TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:European Vacation II-France 10/26/07

PWG:European Vacation II-France 10/26/07の分析


名勝負 なし
好勝負 PWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.オースチン・エリーズ

約2時間です。

海外遠征第二弾はフランス。
Deagon GateとQueens of Chaosと合同で開催。
会場はちょっと格式高そうな公館で少し新鮮です。

@スティーブ・ダグラスvs.サムタック・ジャック
 Queens of Chaos名義で来ているのでしょうが
 彼らは私の中で悪名高いあのWXWレスラーな訳で
 これっぽちも期待なんかしてませんでしたが
 客いじりと小細工で一応オープニングとしての体裁を整えたのは評価したい。
 終盤粗いけれども。
 少し悪い試合。

Aケンイチロウ・アライvs.ルパン・マツタニ
 これをしてドラゲーが協賛と言えるのかは疑問ですが
 (スピード・バトルにはならなかったし)
 アライが客を意識しながらしっかり基本のできた試合を披露。
 ルパンは少し足を引っ張るシーンも見られたし
 (石頭男を頭突きで落とすとか)
 フィニッシュも弱いのが残念ながら十分合格点を与えられる。
 平均より少し上。

Bクリス・ヒーローvs.ヒューマン・トルネード
 絶賛抗争中のこのカード。
 乱闘した状態から出てくると
 かなり抑えながらもトペコンをサービス。
 リングに入ってからは手の合う攻防を見せ
 まあまあ良い試合。
 あっ、キャンディスはいません。 

CジェジーBvs.ジェッタ
 プロレス後進国の女子レスラーが10分も試合して
 ひどくならない訳がない。
 組まない方が良かったですね。
 ぽっこりお腹のジェジーはメタボだな、あれは。

DPACvs.ジョーイ・ライアン
 帰ろうとしたり怪我の振りをしたりといったヘタレ・ヒール振りに加え
 今回はしっかりライアンが試合を構築していたのが印象的です。
 飛びっぷりは控えめながらPACの魅力を上手く引き出していました。
 予想より完成度が高く中々良い試合でした。 
 それにしてもPACがシューティングスター・プレスに行った際
 足がシャンデリアにぶつかったのはヒヤッとしましたね。
 危ないとこでした。

Eタッグ王座戦:エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(ch)vs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ
 新旧最高タッグ対決。
 流石に思うところがあるのかファッター・ドラゴンも
 かつての暴虐レパートリー、ハード・ヒッティングを思い出しました。
 それでも控えが多いしハアハアいってそうな情けない姿も見せているんですけれどもね。
 前半は一方的でややつまらなかったですが
 デイビーが冴えてたし
 後半は結構クオリティ高かったですね。
 一方のジェネリコ、スティーン側は相変わらずの鉄板ぶりなので
 特に言う事はないでしょう。
 好勝負に届かずも中々良い試合でした。

FPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.オースチン・エリーズ
 序盤からかなり地道に土台を築きに行ったので
 熱戦になるとは思っていましたが
 まさかこんな試合になるとはね。
 四つに組んだ力比べの状態での投げと
 エリーズのブレーン・バスターを除けば
 一切投げ技を出さず鬱々としたグラウンド・レスリングと、
 必殺技を狙い合うクライマックスだけで仕上げてきました。
 ROHで3番勝負をやっているとはいえ
 これで面白く魅せるというのは立派。
 (観客には受けていないけれど) 
 しかしクライマックスのキャトル・ミューティレーションと
 ホーンズ・オブ・エリーズの攻防は冗長で
 あっさり終わらせた方が全体的な完成度は良くなったはず。
 またQueens of Chaosから借りたのであろうレフェリーの
 下手なレフェリングに脚を引っ張られた点もありました。
 しかしながら、ぎりぎり好勝負。

総評。
 短い大会でしたが
 地元レスラーもあまり絡まなかったので
 海外遠征はカード通りの出来にならないという伝統を覆し
 良い大会になりました。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

FPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.オースチン・エリーズ
  グラウンド・レスリング。
  エリーズがロープを掴み離れる。
  ロープに振られたエリーズがショルダー・タックル。
  アメドラがロープに振り今度はかわそうとするも対応されまたもショルダー・タックルを食らう。
  エリーズがヘッド・ロック、アメドラがグラウンド・ヘッド・シザースに返し、エリーズが逃れる。
  立場を逆転させ同じムーブ。
  再びエリーズがヘッド・ロック。
  アメドラがグラウンド・ヘッド・シザースに返すも今度は逃さない。
  ドロップ・キックに返そうとするエリーズを脳天から叩きつける。
  ならばとエリーズは回転させてからドロップ・キックへ。
  アメドラが場外で間を置く。
  グラウンド・レスリングで離れる。
  四つに組み力比べ。
  組んだままアメドラがモンキー・フリップを決めればエリーズも決め返す。
  そのままアメドラがスープレックスでカバー。
  カウント2で返すエリーズにストラングル・ホールド
  エリーズがショルダー・タックル。
  アーム・ドラッグ連発から腕を取る。
  アメドラはコーナーに押し込むとロープ・ブレイク時に襲い掛かる。
  コーナーに振られたエリーズがカウンターでエルボー。
  エリーズがリングを広く使いながら攻める。
  コーナーでチョップと張り手の打ち合い。
  アメドラはサミングを決めるとロープに振りキッチン・シンク。
  ロメロ・スペシャルを狙うも抵抗され脚踏みつけに変える。
  反撃を狙ったエリーズに再びキッチン・シンク。
  アブナミドル・ストレッチを決めロープを掴む。
  エリーズが体勢を入れ替えロープを掴む。
  アメドラをロープに振るとショルダー・スルーを狙う。
  読んでいたアメドラは蹴り飛ばしアッパーカート。
  カバーするもカウント2。
  スリーパーに捕らえる。
  ジョー・ブリーカーで逃げられるも再びスリーパー。
  エリーズがロープに振りクロス・ボディにいくも相打ち。
  両者ダウン。
  エリーズが攻めかかる。
  アメドラが振り返すと同時にクロス・フェイス・チキン・ウィングに捕らえようとする。
  エリーズは回転して落とすとトペ・スイシーダ。
  リングに戻しコークスクリュー・ボディ・プレス。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う!
  アメドラが膝を入れて防ぎローリング・フォア・アームズへ。
  エリーズが避け逆にローリング・フォア・アームズ。
  コーナーへのドロップ・キックへ。
  アメドラはカウンターで蹴りを入れるとニー・ストライク。
  カバーするもカウント2。
  ならばとキャトル・ミューティレーション!
  エルボー連打へ!
  エリーズが立ち上がりコーナーに押し込みエルボー連打!
  コーナーへのドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  ならばと450°スプラッシュを狙う!
  アメドラが体勢を崩しスーパープレックスを狙う。
  エリーズがアメドラを突き落としダイビング・クロス・ボディ。
  アメドラが体勢を入れ替える。カウント2。
  両者ダウン。
  フォア・アームズの打ち合い。
  アメドラがエアプレイン・スピン。
  エリーズが途中で逃れロール・アップへ。
  カウント2で返されるもニー・ストライク。
  そしてブレーン・バスター!
  カバーするもカウントは2!
  ホーンズ・オブ・エリーズ!
  ニー連打へ!
  アメドラが起き上がろうとしたのでそれを利用してブレーン・バスターへ!
  アメドラが後ろに逃れキャトル・ミューティレーション!
  エリーズが反転させる。
  アメドラが元に戻そうとした所で身を任せるように飛び
  カバーに持っていこうとするもロープにぶつかり失敗。
  すかさずアメドラがキャトル・ミューティレーションを狙う!
  抵抗されたので先にエルボー連打!
  キャトル・ミューティレーションと見せかけ丸め込みに行くがカウントは2。
  両者ダウン。
  エリーズがブレーン・バスターを狙う!
  抵抗されるも頭部を蹴り上げ450°スプラッシュへ!
  アメドラが膝を立てて防ぎ丸め込みで1,2,3!
  アメドラの防衛!

試合結果

@スティーブ・ダグラスvs.サムタック・ジャック
Aケンイチロウ・アライvs.ルパン・マツタニ
Bクリス・ヒーローvs.ヒューマン・トルネード
CジェジーBvs.ジェッタ
DPACvs.ジョーイ・ライアン
Eタッグ王座戦:エル・ジェネリコ、ケビン・スティーン(ch)vs.スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ
FPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.オースチン・エリーズ