェネリコに対し
  俺に話せとアメドラが張り手。
  ゴングが鳴らされる。
  ジェネリコが殴りつけていきロープに走る。
  アメドラがカウンターでフォア・アームズでロープに走る。
  ジェネリコは後を追いクローズラインで落とすとスプリングボード式ムーンサルト。
  リングに戻すとミサイル・キックへ。
  アメドラがパワー・ボムに切り返しハーフ・ボストン・クラブ。
  ジェネリコがロープを掴む。
  いたぶっていく。
  サーフボード・ストレッチを決める。
  打ち返してこいと言わんばかりに張り手。
  ジェネリコがダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
  アメドラの包帯をハグと張り手。
  アメドラはコーナーを使って裏に回るとローリング・エルボーへ。
  ジェネリコは避けるとブルー・サンダー・ドライバー。カウント2。
  腕を取ってトルネードDDT。
  アメドラが隙を突いてバック・ドロップ。
  ジェネリコがビッグ・ブーツ。
  気合いでビッグ・ブーツとエルボーを打ち合う。
  最後はアメドラが打ち勝ちカバー。カウント2。
  ダイビング・ヘッド・バッドへ。
  ジェネリコは脚を上げて防ぐとオッレッ!。
  もう1発決めハーフネルソン・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  ブレーン・バスターを狙う!
  膝を入れて防いできたアメドラにオッレッ!を狙う。
  アメドラは受け止め投げ飛ばす。
  バックを取る。
  取り返してきたジェネリコの腕を取りキャトル・ミューティレーションへ!
  ジェネリコが同時に跳びカバーに持って行くもカウント2!
  ジェネリコがバック・スライド。
  逃れられるも読んでいてブレーン・バスター!
  カバーするもカウントは2!
  ならばとブレーン・バスタァァァァァァーを狙う!
  アメドラがヘッド・バッドで落とす。
  ジェネリコはすぐにビッグ・ブーツを決めブレーン・バスタァァァァァァーへ!
  アメドラが背後に着地し体勢を崩す。
  雪崩式バック・ドロップを決めるもカウントは2。
  ならばとキャトル・ミューティレーション!
  ジェネリコがロープに脚をかける。
  中央に戻してキャトル・ミューティレーション!
  タップしかけるも必死にロープに向かって脚を伸ばす。
  アメドラが狙いを変えニー連打!
  張り手を打ち返してきたジェネリコにもう1発ニーを入れドラゴン・スープレックス!
  カウントは2!
  エルボー連打!
  キャトル・ミューティレーション!
  遂にジェネリコがタップしアメドラが新PWGチャンピオンに!
  アメドラはリスペクトを示し、いつでも再戦を受けるという。

試合結果

@ロニンvs.トップガン・タルワー
Aヒューマン・トルネードvs.トニー・コジナ
Bヤング・バックス、TJパーキンスvs.スコット・ロスト、ディノ・バンボーノ、カール・アンダーソン
Cデイビー・リチャーズvs.ガーガル・デビット
Dストリート・ファイト:スコーピオ・スカイvs.ジョーイ・ライアン
Eオースチン・エリーズvs.ロッキー・ロメロ
Fブライアン・ダニエルソンvs.ネクロ・ブッチャー
Gタッグ王座戦:PAC、ロデリック・ストロング(ch)vs.エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(新チャンピオン!)
HPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン(新チャンピオン!)