TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2006年 →PWG:All Star Weekend IV Night Two 11/18/06

PWG:All Star Weekend IV Night Two 11/18/06の分析


名勝負 PACvs.エル・ジェネリコ
好勝負 なし

1枚約2時間半。

1試合目−ヒューマン・トルネードvs.ピティ・ウィリアムス
 可もなく不可もなく。
 前夜が素晴らしかっただけに観客はオープニングから大盛り上がり。

2試合目−コルト・カバナvs.クリストファー・ダニエルズ
 まさかのダニエルズまでコメディー・レスラーとなり
 レフェリーをまきこんで全編コメディー・マッチ。
 中々良いものでしたが
 ダニエルズの使い方がやや勿体無いような・・・。

3試合目−クリス・ボッシュ、スコット・ロストvs.カザリアン、M- Dogg 20
 ボッシュ、ロストはタッグ王者になったこともある、まあまあのタッグ。 
 カザリアン、M-Doggもハイ・フライング・ムーブで盛り上げ
 まあまあの試合です。

4試合目−ホミサイドvs.スコーピオ・スカイ
 前夜と同じくホミサイドは荒い試合をしています。
 しかしスイングせずあまり良くない試合。

5試合目−ロッキー・ロメロvs.AJスタイルズ
 3年前の再戦で前の試合はショー・スティーラーとなったそうです。
 今回はというと・・・
 ちょっとロメロがシュート色を出しすぎて
 AJの魅力を消しすぎている気がします。
 これをリアリティある真剣勝負と見るか
 プロレスならではのお互いを生かしあう事に欠けていると見るかは
 ファンによって分かれてくるのではないでしょうか。
 私は後者の方でして
 確かに良い試合とは認めるものの
 好勝負には少し届かないという判断です。
  
6試合目−ロニンvs.エリック・キャノン
 わざわざエリックを呼んで、なぜかプッシュしているロニンに華を持たせる・・・。
 勿体無いことこの上なし。
 ひどい試合。

7試合目−PACvs.エル・ジェネリコ
 ファンタスティックの言葉が似合う名勝負。
 PACの無重力飛翔は素晴らしすぎる。
 前夜に続きマッチ・オブ・ザ・ナイト。
 ジェネリコも投げ重視で対比的構図に持ち込めるまでに成長している。
 両者手の合う同士が死力を尽くし、
 終盤にはThis is Awesome!PWG!PAC!チャントが巻き起こりました。
 ぎりぎり名勝負。
 必見の内容です。
 このカードはPAGの黄金カードとなっており
 07年の同大会にてPWG王座戦でメイン・イベントを取っています。
 
8試合目−PWG王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.クイックシルバー
 ライアンが一年以上王者になっている辺り辛い所。
 終盤のネタだけが見所でロニンの試合に続いて悪い試合。

9試合目−タッグ王座戦:ロデリック・ストロング、デイビー・リチャーズ(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ、クリス・ヒーローvs.アレックス・シェリー、クリス・セイビンvs.スーパー・ドラゴン、B-Boy
 前夜のタッグ王座戦に続きひどくつまらない試合。
 淡々とスロー・ペースで進み
 終盤は混沌とした技の打ち合いにするも
 まったく盛り上がらず。 
 唯一の見所はCCの100カウント・バーティカル・スープレックスです。
 ロニン戦並にひどい試合。

総評。
 PACvs.ジェネリコのファンタスティック・マッチは必見だし
 ダニエルズvs.カバナもコメディーとしてすぐれている。
 しかし他のカードがいまいちで
 PWG王座戦が悪い、そして極めつけは最悪のメイン。
 これで大会としての評価を落としています。
 只PACvs.ジェネリコはこれだけのために
 購入する価値ありです。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

FPACvs.エル・ジェネリコ
  両者クリーンにロープ・ブレイク。
  グラウンド・レスリングから腕取りへ。
  PACの無重力ムーブを交えながらアーム・ドラッグを決めあう。
  最後はPACがスタンディング・シューティングスター・プレスで牽制し仕切りなおし。
  PACがドロップ・キックを決めたりとやや優位。
  PACは後ろで腕を取られた状態からハリケーン・ラナを決め
  ヘッド・シザース、複雑な入りからハリケーン・ラナ。
  たまらずジェネリコは場外へ。
  ジェネリコはPACのダイブを防ぐと強烈なフォア・アームズを叩き込んでいく。
  ジェネリコは向かってきたPACを打ち上げる。
  PACはエプロンに着地しアサイ・ムーンサルト。
  リングに戻る。
  PACはオッレッ!を防ぐとハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウント2。
  ジェネリコはスペース・ローリング・エルボーを狙ったPACを捕らえバック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ジェネリコがPACに攻め入りアラビアン・プレス。カウント2。
  風車式バック・ブリーカーからカバーするもカウント2。
  PACはハンド・スプリングからジェネリコに飛び乗るとトルネードDDT!
  PWG!PWG!PWG!
  PACが猛反撃を開始しスタンディング・ムーンサルト・セントーン。カウント2。
  PAC!PAC!PAC!
  PACはコーナー上へ。
  ジェネリコがPACを捕らえブレーン・バスタァァァァァーを狙う!
  ジェネリコを押し飛ばすとセカンド・ロープからシューティングスター・レッグ・ドロップにいくも自爆!
  ジェネリコがすかさずハーフネルソン・スープレックスを決めカバー。カウント2。
  This is Awesome!This is Awesome!
  ジェネリコが垂直落下式ブレーン・バスターを狙う。
  PACは空中でひねりハリケーン・ラナに切り返す!カウントは2!
  This is Awesome!This is Awesome!
  PACがロープに振ろうと耐えるジェネリコを蹴りつけていく。
  ジェネリコは蹴りを避けてパンプハンドルの体勢に持ち込み変形パワー・ボム!
  しかしカウントは2!
  This is Awesome!This ia Awesome!
  ジェネリコはコーナー上でムーンサルトの体勢に。
  PACが跳躍してトップ・ロープに乗ると雪崩式リバース・ハリケーン・ラナ!
  続けてスタンディング・コークスクリュー・シューティング・スタープレス!
  1,2,2!カウントは2!
  Holy Shit!Holy Shit!
  PACはコークスクリュー・シューティングスター・プレスに行く! 
  ジェネリコは膝を立てて防ぐとオッレッ!
  そしてブレーン・バスタァァァァー!
  カバーし1,2,3!
  ジェネリコの勝利!
  観客かはスタンディング・オベーション!PWG!PWG!PAC!PAC!
  ジェネリコとPACは握手しハグでお互いの健闘を称える。

試合結果

@ヒューマン・トルネードvs.ピティ・ウィリアムス
Aコルト・カバナvs.クリストファー・ダニエルズ
Bクリス・ボッシュ、スコット・ロストvs.カザリアン、M-Dogg 20
Cホミサイドvs.スコーピオ・スカイ
Dロッキー・ロメロvs.AJスタイルズ
Eロニンvs.エリック・キャノン
FPACvs.エル・ジェネリコ
GPWG 王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.クイックシルバー
Hタッグ王座戦:ロデリック・ストロング、デイビー・リチャーズ(ch)vs.キングス・オブ・レスリング(クラウディオ・カスタニョーリ、クリス・ヒーロー)vs.モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー、クリス・セイビン)vs.スーパー・ドラゴン、B -Boy(新チャンピオン!)