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LU:Best of Lucha Underground 2016 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 ノー・マス・アステカ・メダリオン・マッチ:セクシー・スターvs.マリポーサ(S2E15 5/4/16)

シックス・トゥ・サバイブ:ペンタゴンvs.フェニックスvs.ジョニー・ムンドvs.タヤvs.イヴリスvs.キング・クエルノ(S2E21 6/15/16)

@レイ・ミステリオ、プリンス・プーマ、ドラゴン・アステカJr.vs.ジョニー・ムンド、タヤ、ケイジ(S2E12 4/13/16)
 攻防の息が一致していない印象です。
 個性豊かな面子が揃っていて
 難しい側面もあるのでしょうけどね。
 メインとしての完成度には到達していない。
 終盤へのダイブ連発シーンは
 各々見応えのあるダイブだったので大いに盛り上がりましたし、
 そこからはカットし合っての攻防なので派手。
 終わりよければすべて良し論法で上げてくるも
 平均的な良試合程度。

ALU王座戦、グレイヴァー・コンセクエンスズ:モンスター・マタンザ(ch)vs.ミル・ムエルテス(S2E16 5/11/16)
 マタンザ演じるジェフ・コブは本来カート・アングル・スタイルな訳ですが、
 こうしてマタンザとして木偶キャラを演じているのが面白いですね。
 不器用な所は元々あってそういう意味では素質があるのだろうけど。
 それはともかくとして試合に話を移しますと
 S1では名勝負を生み出した形式だけに期待は高かった。
 しかしながらブッキング部分がストーリー・テリングではなく、
 ネタの集合体でしかなかったのは残念でした。
 棺桶を突き破ってのチョークとか
 秀逸なアイディアもあったんですけどね。
 また、レスラーの能力面で言えばマタンザの受け表現が微妙でした。
 相手が最強のムエルテスとはいえ
 キャラ的にはハイパー・アーマー性能はある程度残すべきだし、
 弱ったらしい受け身は適切に排除したかったですね。
 十分エンターテイメントですが、
 試合のクオリティという点ではマタンザというキャラをまだ料理しきれていない。
 まあまあ良い試合。

Bノー・マス・アステカ・メダリオン・マッチ:セクシー・スターvs.マリポーサ(S2E15 5/4/16)
 荒っぽさを出しつつサブミッションで
 早期にアイ・クイットか尋ねる場面を生み出しているのは良い下地作り。
 その後、場外で椅子を投げつけたりとここまでは予想のつく展開です。
 しかし、その後梯子を上って高台の通路に戦場が移ります。
 勿論高台から高所落下こそしませんが、
 LUがまたもとんでもないことをやりそうだという期待感が生まれます。
 するとレディが流血。
 手すりから押し出されたレディの額から
 血が滴る様は実に絵になりました。
 その後はマリポーサの兄xマックを起爆剤に上手くまとめあげました。
 LUのストーリー・テリングとセクシー・レディの流血根性に拍手。
 ぎりぎり好勝負です。

CLU王座戦:モンスター・マタンザ(ch)vs.ケイジ(S2E19 6/1/16)
 機動力ファイトが売りのケイジが
 その強みを遺憾なく発揮してマタンザに襲いかかります。
 マタンザは場外ジャーマン等で反撃していますが、
 結構受け手に回るシーンも多いですね。
 最強キャラをやりすぎるとスカッシュ・マッチになるけれど
 キャラが曖昧になってしまっても面白くない。
 この微調整は非常に難しいのですが挑戦はして欲しいですね。
 この日のマタンザはダーティ・ワークで観客のヒートを買い、
 感情を煽るファイト・スタイルになっています。
 一応、成功はしていますけどね。
 面白い試合ですが、期待する面白さとは違うというのが欠点。
 中々良い試合。

Dフェニックス、ペンタゴンJr.、イヴリス、ジョニー・ムンド、タヤ、キング・クエルノvs.レイ・ミステリオJr.、プリンス・プーマ、ソン・オブ・ハヴォック、ザ・マック、テハノ、セクシー・スター(S2E20 6/8/16)
 (勝者チームがシックス・トゥ・サバイブに進出)
ルチャ・ルールで繋いでいく形。
豊富なメンツが揃っているのでありでしょう。
ただ上手いことチーム分けしたものの
試合前のプロモからペンタゴン推しは明らか。
それもあって華々しいスターの競演によるファン・マッチという
印象を拭い去ることができませんでした。
12分程度の適正なボリュームでまとめていたけれど
もっと凄い試合を狙って欲しかった気も。
平均的な良試合。

Eシックス・トゥ・サバイブ:ペンタゴンvs.フェニックスvs.ジョニー・ムンドvs.タヤvs.イヴリスvs.キング・クエルノ(S2E21 6/15/16)
 (勝者はUltimate LuchaでLU王座に挑戦)
 まずはテクニコ/ルード分かれての乱戦。
 特段規律もなければ瞠目するカオスでもありません。
 まずはムエルテス乱入からクエルノが脱落。
 ムンドとタヤが結託する展開から
 スポットを繋げていく流れになります。
 一定のスピード感があるのは良いですね。
 15分経過して残るは3人。
 ムンドvs.フェニックスvs.ペンタゴンの3ウェイになります。
 ハードな疲労感を出し始めると共に
 3ウェイの見せ場も織り交ぜていきます。
 ラストはフェニックスvs.ペンタゴン。
 普段やらないジャベも混ぜたり
 ヘッド・シザース・ドライバー等過激な技が幾つも出たりと
 壮絶な戦いとなっていますね。
 ただフェニックスの技が少し軽く、ストーリーを描く間の力が今一つ。
 改善点はまだある。
 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:4/?/16)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@レイ・ミステリオ、プリンス・プーマ、ドラゴン・アステカJr.vs.ジョニー・ムンド、タヤ、ケイジ(S2E12 4/13/16)
ALU王座戦、グレイヴァー・コンセクエンスズ:モンスター・マタンザ(ch)vs.ミル・ムエルテス(S2E16 5/11/16)
Bノー・マス・アステカ・メダリオン・マッチ:セクシー・スターvs.マリポーサ(S2E15 5/4/16)
CLU王座戦:モンスター・マタンザ(ch)vs.ケイジ(S2E19 6/1/16)
Dフェニックス、ペンタゴンJr.、イヴリス、ジョニー・ムンド、タヤ、キング・クエルノvs.レイ・ミステリオJr.、プリンス・プーマ、ソン・オブ・ハヴォック、ザ・マック、テハノ、セクシー・スター(S2E20 6/8/16)
Eシックス・トゥ・サバイブ:ペンタゴンvs.フェニックスvs.ジョニー・ムンドvs.タヤvs.イヴリスvs.キング・クエルノ(S2E21 6/15/16)