TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2003年 →PWG:Bad Ass Mother 3000 Stage One 8/29/03

PWG:Bad Ass Mother 3000 Stage One 8/29/03の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間25分です。

@スーパー・ドラゴンvs.ホック・ボンバリー
 スパドラがハードな打撃と良い受け身を見せているので瞬間瞬間では引き締まっています。
 しかしボンバリーが不思議な程健闘し、苦しむ姿を見せないのでダラダラと進む。
 ボンバリーは鏡を見てスタイルを見つめ直すべきです。
 スパドラが長時間らしさを出してくれる、という意味で私的には十分ファン・マッチとして通用する。
 悪くない試合。

AM-Dogg 20vs.コルト・カバナ
 コメディーか本気なのか判別がつかない事でモヤモヤします。
 そしてそれぐらいでモヤモヤするって事はレベルが低く、印象の薄いガタガタな構成って事です。
 M-Doggは技を適当に売り払いすぎで、
 それではハードに技を叩き込もうが関係なし。
 悪い試合。 

Bジョーイ・ライアンvs.スコーピオ・スカイ
 綺麗な円弧運動のレスリング。
 ベースが安定していると安心して見れますね。
 ただ試合経過と共に技に大きな変化をつけないから
 特に大きな盛り上がりもないままナアナアで終わっている部分がある。
 MOTNとは呼びたくないが、まあまあ良い試合。

Cディスコ・インフェルノvs.アダム・ピアース
 試合前のダンス対決とコーナーを登るも蛍光灯が邪魔で飛べなかったシーンが見所。
 試合自体はいらないレベルです。
 悪い試合。

Dフランキー・カザリアンvs.スコット・ロスト
 集中力を途切れさせず照準を合わせて良い攻防を生み出していたが
 試合が進むにつれ技種の歪さが足を引っ張り、試合のベクトルが拡散している。
 もう少しで試合後のノー・サイドの似合う内容になったのに。
 平均より少し上。

Eトニー・コジナvs.B-Boy
 B-Boyの欠点が出ましたね。
 序盤からダメージ設定を大きくしすぎで、疲労感もその時々で変わってしまう。
 それが後半は両者ダウン連発という展開に象徴的に現れている。
 とてもノレたものじゃない。
 ひどい試合。

FNOSAWAvs.TARO
 挑発や攻撃が全て観客へのアピールのための物だから、中身は空っぽ。
 NOSAWAはセコンドに介入させるためにレフェリーの注意を引くもセコンドが自分の後ろに位置していたりと雑な事この上ない。
 最後もセコンドが平然とリングに上がってきてTAROを押さえてフィニッシュ・・・。
 ひどすぎる試合。

Gクリストファー・ダニエルズvs.ハードコア・キッド
 キッドがいきなりビッグ・ブーツでカウント2を取ったのは良し。
 その驚きが冷めやらぬ内に、大柄で大きな動きをする、という売りを見せていきます。
 ダニエルズは首攻めとヒールとしての煽りを含めて適切に反撃しています。
 ただキッドは動けるのが売りが分かるけれど
 終盤はクイックなんてせずパワー・ボムなどのパワー系技を使って格好をつけるべきです。
 伊達にテンプレート化してないんだから。
 平均より少し上。

総評。
 微妙なカードで薄っぺらい内容。
 これなら2日目だけで行うべきです。
 (執筆日:6/12/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@スーパー・ドラゴンvs.ホック・ボンバリー
AM-Dogg 20vs.コルト・カバナ
Bジョーイ・ライアンvs.スコーピオ・スカイ
Cディスコ・インフェルノvs.アダム・ピアース
Dフランキー・カザリアンvs.スコット・ロスト
Eトニー・コジナvs.B-Boy
FNOSAWAvs.TARO
Gクリストファー・ダニエルズvs.ハードコア・キッド