TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2007年 →PWG:Schadenfreude 10/14/07

PWG:Schadenfreude 10/14/07の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

総時間1時間45分です。

PWG海外遠征シリーズ第一弾はカナダ。
会場は小さめの体育館。

@ロニンvs.ビノ・ガンビーノ
 私、PWGに嫌いなレスラーが2人おります。
 それが他ならぬこのロニンとガンビーノでして
 まったく見所のない奴なんですね。
 今回も予想通り悪い試合でしたよ。

Aスコット・ロストvs.デイビー・リチャーズ
 リチャーズはここに来て一皮剥けるかも。
 かつての蹴りスタイルも含め
 今までの試行錯誤が1つの形に完成しかけているという印象です。
 安定株のロスト相手に
 予想もつかぬ攻防、激しい一進一退の攻防を数多く含む
 中々良い試合に仕上げてきました。
 只チャンが絡む流れでのフィニッシュはこの熱戦にふさわしくなかったのが残念。

Bスコーピオ・スカイ、ヤング・バックスvs.ロス・ルチャス、ネメシス
 リングを縦横無尽に駆け巡る
 ノン・ストップ・ルチャ・アクション。
 彼らはこれしかできないが、その代わり良い仕事をする。
 トリオス要素もあるし(King of Triosに呼ぶべき)
 中々良いファン・マッチでした。

Cクリス・ヒーローvs.ヒューマン・トルネード
 観客席裏の乱闘からリングに入り遺恨試合らしい激しいのを。
 平均より少し上なんですが
 こういうのはトルネードに似合わない気がするんですよね。
 なので余り面白くも無い。
 またフィニッシュもまだまだ続くって事でかなり微妙な物でした。

Dエル・ジェネリコvs.ジャック・エヴァンス
 トップ・レスラーのジェネリコに対し
 エヴァンスが曲芸ムーブを飛びっぷりとは別の部分で
 (相手の技を着地してかわす、とか)
 織り交ぜ下克上を狙っていくという内容。
 PACとか現れてエヴァンスも危機感を抱いているんでしょうね。
 以前よりごまかしている感が増した物の
 エヴァンスという個性を出すには成功しているので良いと思いますね。
 平均的な良試合です。

EPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.ロデリック・ストロング
 ROHの名勝負数え歌がPWGで実現。
 となるとかなり期待がかかるのですが・・・
 確かに高レベルで激戦という印象を抱きますけれども
 端的に言えば汚いんですね。
 喧嘩ファイトを技術でやろうとして失敗した。
 そんな所でしょう。
 MMAで均衡して膠着状態になる事があるじゃないですか。
 あんな感じで余りにも面白さに欠けているのは致命的です。
 好勝負には及ばずも中々良い試合。

総評。
 捨て試合は@だけという高レベルなので
 (2時間ないのでそこまで誇れないが)
 悪くない大会で
 Eの1本狙いでなければ満足できるでしょう。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

EPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.ロデリック・ストロング
  ストロングが初っ端からカバーにいったり
  力比べを申し出ながら中々応じようとしなかったり先に仕掛ける。
  アメドラは冷静に対処してサブミッションに捕らえる。
  ストロングはすぐにロープに逃げる。
  ストロングがコーナーに押しこみチョップ。
  アメドラが脚を取りロメロ・スペシャルと思いきや脚踏みつけ。
  コーナーで蹴りを入れTell 5 referee。
  その隙を突いてチョップを仕掛けてきたストロングの脚を取り膝十字に捕らえようとする。
  ストロングがすぐにロープに逃げる。
  蹴りを入れていく。
  チョップで打ち返されるもレッグ・ロック。
  ロープに逃げようとしたストロングの頭部を抱え込む。
  ストロングが逃れロープに逃げる。
  ストロングは場外に下りると追ってきたアメドラにチョップ連発。
  リングに戻すと腰に狙いをつける。
  アメドラが背中を蹴りつける。
  ストロングもチョップを打ち返してくるが打ち勝ちキャトル・ミューティレーションを狙う。 
  ストロングはうつ伏せに体勢を変え決めさせない。
  場外に逃れたストロングにアッパーカートを決めて行く。
  ストロングがチョップを打ってくるも打ち返してリングに戻す。
  攻め立てコーナー上へ。
  ストロングが捕まえスーパープレックスを狙う。
  アメドラがストロングを落としミサイル・キック。
  しかし腰の痛みがぶり返し両者ダウン。
  アメドラが攻めトライアングル・チョーク。
  ストロングはそのまま持ち上げ叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  エプロンでバック・ドロップを狙う。
  アメドラは蹴りを入れて防ぐとドロップ・キックで落とす。
  フェイク・ダイブを挟んでエプロンからダイビング・ショルダー・タックル。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  アメドラが飛びかかるもストロングがパワー・スラムに切り返す。カウント2。
  ハーフネルソン・バック・ブリーカーからダブル・ニー・ガット・バスター。
  カバーするもカウントは2。
  ストロング・ホールドを狙う!
  アメドラが体勢を変えて決めさせない。
  逆に不意を突いてキャトル・ミューティレーションに捕らえる!
  エルボー連打!
  ストロングが抱え上げダブル・ニー・ガット・バスターへ。
  アメドラは着地して防ぐと再びキャトル・ミューティレーション!
  カバーに持っていくがカウントは2!
  ローリング・フォア・アームズからジャーマン。これもカウント2。
  ストロングがチョップを打ちビッグ・ブーツまで持っていく。
  カバーするもカウント2。
  ハーフネルソン・バック・ブリーカーからストロング・ホールド!
  ボストン・クラブに移行するもロープに逃げられる。
  ロープから引き離しもう1度ボストン・クラブを狙う。
  アメドラが丸め込みに切り返すもカウント2。
  アメドラがニー・ストライクから両腕を取り頭部を踏みまくる!
  そしてトライアングル・チョークに捕らえタップさせる!
  アメドラの防衛!

試合結果

@ロニンvs.ビノ・ガンビーノ
Aスコット・ロストvs.デイビー・リチャーズ
Bスコーピオ・スカイ、ヤング・バックスvs.ロス・ルチャス、ネメシス
Cクリス・ヒーローvs.ヒューマン・トルネード
Dエル・ジェネリコvs.ジャック・エヴァンス
EPWG王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.ロデリック・ストロング