TOPアメリカン・プロレスLucha UndergroundLucha Underground 2015年 →LU:Best of Lucha Underground 2015 part.2

LU:Best of Lucha Underground 2015 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 トリオス王座決勝:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコvs.ケイジ、キング・クエルノ、テハノvs.ビッグ・リック、ザ・マック、キルショット
+トリオス王座決勝:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコvs.ザ・クルー(コルテス・カストロ、ミステル・シスコ、バール)(4/22/15)

アルベルト・エル・パトロンvs.ジョニー・ムンド(5/6/15)
 
ジャック・エヴァンスvs.エアロスター(5/13/15)

@5番勝負最終戦:ドラゴ(2)vs.エアロスター(2)(4/15/15)
 出だしは演武的でもないし
 ルード・アピールも不十分な印象。
 しかし流石に何度も手を合わせているとあって
 息があってこそ実現するロープ・スポットを数多く盛り込む攻防。
 テーブルで最終戦の装いを加えて盛り上げました。
 中々良い試合。

Aトリオス王座決勝:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコvs.ケイジ、キング・クエルノ、テハノvs.ビッグ・リック、ザ・マック、キルショット(4/22/15)
 3ウェイの形ながら米インディーのレベルと比べると
 スムーズさに欠けることは否めません。
 リングが大きいのもあるんでしょうけどね。
 ただ2人が敢えてリング内にダウンすることで
 テンポを落とさない試合進行を実現できていたのは良かった。
 孤立終了後ダイブ・シーンに移ると
 ケイジやマック、リックといった
 でかいのに飛べる選手がビッグ・スポットを提供。
 観客席のデバリ絡みからクエルノ組みが敗退。

 アンヘリコ組みとリック組みの対決は仕切りなおして
 孤立からしっかりと展開付をしていましたね。
 ただそれぞれの足りなさも散見されました。
 アンヘリコはエヴァンスに似て派手にやりすぎるきらいがあるし、
 キルショットは技に意識が行き過ぎ、
 ハヴォックも試合運びの選択が適当ではないですね。
 そこが最後もう一伸び足りない印象につながっている。
 この試合単独だと好勝負に少し届かず。

 初代王者の誕生かと思いきや、
 まだ終わっていないと悪のオーナーが
 自身の特別推薦枠でザ・クルーを呼び込み連戦へ。

Bトリオス王座決勝:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコvs.ザ・クルー(コルテス・カストロ、ミステル・シスコ、バール)
 ストーリーを踏んでいるので内容は乱戦で、
 クルーがアンヘリコ組みを痛めつけるのが80%。
 会場を巻き込んでしっかりヒートを買っているし、
 適宜環境を使ったスポットを混ぜている。
 その内の一つがバルコニーの背もたれにもたれたアンヘリコに
 クローズラインを叩き込み後ろのルーフに落とすものでしたが、
 これがまさかルーフからリングへのビッグ・ダイブにつな がるとは思わなかった。
 2015年のプロレス名場面に選ばれるべき
 このスポットの勢いそのままに締めて、
 エモーショナルな王者誕生を生み出しました。
 Lucha Undergroundは団体のカラーをセンス良く打ちだしつつ
 同時に選手が活き活きと才覚を発揮していて本当に感心します。
 前の試合と一体として見て、ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/15)

Cアルベルト・エル・パトロンvs.ジョニー・ムンド(5/6/15)
 空間の使い方が上手いですね。
 息が完全に合っている訳ではないし、
 アクシデントもあるが結果的に調和させています。
 全体を見据えた試合運びの緩急と
 場外スポットの配置の妙が冴えわたっています。
 引きずりアーム・バー以降のクライマックスも見応えがありました。
 LUの数え歌ですね。
 ぎりぎり好勝負。

Dジャック・エヴァンスvs.エアロスター(5/13/15)
 エアロスターの自在な動きに対し、
 エヴァンスは米インディーで名をなした大物として対峙、
 定番の軟体受けで歓声を起こします。
 更にはヒールっぽい形で煽って土台も作る。
 後はスイングしまくり、遊園地のような楽しさです。
 スポット・フェストな感じもなく、
 繋がりを持ったアクションの連鎖です。
 観客席手すりから場外ダウン相手に450を放ったり、
 最後はなんとスーパー・カナディアン・デストロイヤーでフィニッシュ。
 この試合を締めるにふさわしいトンデモ技でしたね。
 ぎりぎり好勝負。

Eトリオス王座戦、ラダー・マッチ:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコ(ch)vs.ザ・クルー(コルテス・カストロ、ミステル・シスコ、バール)(5/20/15)
 イヴリスはまだ脚の怪我が癒えず松葉杖状態。
 基本的に2対3のシチュエーションなのは良いですが、
 最初と最後姿を現しただけな印象なのは頂けない。
 もう少しイヴリス関連のストーリー・テリングを強化したいですね。
 ベースとなる部分は問題なく、しっかりしています。
 適度なアクション量があり、ビッグ・スポットもあります。
 ロープを組み合わせることでラダー・ムーブの可能性を引出したし、
 屋根からのミサイル・キックは前回のトリオス王座戦に続き、
 今年の名場面候補といえるでしょう。
 中々良い試合。

FLU王座戦:プリンス・プーマ(ch)vs.ヘルナンデス(5/27/15)
 ヘルナンデスは体を絞って
 機動力が増したことでLUにフィットしましたね。
 ヘルナンデスのパワー・ムーブとプーマのハイ・フライが
 存分に入り混じった良質なアクション。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Gデス・マッチ:フェニックスvs.ミル・ムエルテス(5/27/15)
 フェニックスが初手ダイブを放つも
 ムエルテスが耐えてしまう。
 もう勝ち目なしの感がありますね。
 前回も一方的でしたが、流血要素がありました。
 デス・マッチと過激な形式名になったのに
 流血がない分、惹きつけが弱まった印象は拭えません。
 それでも前回の一戦から大きく落ちない程度に
 アクションは魅力的です。
 また今回も屋根が壊れて下に突き抜けるパワー・ボムという
 新しい名場面スポットがありLU賛歌は止まらない。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/15)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@5番勝負最終戦:ドラゴ(3)vs.エアロスター(2)(4/15/15)
Aトリオス王座決勝:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコvs.ケイジ、キング・クエルノ、テハノvs.ビッグ・リック、ザ・マック、キルショット(4/22/15)
Bトリオス王座決勝:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコ(初代チャンピオン!)vs.ザ・クルー(コルテス・カストロ、ミステル・シスコ、バール)
Cアルベルト・エル・パトロンvs.ジョニー・ムンド(5/6/15)
Dジャック・エヴァンスvs.エアロスター(5/13/15)
Eトリオス王座戦、ラダー・マッチ:イヴリス、ソン・オブ・ハヴォック、アンヘリコ(ch)vs.ザ・クルー(コルテス・カストロ、ミステル・シスコ、バール)(5/20/15)
FLU王座戦:プリンス・プーマ(ch)vs.ヘルナンデス(5/27/15)
Gデス・マッチ:フェニックスvs.ミル・ムエルテス(5/27/15)