TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2003年 →PWG:Are You Adequately Prepared to Rock?! 10/4/03

PWG:Are You Adequately Prepared to Rock?! 10/4/03の分析


名勝負 なし
好勝負 ブリスコ・ブラザーズvs.B-Boy、スーパー・ドラゴン

1枚、約2時間40分です。

ピアースのマイク・アピール。
邪魔しに来たTAROにパイル・ドライバーを決める。
ライアンがTAROを助けに現れるとピアースは逃げる。

@ミスター・エキサイトメント、フェニックス・スター、TAROvs.リル・チョロ、トップ・ガン・タルワー、ゾクレ
 自分のやっている事にもっと気遣いと責任を持ちましょう、と言いたくなります。
 観客はそれなりに盛り上がっているけどオープニングの許容を超えた緩さです。
 悪い試合。 

Aクリス・ボッシュ、クイックシルバーvs.ディスコ・マシーン、エクスカリバー
 孤立に持ち込むポイントにビッグ・スポットを用意し、
 孤立では極部に狙いをつけて動きを制限している。
 6分程と時間は短かったのですが中々のタッグ・センスを感じさせました。
 まあまあ良い試合。

Bホック・ボンバリーvs.スコーピオ・スカイ
 挑発し合って荒っぽい攻防に。
 想像以上に気持ちののった激しさを見せたので驚きましたが
 後半はどちらも唐突に技を繰り出す所があるのでミックスはいまいちでしたね。
 悪くない試合。

Cブリスコ・ブラザーズvs.B-Boy、スーパー・ドラゴン
 まずはマークを捕まえ甚振ります。
 ここまで苦しんだらHotタッチにしたくなりますが我慢して抑え目のタッチにしていますね。
 次はB-Boyの孤立。
 ジェイが上手く気持ちを見せて、弟のやられた分を仕返ししています。
 終盤に行く前にはマークとB-Boyのエルボーの打ち合いを挟みます。
 一見すると同じドミネイト・スタイルのB-Boyとスパドラを
 異なった扱いで試合構成に活かしているのが素晴らしいですね。
 地味ではあるけどジェイとマーク、スパドラとB-Boy
 どちらも入れ替えが利かないバランスの上にこの試合は成り立っています。
 終盤も危険技含めた白熱の打ち合いで盛り上げています。
 ぎりぎり好勝負。

DTJパーキンスvs.ヴィトー・トマセーリ
 何が得意技だとかそういうのを伝えれたらもっと盛り上がるんですけどね。
 この試合ではそこそこ能力があり頑張っている、という没個性的な評価にしかつながっていない。
 平均レベル。

Eバラード・ブラザーズvs.ビリー・キム、スコット・ロスト
 やってる事は悪くないが連携技、展開共にもう1テンポ早く見せるべき。
 またバラード兄弟は卑怯に勝てたのにそれをわざわざカウント2にしてクリーンにフィニッシュする意味もない。
 少し悪い試合。

Fアダム・ピアースvs.ジョーイ・ライアン
 セコンドが平気でリングに上がるような
 真面目とはいえないヒール・プレイです。
 わざわざ前振り、セミに持ってきてこれでは・・・。
 悪い試合。

GPWG王座戦:フランキー・カザリアン(ch)vs.クリストファー・ダニエルズvs.AJスタイルズ
 旗揚げ戦のカズvs.AJとトーナメントのカズvs.ダニエルズの結果を
 それぞれが咀嚼して栄養分としているから
 この試合を非常に良い位置づけに高める事が出来ていますね。
 惜しいのは3人の距離が短く、3ウェイ的独創性がある程度の縛りを受けている事ですね。
 それでも最後まで綺麗に行っていて
 3ウェイにも関わらずカズは実力で勝ち取ったと自信を持って言える内容です。
 それって王者として非常に評価できる事です。
 中々良い試合。

総評。
 微妙な試合はあるもののPWGを背負うカズとスパドラが
 それぞれシングルとタッグで素晴らしい試合を行っている。
 これは良い大会です。
 (執筆日:6/14/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Cスーパー・ドラゴン、B-Boy対ブリスコ・ブラザーズ(PWG 10/4/03)
  まずはグラウンドの攻防。
  スパドラがダブル・ストンプを決め先手を取る。
  コーナーのマークにスパドラがウィール・キック、B-Boyが頭部へのドロップ・キックを決める。
  連携を生かしマークを孤立させるとクラブ・ストンプを決めたりする。
  マークはB-Boyにクロス・ボディを決め交代。
  ジェイがB-Boyに勢い良く攻めていく。
  B-Boyを孤立させると連携攻撃を叩き込んでいく。
  B-Boyはムーンサルトを避けるとエクスプロイダー。
  両者ダウン。
  同時タッチ。
  スパドラはジェイにミサイル・キックを決めると同時にマークにセントーン。
  場外に逃れたジェイにトペ・コンヒーロ。
  B-Boyがマークにダイビング・ボディ・プレスを決める。カウント2。
  B-Boyはマークとフォア・アームズを打ち合い勝つ。
  技を決め合い全員ダウン。
  マークはB-Boyにビッグ・ブーツを決めるとコーナーに乗せる。
  ジェイが雪崩式エース・クラッシャーを決めカバー。スパドラがカット。
  ならばとスプリングボード式ドゥームズ・デイ・デバイスを決めカバー!
  スパドラがカットする。
  B-Boyはスパドラの援護からマークにバック・ドロップ。
  スパドラがジャーマン、ドラゴン・スープレックスとつなげカバーするもカウントは2。
  コーナーへのパワー・ボムからSTF。
  ジェイがカット。
  マークがスパドラにデス・バレー・ドライバーを決めカバーするもカットされる。  マークがカットラー・ドライバーを狙う!
  B-Boyは逃れて変形フィッシャーマンズ・バスター。カバーするもカットされる。
  スパドラがジェイにサイコ・ドライバーを狙う!
  ジェイは逃れるとジェイ・ドリラーを狙う!
  スパドラが抵抗している所にB-Boyがシャイニング・ウィザードで救援!
  スパドラは見せ付けるようにマークの必殺技と同じ体勢から
  ジェイにサイコ・ドライバーを決めカバー!
  B-Boyはマークにシャイニング・ウィザードを決めカットを防ぐ!
  1,2,3!でスパドラ、B-Boyの勝利!

試合結果

@ミスター・エキサイトメント、フェニックス・スター、TAROvs.リル・チョロ、トップ・ガン・タルワー、ゾクレ
Aクリス・ボッシュ、クイックシルバーvs.ディスコ・マシーン、エクスカリバー
Bホック・ボンバリーvs.スコーピオ・スカイ
Cブリスコ・ブラザーズvs.B-Boy、スーパー・ドラゴン
DTJパーキンスvs.ヴィトー・トマセーリ
Eバラード・ブラザーズvs.ビリー・キム、スコット・ロスト
Fアダム・ピアースvs.ジョーイ・ライアン
GPWG王座戦:フランキー・カザリアン(ch)vs.クリストファー・ダニエルズvs.AJスタイルズ