TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2006年 →PWG:Battle of Los Angels 2006 Night Three 9/3/06

PWG:Battle of Los Angels 2006 Night Three 9/3/06の分析


名勝負 なし
好勝負 2回戦:エル・ジェネリコvs.クリス・セイビン

総時間は約3時間。

1試合目−2回戦:エル・ジェネリコvs.クリス・セイビン
 今回間の取り方が良く
 観客も魅了され静まり返っていました。
 勿論盛り上がるべきところは盛り上がります。
 普段使わないような技も見せ予測のつかない
 緊張感ある試合に仕上げてきました。
 ぎりぎり好勝負。

2試合目−2回戦:CIMAvs.ケビン・スティーン
 どうもスティーンは何かが足りないですね。
 観客の機嫌を伺う優等生といった感じに見える。
 良い試合ではありますがグッド・マッチというほどではなく。

3試合目−2回戦:ロデリック・ストロングvs.ドラゴン・キッド
 飛んで飛んで飛んで回って回る試合。
 そこまでハイ・フライング・ムーブはないがそういうにふさわしい。
 体重が軽いので投げられた飛距離が長いこと長いこと。
 そこそこ良い試合。

4試合目−2回戦:デイビー・リチャーズvs.オースチン・エリーズ
 前年のROHでも外れたが今回も同じ。
 相性が悪いのかな。
 なんか全般的にゆっくりして緩急がないですね。

5試合目−2回戦:ジャック・エヴァンスvs.堀口元気
 1回戦と同じく堀口には10分程度の時間しか与えられず。
 PWGの目にはネタ・レスラーに映っているのでしょうか。
 エヴァンスは高難易度の技連発する割には
 正確性がないのでダメージが伝わらない薄っぺらの技になってしまっている。
 只フィニッシュは見事な出来。

6試合目−2回戦:スーパー・ドラゴンvs.フランキー・カザリアン
 試合前ライアンがやってきてカザリアンが椅子攻撃。
 スパドラが救出にやってきて逃げ遅れたディーバに容赦なくクラブ・ストンプ!
 結局スパドラの不戦勝になりました。

7試合目−準決勝:CIMAvs.エル・ジェネリコ
 静か過ぎる立ち上がりでしたが
 観客の反応に助けられましたね。
 進むにつれヴォルテージが上がって行き
 終盤の攻防は実に見ごたえがありました。
 好勝負に少し届かず。
 
8試合目−準決勝:デイビー・リチャーズvs.ロデリック・ストロング
 インディ屈指の2人が準決勝で対決。
 内容も期待に応えてくれましたが
 11分では魅力を出し尽くすには至らない。

9試合目−準決勝:スーパー・ドラゴンvs.ジャック・エヴァンス
 試合時間は短いけれど良い試合。
 エヴァンスのような相手だとスパドラの非情さが冴え渡ります。 
 
10試合目−クラウディオ・カスタニョーリ、クリス・ヒーロー、ロッキー・ロメロ、ネクロ・ブッチャーvs.クイックシルバー、デリリウス、コルト・カバナ、M-Dogg 20
 敗者8人タッグのファン・マッチ。
 各々に十分時間を与えたせいで30分にも及んだ。
 トーナメントに十分時間を割かれているなら正解ですが
 実際のところは試合時間が短いものがある・・・
 そっちを優先させるのが筋でしょうに。

11試合目−決勝:CIMAvs.デイビー・リチャーズ
 スパドラはライアンにバック・ステージで襲われ欠場しシングルになってしまう。
 せめてリング内で襲うか、映像を見せてくれないと何とも納得しがたい。
 試合の方は疲労も見え普通の試合。
 デイビーが優勝することには何ら反論する余地はないが
 このトーナメントにおいてはMVPの候補には挙がりもしない。
 見終わった後に3ウェイでなくなったことを
 残念がらせるようではいけない。

総評。
 1夜目、2夜目とは打って変わって
 良い試合が連発されました。
 ただこの夜だけで完成している気はするし
 3夜に分けていながら総時間を必要以上に削って
 試合時間が短くいと感じさせるカードも見られましたね。
 また決勝が3ウェイでなくなるなどの展開は辞めていただきたい。
 購入を検討するに値するトーナメントですが
 3夜目だけで十分だと思います。
 音声が部分的に低くなる編集ミスも見られました。 
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@2回戦:エル・ジェネリコvs.クリス・セイビン
  探り合いのグラウンドから始まる。
  セイビンがやや優位に進めヘッド・シザース。
  チョップの打ち合いからジェネリコが盛り返していきお返しのアーム・ドラッグ。
  セイビンはすぐさま場外で間を取り勢いに乗らせない。
  お互い心理戦を仕掛ける。
  ジェネリコはレッグ・ラリアットを決め先手を取ると
  バック・ブリーカーにスタンディング・ムーンサルトを決めカバー。カウント2。
  セイビンが反撃しジェネリコを甚振っていく。
  ジェネリコはスーパープレックスを防ぐとダイビング・クロス・ボディ。
  綱渡り式トルネードDDTを決めカバー。カウント2。
  ジェネリコはスーパープレックスを狙う。
  セイビンはトルネードDDTに返そうとする。
  ジェネリコは防ぐと再びを狙う。
  セイビンは押し飛ばして難を逃れると
  エース・クラッシャーにシット・ダウン・パワー・ボム。カウントは2。
  セイビンは反撃を許さずビッグ・クローズライン。
  もう終わりだとクレイドル・ショックへ!
  ジェネリコは逃れるとコーナーへのエクスプロイダー!
  カバーするもカウントは2。
  セイビンはオッレッ!をスーパー・キックで迎撃すると
  垂直落下式ブレーン・バスターからセントーン。カバーするもカウントは2。
  クレイドル・ショックを狙うもまだジェネリコには抵抗する力が残されており決めることが出来ない。
  ならばとジェネリコを逆さづりにして対角コーナーへ。
  すぐさま逃れたジェネリコはセイビンが振り向いたところにオッレッ!からブレーン・バスタァァァァァァ!
  1,2,3!でジェネリコの勝利!

試合結果

@2回戦:エル・ジェネリコvs.クリス・セイビン
A2回戦:CIMAvs.ケビン・スティーン
B2回戦:ロデリック・ストロングvs.ドラゴン・キッド
C2回戦:デイビー・リチャーズvs.オースチン・エリーズ
D2回戦:ジャック・エヴァンスvs.堀口元気
E2回戦:スーパー・ドラゴンvs.フランキー・カザリアン(不戦勝)
F準決勝:CIMAvs.エル・ジェネリコ
G準決勝:デイビー・リチャーズvs.ロデリック・ストロング
H準決勝:スーパー・ドラゴンvs.ジャック・エヴァンス
Iクラウディオ・カスタニョーリ、クリス・ヒーロー、ロッキー・ロメロ、ネクロ・ブッチャーvs.クイックシルバー、デリリウス、コルト・カバナ、M-Dogg 20
J決勝:CIMAvs.デイビー・リチャーズ(優勝!)