TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2005年 →PWG:Zombies [shouldn't run] 8/6/05

PWG:Zombies [shouldn't run] 8/6/05の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間55分です。
@TJパーキンスvs.ハードコア・キッド
 TJPはテクニカルだけど体格で劣る上、鼻血まで出しているので
 ビジュアル的に押しているシーンに違和感が生まれてきますね。
 後半はキッドが支配するもこれがダルくて時間の無駄。
 半分に短縮したら盛り上がる価値はあったと思うけど。
 悪い試合。

Aロッキー・ロメロvs.デイビー・リチャーズ
 テクニカル・サウンドをきかせながらじっくり互角の攻防を見せます。
 ロメロは変則でいなすイメージがあるけど
 今回はハードな蹴りで積極的に打ち合いに出ていますね。
 デイビーが次にどう行動すべきか悩んでいるのを見るに
 配慮しての選択かもしれませんけどね。
 ロメロがリチャーズの進むべき道を指導した内容。
 平均的な良試合です。

◆エクスカリバーがスティーンは必ずPWG王者になるだろうとアピール。またSBSにロニンをリクルートしたという。
 ソー・カル・ヴァルが欠場したルチャスの代役を紹介。
Bディスコ・マシーン、エクスカリバー、ロニンvs.ミスター・エキサイトメント、ホック・ボンバリー、トップ・ガン・タルワー
 良くもまあ使えないメンバーを1試合に集めたなという感じ。
 試合後ロニンを褒め正式にメンバーとして迎え入れたもののとても見れた活躍ではありませんでした。
 粗雑な攻防ばかり。
 悪い試合。
 
Cジョーイ・ライアンvs.クラウディオ・カスタニョーリ
 CCがヨーロピアン・レスリングでからかうも
 ライアンはそれに翻弄される形をとるので予期したテクニシャン対決にはならず。
 ライアンはラフ・ファイトで試合の主導権を取り返していきます。
 CCの受身が大袈裟で序盤のレスリングと同じくリアリティーを感じなかったですね。
 終盤になってもその攻防はノレませんでした。
 只2人が自分のカラーを出して競い合ったという点でそのクオリティは一応認めなければなるまい。
 悪くない試合。

Dクリストファー・ダニエルズvs.クリス・ヒーロー
 髪をつかんだりロープを引っ張ってリングに投げ入れようとしたりと
 技以外の戦略的な動きで主導権を奪い合います。
 それはそれで面白いけれど瞬間瞬間のインパクトでは弱い所がありますね。
 良くも悪くもヒール対ヒールの王道を行った内容。
 平均的な良試合です。

Eスーパー・ドラゴンvs.クイックシルバー
 テンプレートな流れで安定感を保障しながら、
 要所で変化させた流れから持ち技を見せる事で大きな効果を上げます。
 効率の良い試合構築ですね。
 中盤のスパドラによる甚振りもシルバーが屈せず良い物がありました。
 終盤はクイックシルバーの持ち技の幅の狭さに足を引っ張られながらも
 クイックシルバーを応援したくなるような甲斐甲斐しい努力が見られます。
 スパドラ対TAROを髣髴とさせる内容でした。
 中々良い試合。

◆ソー・カル・ヴァルがタッグ王座戦ではライアンらがリングサイドに現れた時点で反則にするとアナウンス。
 エンフォーサーとしてディノ・ウィンウッドを紹介。
 ディノは納得いかないと出てきたライアンにF5。

Fタッグ王座戦:アロギャンス(クリス・ボッシュ、スコット・ロスト)vs.ヒューマン・トルネード、エル・ジェネリコ
 両者相手と呼吸が合っていて抑揚をつけて技をヒットする事が出来ています。
 最初の奇襲や孤立時の場外投げ、タッチ成功時の見せ方など構築もスマートでした。
 終盤はダイブの連発から控えを絡めた打ち合いで迫力ある。
 粗さのないシンプルな完成度の高さを見せ付ける内容。
 好勝負に少し届かず。

GPWG王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.ケビン・スティーン
 スティーンが結構重いのでジョーみたいにやりにくさを感じているようでしたが、
 ねじ伏せるような形で得意技を決めて行くのでそこまで問題にはなっていませんね。
 それより問題は受けで待機しすぎな事。
 PWGでのAJは見ていて倦怠感を覚えますね。
 お互い努力を重ねるので良い試合ではあったけど
 投資の割りにリターンの少ない状態が続く辛い状況で伸び悩みました。 
 まあまあ良い試合。

総評
 むらのある内容ですね。
 しかしスパドラのシングル及びタッグ王座戦にはPWGならではの魅力がある。
 メインは凡庸ながら王座交代劇という事実が救いとなる。
 (執筆日:4/8/11) 
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TJパーキンスvs.ハードコア・キッド
Aロッキー・ロメロvs.デイビー・リチャーズ
Bディスコ・マシーン、エクスカリバー、ロニンvs.ミスター・エキサイトメント、ホック・ボンバリー、トップ・ガン・タルワー
Cジョーイ・ライアンvs.クラウディオ・カスタニョーリ
Dクリストファー・ダニエルズvs.クリス・ヒーロー
Eスーパー・ドラゴンvs.クイックシルバー
Fタッグ王座戦:アロギャンス(クリス・ボッシュ、スコット・ロスト)vs.ヒューマン・トルネード、エル・ジェネリコ(新チャンピオン!)
GPWG王座戦:AJスタイルズ(ch)vs.ケビン・スティーン(新チャンピオン!)