TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:All Star Weekend V Night Two 4/8/07

PWG:All Star Weekend V Night Two 4/8/07の分析


名勝負 なし
好勝負 ロウ・キーvs.サモア・ジョー

1枚約2時間55分。

@ノーDQ:ジョーイ・ライアンvs.ケビン・スティーン
 なぜかトップ・ロープがありません。
 初っ端がノーDQというのもおかしいし
 そこら辺の事情で急遽変更されたか。
 さてロープ・ワークができないという制約があるのですが上手い事やってますね。
 まずは場外乱闘で柵しか使わず
 乱入スポット後リングに戻り
 鎖、椅子を使用し説得力満点のフィニッシュ。
 平均的良試合でした。

Aカール・アンダーソン、リル・チョロ、NOSAWAvs.TJパーキンス、ロッキー・ロメロ、ロニン
 取りあえずサード・ロープをトップ・ロープに移して対処しています。
 アンダーソン、TJ、ロメロ当たりで
 シングル組めば良かったのに。
 フィニッシュが弱いものの
 6人タッグの要素を一応押さえていて平均レベル。

Bクリス・ヒーローvs.デイビー・リチャーズ
 ここからちゃんと3本ロープ。
 絶大な人気のヒーローに対し
 リチャーズがびびって逃げたりとファン要素を
 絡めながら安定した試合を。
 特別これはというのはありませんが
 まあまあ良い試合です。

Cディスコ・マシーン、菊タローvs.コルト・カバナ、トップ・ガン・タルワー
 カバナのPWGラスト・マッチ。
 懐かしのTAROがレフェリーとして復活してコメディーを。
 一捻りしたネタはあるものの
 カバナと菊タローなら
 もう少し面白くできるのではという思いは残ります。

Dクラウディオ・カスタニョーリvs.アレックス・シェリー
 インディでは何度も対戦している両者だけに
 一工夫した(そのせいで一回ミスしたけど)
 レスリング、攻防を披露してくれます。
 ややクライマックスが弱いのが惜しい。
 好勝負には届かないが中々良い試合でした。

Eカズ・ハヤシvs.PAC
 カズがヒールとして
 サブミッション中心の地味ながら嫌らしい攻めで
 試合を支配し見事に構築していきます。
 こんな防戦一方の内容の場合なら
 PACはリミッターを外すぐらいの勢いで
 飛びっぷりを披露しても良いのだが
 成長が仇となってやや控えめなのが残念。
 好勝負に少し届かず。

Fアロギャンスvs.ジャック・エヴァンス、ロデリック・ストロング
 この日の設営の仕事は杜撰ですね。
 セカンド・ロープを締めすぎてエヴァンスがスプリングボード式の技をミス。
 試合に話を戻すとこの両タッグという事で好勝負を期待していましたが・・・
 コンビネーションは良好ながら
 それに胡坐をかいて展開をさぼり。
 上記のミスがなかったらボッシュはどれだけ捕まっていたんだ、と。
 後はクライマックスに入ったところで
 スーパー”ファット”ドラゴンが乱入しDQでぶち壊しというのは・・・。
 他の大会ならともかくASWでやるのはいかがなものかと。
 結果平均的良試合。

GPWG 王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.ヒューマン・トルネード
 しっかり試合を作りながら
 トルネードのDVでいつもながらに沸かせます。
 最後のコーナーの攻防が冗長で
 クライマックスは今ひとつですが中々良い試合。
 
Hロウ・キーvs.サモア・ジョー
 最初はMMA的心理戦と
 ショルダー・タックルの攻防から始まります。
 その後は場外を攻守逆転の起点にしたりして
 定番ムーブで試合を構築。
 最後はスリーパーを一本背負いで返したり
 アイランド・ドライバーを見せたりと工夫をしています。
 このカードなら更に良い試合ができる可能性は当然ありますが
 十分期待に応えてくれたと言えるレベルです。
 ASWのメインにふさわしい、文句なしのグッド・マッチ。

総評。
 流石にN1と比べると見劣りするが
 オールスターの名に恥じない面子が
 質の高い試合を揃えており
 メインも良いのでPWGファンなら手に入れて良いのでは。 
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Hロウ・キーvs.サモア・ジョー
  両者蹴りで牽制。
  ジョーがロウ・キーを押し倒し
  お互いサブミッションを狙うも決まらず。
  ロウ・キーがヘッド・ロックを決めジョーはロープ・ブレイクで逃れる。
  張り手で牽制。
  ジョーが飛びかかり倒すもアンクル・ロックに捕らえられ、すぐロープを掴む。
  力比べに。
  ジョーが押し込みアーム・バーを狙う。
  ロウ・キーはロープに脚をかける。
  ロウ・キーがショルダー・タックルを決める。
  倒れなかったがチョップを打ち怯ませる。
  再びロウ・キーがショルダー・タックル。
  倒れないジョーにチョップ。
  ジョーがすかさず拳を打ち返す。
  ジョーがロープに走る。
  チョップをものともせずショルダー・タックルへ。
  ロウ・キーはかわすと同時にチョップ。
  張り手の打ち合いからジョーが延髄切り。
  ショルダー・タックルを決め倒す。
  ロウ・キーは場外に逃れる。
  トペ・スイシーダを狙ったジョーに蹴りを叩き込み迎撃。
  フェンスにぶつけていく。
  ジョーはチョップを打ち返しフェンスにぶつけるとオレ・キックへ。
  ロウ・キーが起き上がりクローズラインで撃退。
  リングに戻しカバー。カウント1。
  エルボー・ドロップからカバー。カウント2。
  攻めていく。
  場外に逃れたジョーにエプロンから飛びかかる。
  ジョーは受け止めると柵まで突進しビッグ・ブーツ。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  コンビネーション・ニー・ドロップからカバー。カウント2。
  攻めていく。
  フェイス・ウォッシュを決めカバー。カウント2。
  ロウ・キーはジョーの攻撃を避けると同時に襲い掛かり攻守逆転。
  キー・クラッシャーを狙うも持ち上げられず。
  場外に落としチョップ。
  ジョーはヘッド・バッドを打ち殴りつける。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  マッスル・バスターを狙う。
  ロウ・キーは防ぐとロープを使ってアーム・バー。
  離すとダイビング・クローズライン。
  ウィール・キックにマシンガン・チョップと攻め立てる。
  キー・クラッシャーを狙うも持ち上げられない。
  ジョーがカウンターでSTO。
  パワー・ボム。
  カウント2で返されるとSTF。
  ロウ・キーがロープに脚をかける。
  連続でニー・リフトを叩き込みスリーパーを狙う。
  ロウ・キーはチョップを叩き込んで防ぐと一本背負いからランニング・ドロップ・キック。
  側転からの延髄切り。
  そしてキー・クラッシャー!
  カバーするもロープに脚がかかる。
  ならばとドラゴン・スリーパー!
  ジョーは抱え上げるとアイランド・ドライバー!
  カバーするもカウント2!
  ならばとマッスル・バスターを狙う!
  ロウ・キーはチョップ連発からドラゴン・スリーパー!
  ジョーは逃れると延髄切りからマッスル・バスターで1,2,3!
  ジョーの勝利!

試合結果

@ノーDQ:ジョーイ・ライアンvs.ケビン・スティーン
Aカール・アンダーソン、リル・チョロ、NOSAWAvs.TJパーキンス、ロッキー・ロメロ、ロニン
Bクリス・ヒーローvs.デイビー・リチャーズ
Cディスコ・マシーン、菊タローvs.コルト・カバナ、トップ・ガン・タルワー
Dクラウディオ・カスタニョーリvs.アレックス・シェリー
Eカズ・ハヤシvs.PAC
Fアロギャンスvs.ジャック・エヴァンス、ロデリック・ストロング(DQ)
GPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.ヒューマン・トルネード
Hロウ・キーvs.サモア・ジョー