TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2006年 →PWG:Hollywood Globetrotters 3/4/06

PWG:Hollywood Globetrotters 3/4/06の分析


名勝負 タッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.ロデリック・ストロング、ジャック・エヴァンス
好勝負 なし

@アレックス・コスロフvs.トップ・ガン・タルワー
 無名のコスロフが意外に良いですね。
 体も出来ているし試合も悪くない。
 1発1発に重みもあります。
 でもロシア人ギミックなんて今時流行りませんけれど。
 試合の方はタルワーの奥さん(ダッチワイフ)をしばいたりしながら
 レスリング+コメディーを。
 平均レベル。

Aスコーピオ・スカイ、ヒューマン・トルネードvs.ディスコ・マシーン、ネメシス
 可もなく不可もなくの平均レベル。
 ハイライトはスコーピオのオースチン、ザ・ロックを真似したマイク・アピールか。

BB-Boy vs.フランキー・カザリアン
 場外でレスリングという珍妙な掴みから入り
 BBがハードな攻めでキャリー。
 只ムーブのために試合が犠牲になっている面も。
 平均より少し上。

C#1コンテンダーズ・マッチ:アロギャンスvs.エル・ジェネリコ、クイックシルバー
 クイックシルバーが他と比べ
 ムーブだけで見劣り(しかしインパクトはある)
 タッグ力もあまり無いですが
 ジェネリコとアロギャンス、特にボッシュと相性が良いので白熱しています。
 最後は乱入で終わってしまいますが
 中々良い試合。

Dクリス・セイビンvs.アレックス・シェリー
 タッグ組んでいる者同士で
 別に仲違いしている訳でもないので
 当然のごとくクリーン・ファイトに。
 只それが仇となって面白みにやや欠けます。
 サイコロジーもないし。
 後は終盤の攻防が多いので
 その分少ない中盤に回すべきでした。
 しかし彼らの技のキレは天下一品で
 好勝負に少し届かない程度。 

EPWG王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.ケビン・スティーン
 いつも通りスティーンはレスリングとは程遠いファイトを。
 ライアンも王者になっているとはいえ
 ヒール転換したばっかりで迷いがある時期で低調。
 平均レベル。

Fタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.ロデリック・ストロング、ジャック・エヴァンス
 PWG一の名勝負とも名高い試合ですが、さて実際は・・・。
 前半がエヴァンス孤立、ストロング孤立だけで
 その割には反撃が少なく展開としてはかなり手抜きですが
 スパドラがPWG限定生きる伝説として
 TAROとの名抗争を思い起こさせる程の虐待神ぶりを披露。
 肉体的だけでなく精神的もカバーし、ファンにも媚びを売りません。
 This is Super Dragoooooonnnn!!!
 後半はそれまでも十分ハード・ヒッティングだったのに
 トルネード式かと見違う程の怒濤のテンポで
 ハイ・インパクトのタッグ技が加わり益々その調子は激化。
 かといって前後半共この手の試合にありがちな
 冗長でタフマン・コンテスト的な色合いはまったくありません。
 それでいて約30分にも及ぶ死闘に仕上げてきました。
 東部地区ファンの偏った嗜好に対して直球の内容なので
 ROHとかの正統とは少しずれますが
 これは確かに評判通りPWG一の名勝負でした。

総評
 悪い試合がない上にセイビンvs.シェリーの黄金カードがあり
 メインは西海岸ファンの嗜好をストレートについた
 名勝負なのでPWGファンはマスト・バイ。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Dクリス・セイビンvs.アレックス・シェリー
  シェリーが流れるようにチェーン・レスリング。
  セイビンにアトミック・ドロップを決めると飛び技へ。
  セイビンがドロップ・キックで迎撃。
  頭部へのドロップ・キックでカバー。カウント2。
  首を攻めバック・ドロップを狙う。
  シェリーが着地しスピン・キックにいくも避けられ自爆。
  しかしすかさず蹴りを入れドロップ・キック。
  シェリーが攻めに回る。
  反撃されるもバック・ブリーカーを決めスライス・ブレッドへ。
  セイビンは防ぐとレッグ・ラリアット。
  両者ダウン。
  チョップを打ち合う。
  セイビンがフォア・アームズを打ち込む。
  シェリーはFuck You!と叫ぶとレッグ・ラリアット。
  セイビンはシェリーを逆さ吊りにするとドロップ・キック。
  続いてスピニング・パワー・ボム。カウントは2。
  シェリーが一瞬の内に巻き返しコンプリート・ショット。
  カバーする。
  カウント2で返されたところでボーダー・シティ・ストレッチ。
  セイビンがロープを掴む。
  セイビンをコーナー上に乗せる。
  セイビンはシェリーを落とすとミサイル・キック。
  シェリーは耐えるとスーパー・キック。
  セイビンも耐えバック・ドロップ。
  スプリングボード式DDTにつなげカバー。カウント2。
  ならばとクレイドル・ショックを狙う!
  逃れられる相手の攻撃を防ぎ延髄切り。
  シェリーはドロップ・トー・ホールドからスリングショットDDT。
  2K1ボムを狙う。
  逆に持ち上げられかけるも耐えてブレーン・バスター。
  続けてダイビング・ボディ・プレス。カウントは2。
  セイビンの蹴りを受け止めドラゴン・スクリュー。
  スーパー・キックを放つ。
  セイビンは受け止めると担ぎ上げる。
  シェリーがサンセット・フリップに返し丸め込み合い。
  どちらもカウント3を奪えず。
  セイビンが蹴りの連発からクレイドル・ショックを決め1,2,3!


Fタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.ロデリック・ストロング、ジャック・エヴァンス
  ストロングvs.リチャーズで試合開始。
  経験で勝るストロングが優位にグラウンド・レスリングを進める。
  腕を取られたリチャーズがブリッジから蹴りを入れ離れる。
  両者交代。
  エヴァンスが身体能力を活かした動きでスパドラの狙いを外してみせる。
  スパドラは調子に乗るなと張り手。
  エヴァンスを捕まえ甚振っていく。
  スパドラは観客も馬鹿にする。
  エヴァンスはリチャーズにペイレイ・キックを決めると交代。
  猛攻と行きたい所だが早々にスパドラが介入しストロングを捕まえる。
  ストロングを場外に落とし2人でチョップを打ち込む。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  ストロングを痛めつけていく。
  ストロングは反撃する機会を掴めないでいる。
  コーナー上のスパドラを捕らえるとスーパープレックス。
  ダブル・タッチ。
  エヴァンスは見事な動きで攻めていく。
  リチャーズがエヴァンスにDDTを決め動きを止める。
  交代したスパドラはロメロ・スペシャルから蹴り飛ばす。
  スパドラは自陣に這い寄る真似をしてからかう。
  リチャーズが変形の弓矢固めに捕らえている所にスパドラがダイビング・ダブル・ストンプ。
  カバーするもストロングがカット。
  スパドラは張り手を浴びせクラブ・ストンプ。
  リチャーズがエヴァンスにブレーン・バスターを狙う。
  エヴァンスは膝を入れて逃れると交代。
  ストロングがチョップを入れていく。
  リチャーズがストロングにトルネードDDTを狙う。
  防がれるもスプリングボード式ドロップ・キックにつなげる。
  蹴りを浴びせていきビッグ・ブーツへ。
  ストロングは受け止めると同時にバック・ブリーカー。
  エヴァンスが協力してのスタンディング450°スプラッシュ。
  カバーするもカウント2。
  リチャーズをコーナー・セカンド・ロープの上に横たわらせる。
  察知したスパドラが妨害にくるもスパドラもリチャーズの上にのせる。
  そしてエヴァンスが協力してのダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  ストロングがリチャーズを抱え上げエヴァンスがコーナー上に。
  寸前で逃れたためエヴァンスはストロングの首元に
  ダイビング・ダブル・ストンプをしてしまう形に。
  リチャーズがエヴァンスにSTO。
  スパドラがエヴァンスにクラブ・ストンプ。
  リチャーズがエヴァンスにスタンディング・シューティングスタープレス。
  同時にスパドラが頭部へのダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  スパドラがエヴァンスをパワー・ボムの体勢に捕らえリチャーズがコーナー上へ。
  ストロングが戻ってきて妨害。
  エヴァンスがリチャーズのいるコーナーに登る。
  スパドラがエヴァンスを捕らえサイコ・ドライバーの体勢に。
  エヴァンスがリバース・ハリケーン・ラナに切り返す。
  場外に逃れたスパドラにスプリングボード式450°スプラッシュ。
  ストロングがコーナー上のリチャーズを捕らえる。
  リチャーズがストロングを殴り落としシューティングスター・プレスへ。
  ストロングは膝を立てて防ぐとダブル・ニー・ガット・バスター。
  更にビッグ・ブーツでカバーするもカウントは2。
  ストロングはエヴァンスをコーナーに登らせるとリチャーズにハーフネルソン・バック・ブリーカーを狙う。
  リチャーズは逃れるとギブソン・ドライバーを狙う。
  リバース・スープレックスに返されサンセット・フリップへ。
  読んでいたストロングは防ぐと抱え上げようとする。
  リチャーズが逃れギブソン・ドライバー。
  エヴァンスがリチャーズにネック・ブリーカーを決めコーナー上へ。
  そしてフェニックス・スプラッシュへ。
  しかし戻っていたスパドラがキャッチしパワー・ボム+ダブル・ニー・バック・ブリーカー。
  カバーし1,2,3!

試合結果

@アレックス・コスロフvs.トップ・ガン・タルワー
Aスコーピオ・スカイ、ヒューマン・トルネードvs.ディスコ・マシーン、ネメシス
BB-Boy vs.フランキー・カザリアン
C#1コンテンダーズ・マッチ:アロギャンスvs.エル・ジェネリコ、クイックシルバー(DQ)
Dクリス・セイビンvs.アレックス・シェリー
EPWG王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.ケビン・スティーン
Fタッグ王座戦:スーパー・ドラゴン、デイビー・リチャーズ(ch)vs.ロデリック・ストロング、ジャック・エヴァンス