TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:Europian Vacation II-England 10/27/07

PWG:Europian Vacation II-England 10/27/07の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(ch)vs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ

約2時間です。

PWG海外遠征シリーズ第三弾はイギリス。
1PW:UKが協賛。
機材の関係でしょうか、他より少し画質が粗いです。
会場は巨大な体育館。

@ジョーイ・ライアンvs.スパッド
 スパッドは米インディーで言うならクラウディーですからね。
 圧倒的な体格差があります。
 それをネタにしたコメディー要素も絡めたオープニング。
 ライアンが前夜に続き良い仕事してます。
 平均より少し上。

Aオースチン・エリーズvs.ゼブラ・キッド
 エリーズがキレまくり。
 エリーズが攻めているだけで面白いほどです。
 という事で凡庸なゼブラ少年相手でも平均レベルに。
 しかしジョニー・ストームとか他にいなかったのだろうか。

Bカルテル(テリー・フレイジャー、シャ・サムエルズ)vs.アヴィブ・マヤーン、LTサマーズ
 恐ろしくつまらない。
 また一時無音になるというミスもあり。
 ひどい試合。

CPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.マーティン・ストーン
 イギリスには職人気質なレスラーが大勢いたものですが
 それも今や昔の話。
 その中で今現在ヘビー級だと
 世界に通用するのはあのダグと
 このストーンぐらいな物ではないか。
 このマーティンというレスラーはオールラウンダー・タイプなので
 基本の展開に沿いながら
 良く言えばお互いの力をぶつけあうという正道、
 悪く言えば味も素っ気も無い物でコンパクトにまとめてきました。
 平均的な良試合です。 

D1PW:UK王座戦:アンディ・ボーイ・シモンズ(ch)vs.ジェームス・タイ
 まあ両者共TOPを張っているとは思えない華の無さです。
 WXW並みにつまらんな。
 ムーブは粗いし、まったくの馴れ合い。
 少し悪い試合。

Eヒューマン・トルネードvs.PAC
 PACの凱旋試合ですが
 動きが粗くてもたついたり
 飛びすぎたりと歪な試合内容。
 少し悪い試合。

Fタッグ王座戦:エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(ch)vs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ
 前日の再戦。
 実は英国興行なのに、これでタッグ王者が変わってしまうのですよ。
 という事で流石に気合が入っており
 前日の試合を更に肉付けすることで
 一層高いクオリティに仕上げました。
 スパドラは観客への憎しみ、
 (観客の上に座らせてスピン・キックとか1つ間違えば訴えられる)
 サイコドライバー、クラブ・ストンプを解禁し
ジェネリコ、スティーンによる展開、構築の上手さを見せるパートを増やし
 クライマックスは交代劇にふさわしい壮絶な打ち合いに昇華させました。
 ぎりぎり好勝負。

総評。
 ヨーロッパ遠征で一番大きな市場であるという事が
 質の向上と同時に質の低下をも招いています。
 メインに興味があればどうぞ、といった所。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Fタッグ王座戦:エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(ch)vs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ
  スパドラがジェネリコのサインボードを破ったりと試合前から挑発。
  リチャーズ対ジェネリコで試合開始。
  腕を取られたリチャーズがブリッジから蹴りつけようとする。
  ジェネリコが受け止め再び腕を取る。
  リチャーズが取り返し不意を突いて蹴り飛ばす。
  ジェネリコは場外に逃れて間を置き交代。
  スティーンが機敏な動きを見せてリチャーズを捕らえ交代。
  リチャーズはすぐに交代せず流れを逃したかに見えたが
  コーナーに押し込み蹴りつけると
  相手のサンセット・フリップを読み、蹴り飛ばす。
  交代したスパドラがジェネリコに襲い掛かる。
  場外に出すとファンの上に座らせスピン・キック。
  スティーンも来て4人で場外乱闘。
  スパドラがジェネリコをブレーン・バスターでテーブルの上に落とす。
  テーブルの上のジェネリコにセントーン。
  リングに戻しジェネリコを捕まえる。
  スティーンが挑発して隙を作ったりするも 
  ジェネリコはタッチする機会をつかめず甚振られる。
  合体技を狙いスパドラがコーナー上へ。
  ジェネリコはリチャーズを押し飛ばしてスパドラにぶつけると
  足を掴んできたリチャーズから回転して逃れタッチ。
  交代したスティーンがスパドラを蹴り落としトペ・コンヒーロ。
  リチャーズのベースボール・スライドを避け
  リングに戻ると追ってきたリチャーズにミチノク・ドライバー。カウント2。
  ならばとパッケージ・パイル・ドライバーを狙う!
  リチャーズは逃れると蹴りを放つ。
  スティーンは避けるとパンプハンドル・ネック・ブリーカー。
  カバーするもロープをつかまれる。
  スパドラが入ってくるもジェネリコが落としブランチャ。
  リチャーズのスティーンがガット・バスターを防ぎスピン・キック。
  ダブル・タッチ。
  ジェネリコが先にアーム・ドラッグを決めるも
  スパドラがバック・ブリーカーで動きを止めクラブ・ストンプ。
  合体技を狙う。
  ジェネリコは逃れるとリチャーズの蹴りをスパドラに誤爆させ
  リチャーズにハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  リチャーズは腰投げに切り返すとSTO。
  スティーンがリチャーズにバック・ブリーカーからムーンサルトへ。
  避けられ着地するもスパドラがラリアット。
  ジェネリコがスパドラにハーフネルソン・スープレックス。
  リチャーズがジェネリコを打ち上げ蹴り飛ばす。
  スティーンがリチャーズのハリケーン・ラナをパワー・ボムに切り返し全員ダウン。
  リチャーズが突進しスティーンと共に落下。
  スパドラがジェネリコに突進するも避けられ落下。
  ジェネリコがリチャーズにトペ・アトミコ。
  スパドラにもコーナー横切りからDDT。
  スティーンはリチャーズをリングに戻すとスワントーン・ボム。
  ジェネリコがダイビング・ボディ・プレスにつなげるもカウントは2。
  ならばとブレーン・バスタァァァァァァーへ!
  リチャーズに突き飛ばされるもすぐにタッチ。
  スティーンが隙を与えずパッケージ・パイル・ドライバーの体勢に!
  リチャーズが逃れると同時に変形の弓矢固め。
  そこにスパドラがダイビング・ダブル・ストンプ。
  スパドラがジェネリコにトペ・コンヒーロを決めている間に
  リチャーズがスティーンをカバーするもカウントは2。
  ならばとコーナー上へ。
  スティーンに捕まりかけるも逆にサンセット・フリップ・パワー・ボム。
  続けてスパドラがサイコ・ドライバーII!
  そしてリチャーズがスタンディング・シューティングスター・プレスを決めるもカットされる!
  スパドラはジェネリコ場外に持って行きサイコ・ドライバー!
  リチャーズがスティーンにシューティングスター・プレスを決め1,2,3!
  英国興行でまさかのタッグ王座移動!
  スパドラ、リチャーズが新タッグ・チャンピオンに!
  スティーンがマイクを取り翌日再戦を申し込むが
  パートナーはジェネリコではないと言って終了。  

試合結果

@ジョーイ・ライアンvs.スパッド
Aオースチン・エリーズvs.ゼブラ・キッド
Bカルテル(テリー・フレイジャー、シャ・サムエルズ)vs.アヴィブ・マヤーン、LTサマーズ
CPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.マーティン・ストーン
D1PW:UK王座戦:アンディ・ボーイ・シモンズ(ch)vs.ジェームス・タイ
Eヒューマン・トルネードvs.PAC
Fタッグ王座戦:エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(ch)vs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(新チャンピオン!)