TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2006年 →PWG:All Star Weekend 3 Crazymania Night Two 4/9/06

PWG:All Star Weekend 3 Crazymania Night Two 4/9/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間35分です。

@ビノ・ガンビーノ、トップ・ガン・タルワーvs.ディスコ・マシーン、エクスカリバー
 程度の低いコメディーと攻防。
 悪い試合です。

Aフェニックス・スターvs.ロニン
 象と蜂が戦っているような内容。
 体感速度が違ってガタガタ。
 まあスタイル・クラッシュにおいてガタガタは魅力でもあるけど。
 悪くない試合。

B#1コンテンダーズ・マッチ:B-Boy vs.フランキー・カザリアンvs.クリス・セイビンvs.ケビン・スティーン
 スポットのタイミングを図っているのが見えて完成度はそんなに高くないものの
 敢えて4ウェイにしただけの物は見せていますね。
 カズとB-Boyが自然共闘する展開やスティーンのキャラも良いです。
 しかし最後セイビンとB-Boyの絡みが長すぎましたね。
 これでは場外のスティーンは回復していたのに、
 体が重くてリングに素早く入れないせいでカットが間に合わなかったように見えてしまう。
 間抜けです。
 まあまあ良い試合。

Cロデリック・ストロングvs.マット・サイダル
 観客席へのフォール・アウェイ・スラムに
 エプロンでのバック・ドロップ、観客席へのボディ・リフトからの投げ、と
 1つでも特別な雰囲気をもたらす強烈なスポットが3つもあります。
 この後押しを受けたストロングの腰攻め+チョップに対し、
 サイダルが頑張って粘っていきます。
 また技が綺麗且つ過激なので今大会一番の盛り上がりを見せました。
 ただ絶対的なインパクトに頼り、
 丸め込み合戦をするように表現的には未熟だった事は否めませんね。
 サイダルが勝利する”かい”はもっと生み出せた。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

DPWG王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:ジョーイ・ライアン(ch)vs.ネクロ・ブッチャー
 06年という事でネクロはテーブル葬されたり缶の切っ先でライアンの額を切り裂いたりと良い動きを見せています。
 しかし乱戦ではなく普通のプロレスとして捉えていて
 試合全体で見ると色物ゲストの域を出ない内容です。
 平均レベル。

Eクリス・ヒーローvs.スコーピオ・スカイ
 ヒーローが相手という事でスコーピオがレスリングの土俵に拘っています。
 回転系のグラウンドや腕攻めなどを見せていて興味深いですね。
 ヒーローは観客を楽しませよう、という意識を前面に押し出しているために、
 勝負に集中していないようにも見えますが
 これまたそれはそれで面白いと思いますね。
 平均的な良試合。
 試合後カズがスコーピオを襲撃。

Fクラウディオ・カスタニョーリvs.スコット・ロストvs.TJパーキンス
 序盤は3人目にチェインさせる独創的な攻防。
 中盤は3人目をリングに上がらせず1対1にして、最後は再び3人で。
 攻防的にも個性に沿っているかという点でも
 無理している場面が結構見られたけれども
 何よりその挑戦性を真っ先に買いたい、だって面白かったもの。
 平均的な良試合。

GM-Dogg 20vs.ジミー・ヤン
 ちょっとした対抗意識とアピールに軽量級のテンプレート。
 賑やかな飛び技が詰まっているが無味乾燥です。
 悪くない試合。

Hタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.ケープ・フィアー(エル・ジェネリコ、クイックシルバー)
 再戦。
 それが虐待X被虐という鉄板の関係性を崩してしまいました。
 スパドラは攻め/受けのバランスを崩し、
 リチャーズはいらぬ小細工を持ち込んで、普通のタッグと化しています。
 ジェネリコ、シルバーも相手の攻撃を読んで避けたりするので応援を引き出す力を活かせず。
 終盤も権利を軽視しながら、その軽視を自ら認める内容だったりと 
 ハードでエネルギッシュなのに1点に集中しない試合でした。
 期待外れです。
 平均より少し上。

総評
 ASWという事でゲストは多いですが、
 カード数も多くて焦点が定まらず、メインもスパドラ、リチャーズの鉄板タッグにも関わらず低調な内容。
 (執筆日:6/3/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ビノ・ガンビーノ、トップ・ガン・タルワーvs.ディスコ・マシーン、エクスカリバー
Aフェニックス・スターvs.ロニン
B#1コンテンダーズ・マッチ:B-Boy vs.フランキー・カザリアンvs.クリス・セイビンvs.ケビン・スティーン
Cロデリック・ストロングvs.マット・サイダル
DPWG王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:ジョーイ・ライアン(ch)vs.ネクロ・ブッチャー
Eクリス・ヒーローvs.スコーピオ・スカイ
Fクラウディオ・カスタニョーリvs.スコット・ロストvs.TJパーキンス
GM-Dogg 20vs.ジミー・ヤン
Hタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.ケープ・フィアー(エル・ジェネリコ、クイックシルバー)