TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:Dynamite Duumvira Tag Team Title Tornament Day Two 5/20/07

PWG:Dynamite Duumvira Tag Team Title Tornament Day Two 5/20/07の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦、決勝:ロデリック・ストロング、PACvs.ブリスコ・ブラザーズ

1枚約2時間35分。

1試合目−ストーカー市川Zvs.トップ・ガン・タルワー
 やはり初顔合わせということで
 コメディーとしても試合としても前日に劣ります。
 市川の自爆ネタがほとんどだし。
 オープニングとしては悪くないか。

2試合目−準決勝:ハバナ・ピットブルズvs.ブリスコ・ブラザーズ
 純ROHの対決らしく基本がしっかりしたタッグ。
 ブリスコ兄弟がタッグ力の差を見せ付けるような展開なので
 それに対抗してピットブルズも何か見せて欲しかった。
 ロメロ・クラスだとフィニッシュのアーム・バーにやや説得力がないので
 関節技にこだわっても良かったのでは。
 平均的な良試合。 

3試合目−ケビン・スティーンvs.ロニン
 前夜以上に、しょぼい試合。
 
4試合目−準決勝:ロデリック・ストロング、PACvs.マッスル・アウトロウズ
 前夜と同じくアウトロウズの連携力は
 あまり発揮されませんでしたが
 相手が相手だけに攻防という面でより面白いものを見せてくれました。
 グッド・マッチには少し届かず。
 
5試合目−PWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.CIMA
 残念ながらBoLAで見せたような
 素晴らしい試合にはなりませんでした。
 熱狂もありませんでしたし。
 またやや雑な所も目立ちます。
 何回か手を合わせただけに面白い攻防はあるのですけれど
 平均的な良試合程度。
  
6試合目−ドン・フジイvs.ビノ・ガンビーノvs.TJパーキンスvs.ヒューマン・トルネード
 インディでは珍しい4ウェイ。
 フジイを中心に据えています。
 やはりインディでの4ウェイは難しく、少し悪い試合。

7試合目−ジョーイ・ライアンvs.ブライアン・ダニエルソン
 ライアンがグラウンドできない、
 且つリアルな正統派vs.小悪党(つまり対等に渡り合えない)という
 変則の設定で行われた試合。
 上手く設定をこなしていて面白いです。
 中々良い試合。
 しかしライアンは一応PWGの顔のはずだが、こんな試合でいいのか。
 
8試合目−クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、ネイト・ウェブ、ジョシュ・アベクロンビーvs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ、スコット・ロスト、クリス・ボッシュ
 トーナメント恒例、負け犬ごった煮8人タッグ。
 ごった煮の割には外部組みは仲が良い、
 PWG組みはスパドラ、リチャーズとロスト、ボッシュの仲が悪いと
 チームとして練られていて良い感じのファン・マッチでした。
 しかしコミュニケーションが取れなくて負けるという弱いフィニッシュが
 ガチみたいで、物足りません。
 平均的な良試合。

9試合目−タッグ王座戦、決勝:ロデリック・ストロング、PACvs.ブリスコ・ブラザーズ
 トーナメント決勝戦にふさわしい総力戦で
 マッチ・オブ・ザ・ナイトに輝きました。
 しっかり試合を作って行き
 ブリスコ兄弟は連携技で
 ストロング、PACはPACの無重力ムーブで魅せていきます。
 ストロングとPACの役割分担がしっかりなされたため
 PACが脚を引っ張ることは少なくなりましたが
 どうしても盛り返しパターンが無重力ムーブばっかりで
 やや食傷気味になるという欠点も。
 何にせよ文句なしに好勝負。
 
総評。
 前夜に続き中々良い大会です。
 全体的な質が高い上に大会としてもまとまっていました。
 PWGのトーナメントに外れ無しです。
 残念なのはロニンの試合があった事と
 マシンガンズが参加しなかったぐらいか。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Hタッグ王座戦、決勝:ロデリック・ストロング、PACvs.ブリスコ・ブラザーズ
  ストロング対マークで試合開始。
  ストロングがショルダー・タックルを決めればマークもドロップ・キックを決める。
  PAC対ジェイになる。
  両者ハリケーン・ラナを決める。
  PACに打撃を打ち込みマークがブレーン・バスターを狙う。
  PACは耐えると自陣に押し込み交代。
  ストロングがマークにお返しの打撃を入れる。
  マークが自陣に押し込み交代。
  連携攻撃を決めストロングを捕らえる。
  ストロングがジェイにジョー・ブリーカーを決め交代。
  ジェイは連携攻撃を誤爆させるもPACが身軽な動きからハリケーン・ラナ。カウント2。
  ジェイを捕らえる。
  ジェイがストロングにリバース・スタナーを決める。
  ダブル・タッチ。
  マークが入るなりミサイル・キック。
  ストロングを排除するとPACに襲い掛かる。
  PACはドラゴン・スープレックス。カウント2。
  ストロングに打ち上げてもらって450°スプラッシュ。カウント2。
  マークがPACにサンセット・フリップ。
  カウント2で返されるや、そのまま持ち上げコーナーにパワー・ボム。
  ストロングを殴り落としておきPACにスプリングボード式ドゥームス・デイ・デバイス。
  カバーするもカットされる。
  PACを孤立させ連携攻撃を決めていく。  
  PACがハンド・スプリングDDTを決め両者ダウン。
  ダブル・タッチ。
  ストロングがマークを攻め立てる。
  PACの脚を取ると打ち上げ450°セントーンを決めさせカバー。カウント2。
  ストロングがギブソン・ドライバーを狙う。
  ジェイが介入し連携攻撃を叩き込む。
  レイザーズ・エッジ+ネック・ブリーカーを狙う。
  場外のPACがジェイを引き摺り下ろし防ぐ。
  ストロングは逃れるとハーフネルソン・バック・ブリーカーを狙う。
  マークは逃れるとストロングにサイドウォーク・スラム。
  同時にジェイがダイビング・レッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ストロングはジェイを打ち上げコーナーにぶつけるとジャーマン。
  交代したPACがコークスクリュー・ムーンサルト。
  マークがカット。
  邪魔しに来たストロングにビッグ・ブーツを決めると
  PACにスプリングボード式ドゥームス・デイ・デバイスを狙う。
  PACはかがんで避けるとジャイにリバース・ハリケーン・ラナ。
  マークが間をおかずPACに襲い掛かる。
  ストロングがマークにビッグ・ブーツを決め全員ダウン。
  ジェイはストロングを蹴り落とすとPACに連携攻撃を狙う。
  PACは避けて誤爆させると
  ジェイにシューティングスター・プレス!
  同時にその過程でコーナーのマークを蹴りつける!
  1,2,2!カウントは2!
  ストロングがジェイに雪崩式の技を狙う。
  しかしそのコーナーは相手の陣地。
  マークが妨害し雪崩式エース・クラッシャーを狙う。
  ストロングは避けるとコーナー上から飛んでビッグ・ブーツ。
  カバーするもカットされる。
  ストロングとジェイがチョップを打ち合う。
  ジェイがスタナーからデス・バレー・ドライバー。
  マークがシューティングスター・プレスと続ける。
  更にジェイが飛び技を狙っている!
  PACがジェイを殴り落とす。
  ストロングがマークにダブル・ニー・ガット・バスターにフェイス・バスター。
  PACが630°セントーンを決め1,2,ロープに脚がかかる!
  PACが場外のジェイにコークスクリュー・シューティングスター・プレス!
  ストロングがジェイにボストン・クラブを決めタップを奪う!
  ストロング、PACが優勝し新タッグ・チャンピオンに!

試合結果

@ストーカー市川Zvs.トップ・ガン・タルワー
A準決勝:ハバナ・ピットブルズvs.ブリスコ・ブラザーズ
Bケビン・スティーンvs.ロニン
C準決勝:ロデリック・ストロング、PACvs.マッスル・アウトロウズ
DPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.CIMA
Eドン・フジイvs.ビノ・ガンビーノvs.TJパーキンスvs.ヒューマン・トルネード
Fジョーイ・ライアンvs.ブライアン・ダニエルソン
Gクリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、ネイト・ウェブ、ジョシュ・アベクロンビーvs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ、スコット・ロスト、クリス・ボッシュ
Hタッグ王座戦、決勝:ロデリック・ストロング、PAC(新チャンピオン!)vs.ブリスコ・ブラザーズ