TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2006年 →PWG:Enchantment Under the Sea 5/20/06

PWG:Enchantment Under the Sea 5/20/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚約3時間15分です。

@アレックス・コズロフ、ロニンvs.ホック・ボンバリー、ビノ・ガンビーノ
 攻防とハイ・フライングを多めに入れて前座らしい内容ですね。
 ボンバリーの孤立も成功しています。
 ただ終盤はその延長上から外れタルワーの登場もいらない。
 悪くない試合。

Aヒューマン・トルネードvs.スコーピオ・スカイ
 トルネードが勝てばチャンと一緒に5分間(短くないか?)過ごすことが出来る、というルールが付与されています。
 場外戦からテンション高く始めると
 その後もハード・テイストのスポットが成功しています。
 脚攻めが思ったほど効果を上げていないのと(悪くは無い)
 最後があっけないのが難です。
 まあまあ良い試合。

Bオースチン・スターvs.ケビン・スティーン
 キャラ・ギミックの強いスターが相手とあって
 スティーンの悪い癖が出てお遊びで集中できてない内容になっています。
 せっかくTNAから来ているのにこういう緩いので終わられると残念ですね。
 悪くない試合。

CTJパーキンス、ロッキー・ロメロvs.ディスコ・マシーン、ネメシス
 ネメシスとTJは教科書に沿った運びをしていたので
 そこから持ち味を出せば試合の売りになりそうだったのですがそこまでにはなりませんでしたね。
 ディスコはいつも通り駄目でロメロは個性がある割りに影に回っていて
 まさしく平均レベルの試合といった所です。

DPWG王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.クリス・セイビン
 前回は成功したカードですが
 今回は両者共に自分の戦い方ができないという正反対の結果に。
 そしてディノがレフェリーになっているので予想はついていましたが
 最後はライアンがベルト攻撃、反則を取らないディノにベルト攻撃、
 セイビンがライアンにクレイドル・ショックを決め別のレフェリーがカウントするもスカイがカット、
 セイビンがライアンをカットさせるもレフェリーはスカイのカットの反則を取ると言う物になっています。
 Bと同じで勿体無いですね。
 少し悪い試合。

Eブリスコ・ブラザーズvs.エル・ジェネリコ、クイックシルバー
 ROHvs.PWGとでもいうべきビッグ・カードですけれども
 最初から受けや試合運びのビジョンのずれが見られましたね。
 只ブリスコズのインパクトある連携技に盛り上がりは良く
 技で何とか作ってはいます。
 最後も意地を感じさせる攻防でした。
 しかしこの2タッグにしては全体を通して粗が目立ち
 低いラインに止まった事は否めません。
 まあまあ良い試合程度。

Fブライアン・ダニエルソンvs.クラウディオ・カスタニョーリ
 レスリングを見せ、さあ動かしてくるかなと思った所で
 この試合の異形な見せ場が披露されました。
 それは執拗なヘッド・ロック。
 17分の内最後の1ムーブ以外全てヘッド・ロック。
 しかも決め直しはなし。
 1回決めただけで外さずに通しているんですよ。
 これで試合を動かしてリズムを作るなんて信じられません。
 最初のレスリング部分でこのヘッド・ロック戦法にいく道筋を作って欲しい所でしたが
 非常に楽しめた、独創的な内容でした。
 PWG向けではないですけどね。
 中々良い試合。

Gマット・サイダルvs.B-Boy
 軽快な攻防からスピードにのって
 攻防を多めに観客を引きつけていきましたね。
 終盤にサブミッションを使って外す場面も見られましたが
 基本的に両者のスタイルが合致してセミにふさわしい鬩ぎ合いだったと思います。
 平均的な良試合。

Hタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.スコット・ロスト、クリス・ボッシュ
 英国興行の再戦ですがこの試合も30分超えに。
 この試合もリチャーズが脚を痛めて捕まるシーンをそこに持ってくるか、というように
 構築はまだ向上できる余地はありますが
 ハードな攻防を入り混ぜ結構な物量戦として成功しています。
 スパドラがボッシュの股間へのパンチを受けたりと
 王者組の暴虐さは見られないものの
 ロスト、ボッシュの勢いを感じさせる狙いは成功していて
 クライマックスのライアンとスカイの乱入につながっています。
 好勝負に少し届かず。
 試合後ライアン、ボッシュ、ロスト、スカイ、チャンでダイナスティ結成をアピール。
 スパドラを徹底的に叩きのめして欠場させます。
 ダイナスティが去った後リチャーズがスパドラの復讐を誓い終了。
 
総評。
 前半は思うようにギアがかからなかった感じがありますけれども
 後半3試合が面白く、最後にストーリーの大きな動きも見られました。
 (執筆日:6/15/09)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アレックス・コズロフ、ロニンvs.ホック・ボンバリー、ビノ・ガンビーノ
Aヒューマン・トルネードvs.スコーピオ・スカイ
Bオースチン・スターvs.ケビン・スティーン
CTJパーキンス、ロッキー・ロメロvs.ディスコ・マシーン、ネメシス
DPWG王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.クリス・セイビン(DQ)
Eブリスコ・ブラザーズvs.エル・ジェネリコ、クイックシルバー
Fブライアン・ダニエルソンvs.クラウディオ・カスタニョーリ
Gマット・サイダルvs.B-Boy
Hタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.スコット・ロスト、クリス・ボッシュ(新チャンピオン!)