TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:All Star Weekend V Night One 4/7/07

PWG:All Star Weekend V Night One 4/7/07の分析


名勝負 なし
好勝負 ロッキー・ロメロvs.ロデリック・ストロング

デイビー・リチャーズvs.ロウ・キー

PWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.PAC

1枚約3時間5分。

1試合目−ディスコ・マシーンvs.NOSAWA
 お金の無駄遣い。
 日本人なら何でも良いという訳じゃないだろうに。
 お互い事あるごとに腰を振るだけの悪い試合。

2試合目−ロッキー・ロメロvs.ロデリック・ストロング
 一進一退の攻防から始まり
 ストロングが気持ちいいまでにドミネイト、
 それに対しロメロがお得意の
 隙を突いてのサブミッションで勝機を狙うという内容。
 フィニッシュにもう一攻防欲しい所ですが
 両者の魅力が出ていて、ぎりぎり好勝負。

3試合目−ヒューマン・トルネードvs.クラウディオ・キャスタニョーリ
 ヒューマン・トルネードの
 DV彼氏というギミックは定番化できるだけのものがありそうです。
 メジャーでやると各所から非難の声が上がりそうですけれども。
 まあまあ良い試合。

4試合目−マット・クラシックvs.菊タロー
 良質の菊タロー劇場。 
 面白い。

5試合目−ケビン・スティーンvs.ジャック・エヴァンス
 空中殺法でかき回そうとするエヴァンスを
 スティーンが大技で止め甚振るという内容。
 ストロングvs.エヴァンスに似ています。
 展開、間とかで劣る反面、
 派手、ハードな動きで勝る、と。
 平均的良試合。
  
6試合目−クリス・ボッシュ、ジョーイ・ライアン、スコット・ロスト、カール・アンダーソンvs.フランキー・カザリアン、TJパーキンス、ロニン、トップ・ガン・タルワー
 スコーピオ・スカイ(素顔)が偽者(マスク)に
 襲い掛かっているシーンから始まります。
 結局何なのか分からないまま試合開始。
 微妙なファン・マッチでしたが
 TJvs.ロストの絡みだけは真剣な攻防をやっていて見ごたえありました。
 少し悪い試合。

7試合目−アレックス・シェリーvs.カズ・ハヤシ
 志向的には両者相通じるものがあると思うのですけれど
 やけに張り合ったり気合で起き上がったりする攻防が多く
 やはり言語の差が高く立ちはだかったかなというのが印象。
 しかし決して悪い部分は無く中々良い試合。
 
8試合目−デイビー・リチャーズvs.ロウ・キー
 残念ながらTPIで見せた闘いを表現した試合には遠く及ばず。
 それでも打撃とリチャーズのヒール・プレイで
 小さな工夫を織り交ぜながら
 まったりと20分越えの試合を作り上げており、
 07年の伸び悩みぶりを考慮すると良くやった方でしょう。
 ぎりぎり好勝負。

9試合目−PWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.PAC
 このカードならまず外れはないと思いながら
 今まで行っていた試合からすると
 初遭遇というスペクタクル性がない分
 どうしても劣化版にしかなり得ないのでは、と恐々していたのですが
 中々どうしてPACは単調なコーナー上の飛び技連発になりがちという
 欠点を見事に克服して新たな可能性を示したのでありました。
 またクライマックスで飛び技を失敗し頭から墜落したものの
 ちゃんとやり遂げた心意気も良し。
 後はレスリングにハイ・フライングの織り交ぜを
 定番化して終盤に応用できるようになると更に良い。
 名勝負にはいかないが
 ASWのメインにふさわしい文句なしの好勝負。

総評。
 技、打、飛と3種の好勝負が揃っており
 ASWにふさわしい最高レベルの大会でした。 
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

Aロッキー・ロメロvs.ロデリック・ストロング
  ロメロが不意打ち。
  ストロングも対応するが
  ロメロはヘッド・シザースにドロップ・キック。
  ストロングはチョップを打ち返すと
  ヘッド・シザースをフェイス・バスターに切り返す。
  ロメロはチョップを耐えて見せると反撃。
  しかしストロングも打ち上げてパワー・スラムと負けていない。
  ストロングがカバーするもカウント2。
  ロメロを甚振っていきエプロンでのバック・ドロップ。
  更に持ち上げて柵に投げ飛ばす。
  鉄柱で腰を痛めつけると余裕でリングに戻る。
  気が変わったかカウント8でロメロをリングに戻す。
  ロメロは隙を突いて丸め込み、アーム・バーに切り返すが対応される。
  ストロングはロメロをロープに固定するとビッグ・ブーツで頭部を蹴り飛ばす。
  ロメロがチョップを打ち返しアーム・バーに捕らえるも
  またすぐにロープに逃げられる。
  ストロングは股下をくぐろうとしたロメロにバック・ドロップと簡単には流れを渡さない。
  カバーするもカウント2。
  雪崩式フォール・アウェイ・スラムを狙う。
  ロメロは防ぐとミサイル・キックから619。
  両者ダウン。
  ロメロは打撃連打からブレーン・バスターでカバー。
  カウント2で返されるやアーム・バーに。
  ストロングはロープに逃れる。
  ストロングはロメロに突進。
  コーナーを使って避けられるも方向転換し突進。
  コーナーに叩きつけると抱き抱えてバック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ストロング・ホールドに捕らえる。
  ロメロは手近のロープを掴んで逃れる。
  ストロングはバタフライ・スープレックスを狙う。
  リバース・スープレックスに返されるもサンセット・フリップへ。
  読んでいたロメロはアンクル・ロックに切り返す。
  ストロングはロープを掴む。
  飛びつきDDTから側頭部を蹴り飛ばしカバー。カウントは2。
  ロメロは脚を踏みつけロメロに隙を作ると
  抱え上げてダブル・ニー・ガット・バスター。
  ビッグ・ブーツと続けカバーするもカウントは2。
  雪崩式ダブル・ニー・ガット・バスターを狙う。
  ロメロは防ぐと雪崩式アーム・バーに捕らえタップさせる!
 

Fアレックス・シェリーvs.カズ・ハヤシ
  まずはグラウンド・レスリングをじっくりと。
  シェリーがショルダー・タックルを決める。
  カズはシェリーを打ち上げ叩きつけると腕を取る。
  シェリーは首投げで逃れるとアーム・ドラッグにヘッド・シザース。
  スピン・キックと続けアピール。
  カズもすぐ起き上がるとスピン・キックを決めアピール。
  シェリーはカズを落とすとトペ・コンヒーロ。
  シェリーが先手を取る。
  腕を攻めながら甚振っていく。
  カズはシェリーの蹴りを受け止めるとロープを使ってドラゴン・スクリュー。
  エプロンでのジャーマンを狙う。
  防がれるも柵に脚からぶつける。
  リングに戻し脚攻め。
  殴り合いからシェリーがスタナー。
  カズはすぐさま低空ドロップ・キックを決め主導権を渡さない。
  カズがコーナーへのレッグ・ラリアットを決める。 
  シェリーはチョップを打ち込むとお返しのレッグ・ラリアット。
  ロープを掴むと逆上がり式にリングに戻ろうとする。
  カズは蹴り落とすとトペ・スイシーダへ。
  シェリーは迎撃するとコーナー上へ。
  突進してきたカズを避ける。
  コーナー上のカズを捕らえるとインバート・スタナーを決める。
  逆さ吊りになった所で顔面へのドロップ・キック。
  変形のSTOでカバー。カウント2。
  カズがハンド・スプリング・延髄切りから抱え上げようとする。
  シェリーは逃れるとジャーマン。
  カズは気合で起き上がると垂直落下式ブレーン・バスター。
  シェリーは気合で起き上がるとジャーマン。
  カズは気合で起き上がると垂直落下式ブレーン・バスター。
  両者ダウン。
  シェリーはコーナー上のカズを捕らえ雪崩式ジョー・ブリーカー。
  カズはゆらぐもシャイニング・ウィザード。
  両者ダウン。
  カズがシェリーを抱え上げる。
  シェリーはクルーシーフィックス・ボムに切り返す。
  カウント2と分かるやボーダー・シティ・ストレッチ!
  カズがロープを掴む。
  シェリーがカズの反撃を防ぎスライス・ブレッド#2。
  カバーするもカウント2。
  ならばとフロッグ・スプラッシュへ。これまたカウント2。
  カズはカウンターでスーパー・キックを決めるとパーフェクト・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  ならばと掟破りのシェリー・ショックかファイナル・カットで1,2,3!


Gデイビー・リチャーズvs.ロウ・キー
  ロウ・キーがロー・キックで牽制。
  リチャーズがレスリングを仕掛けるもロウ・キーは軽々と対応していく。
  リチャーズはロープに押し込み顔を押し飛ばす。
  この挑発にロウ・キーはチョップで応える。
  リチャーズは場外に出て間を置く。
  リチャーズは腕を取るもロウ・キーは逆立ちして蹴りつける。
  それでもレスリングにこだわり、優位に立つ。
  腕を取られたリチャーズはブリッジから蹴りつけようとする。
  ロウ・キーは防ぐとチョップを打ち込んでいく。
  場外に逃げたリチャーズにスプリングボード式ダブル・アックス。
  チョップを浴びせていく。
  リチャーズは振り返してロウ・キーを柵にぶつけるとビッグ・ブーツ。
  リングに戻しカバー。カウント1。
  ブレーン・バスターを狙う。
  耐えるロウ・キーに蹴りを浴びせる。
  ロウ・キーが蹴り返しスピン・キック。
  リチャーズもすぐお返しのスピン・キックで流れを渡さない。
  優位に立ったリチャーズは腰に狙いをつけている。
  ロウ・キーは隙を突いてロー・キックを放つも形勢は変わらず。
  リチャーズがサンセット・フリップへ。
  ロウ・キーは耐えるとダブル・ストンプを狙う。
  リチャーズは避けるとサンセット・フリップ。
  カウント2で返されるやパワー・ボムに持っていこうとする。
  ロウ・キーは殴りつけて潰すとダブル・ストンプ。
  両者ダウン。
  ロウ・キーが小橋ばりのマシンガン・チョップ。
  スプリングボード式延髄切りを狙う。
  避けられるも逆立ちしての蹴りからもう一度狙い成功。
  蹴りを放って行きバズソー・キックへ。
  リチャーズは避けると同時に払い蹴り。
  ロウ・キーの真似をして蹴りからバズソー・キックへ。
  ロウ・キーはリチャーズの脚にチョップを入れて防ぐと蹴りを多角度から叩き込む。
  カバーするもカウント2。
  リチャーズが反撃しジャーマン。カウント2。
  余裕を見せロウ・キーみたく頭部を連続で蹴り上げる。
  これにロウ・キーは立ち上がると打撃の打ち合いに招待。
  ロウ・キーが打ち勝ちハイ・ニーへ。
  リチャーズはかわすと同時に蹴りを入れる。
  ロウ・キーがカウンターでウィール・キックを入れ両者ダウン。
  ロウ・キーが側転からの蹴りを狙う。
  リチャーズは捕らえるとコーナーへのパワー・ボム。
  更にライガー・ボムとつなげるもカウントは2。
  ならばとシューティングスター・プレスへ!
  しかし避けられ自爆。
  ロウ・キーはランニング・ドロップ・キックからダイビング・ダブル・ストンプへ!
  リチャーズは避けるとスクール・ボーイでタイツを掴むもカウントは2!
  ロウ・キーは延髄切りに側転からの蹴りを決めコーナー上へ。
  リチャーズはロウ・キーの体勢を崩すと雪崩式バック・ドロップを狙う。
  ロウ・キーは防ぐとリチャーズを逆さ吊りにしてツリー・オブ・ウォー!
  カバーし1,2,3!  


HPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.PAC
  握手して試合開始。
  まずはレスリング。
  PACがロープ・ブレイクに逃れる形で離れる。
  今度はジェネリコがロープ・ブレイクで逃れ離れる。
  改めて握手。
  PACがヘッド・シザース等身体能力の高さを活かした攻めで
  自分の流れに徐々に持っていく。
  ロープ・ブレイクで離れようとしたジェネリコにヘッド・シザース。
  ジェネリコはすぐに場外に出て流れを断つ。
  一進一退の攻防からジェネリコがPACを落とそうとする。
  PACは粘ると逆にヘッド・シザースからドロップ・キックでジェネリコを落とす。
  仕切り直し。
  PACはコーナーを使って華麗に裏に回ってみせる。
  スプリングボード式ヘッド・シザースと縦横無尽に飛びまわる。
  ジェネリコはバック・ブリーカーに切り返してPACの動きを止める。
  PACに反撃の隙を与えないように地道に攻めていく。
  PACは突進してきたジェネリコにハリケーン・ラナ。カウント2。
  スタンディング・ムーンサルト・レッグ・ドロップへ。
  ジェネリコは避けるとクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ジェネリコはコーナー上へ。
  PACは駆け上がり雪崩式ハリケーン・ラナ。
  両者ダウン。
  殴り合いからPACがブルー・サンダー・ドライバー。カウント2。
  セカンド・ロープからコークスクリュー・ムーンサルト。カウント2。
  ドラゴン・スープレックスを狙う。
  ジェネリコは防ぐと逆にドラゴン・スープレックスを狙う。
  PACは防ぐとハンド・スプリングDDTを狙う。
  ジェネリコは受け止めると抱き抱えてのパワー・ボム。カウント2。
  オッレッ!へ。
  PACは避けるとリバース・ハリケーン・ラナからロープに走る。
  ジェネリコはビッグ・ブーツで迎撃。
  両者ダウン。
  ジェネリコがビッグ・ブーツを狙うも避けられ転落。
  PACがムーンサルト式にダイブ。
  リングに戻し屈んだジェネリコにシューティングスター・プレス。
  カバーするもカウントは2。
  コーナー上へ。
  ジェネリコはPACを捕らえるとブレーン・バスタァァァァーを狙う!
  PACはジェネリコを押し飛ばすとドラゴン・ラナ!カウントは2!
  ジェネリコはカウンターでコーナーへのエクスプロイダー。
  オッレッ!からドラゴン・スープレックスでカバー。カウントは2。
  ならばとブレーン・バスタァァァァァーを狙う!
  PACはボディ・シザースに切り返しコークスクリュー・シューティングスター・プレス!
  しかしカウントは2!
  再びコーナー上に登り飛ぶも避けられ頭から墜落!
  Please Don't Die!
  ジェネリコがカバーするもカウント2。
  ジェネリコはエプロンに出てブレーン・バスターを狙う。
  PACは防ぐと延髄切り。
  コーナー上から飛びかかるも避けられる。
  ジェネリコはエプロンでのドラゴン・スープレックス!
  リングに戻し1,2,2!カウントは2!
  ならばとブレーン・バスタァァァァーを狙う!
  押し飛ばされるも、すぐにビッグ・ブーツを決めブレーン・バスタァァァァァー!
  カバーし1,2,3!
  ジェネリコの防衛!

試合結果

@ディスコ・マシーンvs.NOSAWA
Aロッキー・ロメロvs.ロデリック・ストロング
Bヒューマン・トルネードvs.クラウディオ・キャスタニョーリ
Cマット・クラシックvs.菊タロー
Dケビン・スティーンvs.ジャック・エヴァンス
Eクリス・ボッシュ、ジョーイ・ライアン、スコット・ロスト、カール・アンダーソンvs.フランキー・カザリアン、TJパーキンス、ロニン、トップ・ガン・タルワー
Fアレックス・シェリーvs.カズ・ハヤシ
Gデイビー・リチャーズvs.ロウ・キー
HPWG王座戦:エル・ジェネリコ(ch)vs.PAC