TOPアメリカン・プロレスLucha UndergroundLucha Underground 2015年 →LU:Best of Lucha Underground 2015 part.1

LU:Best of Lucha Underground 2015 part.1の分析


名勝負 グレイヴ・コンセクエンスズ・マッチ:フェニックスvs.ミル・ムエルテス(3/18/15)
好勝負 ケージ・マッチ:ジョニー・ムンドvs.キング・クエルノ(3/11/15)

@初代LU王座戦、アステカ・ウォーフェア・マッチ(1/7/15)
 (20人参加のRR形式。ピンフォール、サブミッションもOK。)
 ムンドとフェニックスで試合開始。
 未完だが、ムンドのあるべきスタイルでの演武の方向性で面白い。
 クエルノは状況把握能力が低いですが、
 この身体能力のポテンシャルは魅力的です。
 続いておかまのピンピネラやエースのプリンス・プーマ、
 ルチャドーラのイヴリス、と前半から戦力を投入して
 しっかり盛り上げていきます。
 ペンタゴンJr.のキレの良さも飛びぬけていましたね。
 中盤にチャボが入り椅子攻撃連発。
 攻防だけでなく展開も必要という意識は良い。
 しかしチャボは戦力的にはいまいち。
 そのチャボのせいでペンタゴンJr.が脱落したのは残念すぎでした。
 試合中の奮闘で株を上げたフェニックスまで脱落しましたからねぇ。
 それでも上手く場外にはけたりしながら
 適切に進行して最後のシングル対決も演出できていました。
 こういう特殊形式をしっかりこなせるのは
 TV番組としての力を証明している。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

ALU王座戦:プリンス・プーマ(ch)vs.フェニックス(1/14/15)
 歓声が追いつく丁度良い間を持って演武。
 張り合って同じことを行う綺麗な鑑合わせの形から
 着実に試合を発展させていきます。
 コンパクトで良い意味での寄り道が少ないものの
 それぞれの技が見事にクリックした充実の内容。
 好勝負に少し届かず。

Bラスト・ルチャ・スタンディング:ドラゴvs.キング・クエルノ(1/21/15)
 ドラゴは間隔取りをもう少し上手くやって欲しい所。
 クエルノが投げを上手く使って一進一退の攻防を演出します。
 適度なダウン・カウントでスピード感を失っておらず
 ラスト・ルチャ・スタンディングと名乗るだけのものがありますね。
 テーブル・スポットで流れが一時乱れるも
 試合が進むにつれ憎しみも表現されてきて良かった。
 ただ最後のロープで縛りつけて10カウントはナンセンス。
 カウント中ずっと力を入れて抑えていましたからね。
 これを認めたらダメでしょう。
 中々良い試合。

Cケージ・マッチ:ジョニー・ムンドvs.キング・クエルノ(3/11/15)
 ケージの中でスピーディーな攻防。
 LUの自由さが出た活き活きとしたやり取りですね。
 観客も当然に良い熱気を足して後押しします。
 LUならではのケージ・マッチの解釈で、
 団体のメンバーが目指すべきお手本となるべき内容。
 インパクトあるスポットを幾つも繰り出した後、
 最後はケージ上からのコークスクリューで迫力あるフィニッシュ。
 素晴らしい内容でした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:3/?/15)

Dグレイヴ・コンセクエンスズ・マッチ:フェニックスvs.ミル・ムエルテス(3/18/15)
 ムエルテスが相手の体勢を待たずトペから攻め立てます。
 荒々しい感情の表現として良いですね。
 一方のフェニックスとしては難しい立場ですが、
 ちゃんと受け身を合わせに行っていますね。
 棺桶をキャスターの上にのせ、スピーディな攻防。
 前回のケージ・マッチと同じく、
 LUならではの棺桶戦の解釈だな、と感心しました。
 マスク剥ぎに加えてリングポストの金具による大流血。
 時代の流れでマイルドになる傾向にある中、
 とんでもない試合に仕上げに来ているな、と度肝を抜かされます。 
 まさにヴァイオレンス&インサニティーという言葉にふさわしい内容。
 バルコニーのブレーン・バスターの攻防は
 本気で下に投げるのではないかと思いましたからね。
 流石に未遂でしたが、そのフォローも良かった。
 ムエルテスの一方的な攻撃が少々多いのがネックですが、
 想像を超え続け、しかもスピード感がありました。
 棺桶を入れるかどうかを最後の1スポットだけに絞ったのも正解。
 LUの存在価値を一層押し上げた素晴らしい試合です。
 ぎりぎり名勝負。

Eメガ王座戦、ブル・ロープ・マッチ:アルベルト・エル・パトロン(ch)vs.テハノ(3/25/15)
 場をしっかり使って
 一進一退一つ一つをちゃんと作り上げています。
 ブル・ロープのハードさも同居させた
 小気味良い攻防を続けていきました。
 バランスの取れた内容で見応えがありました。
 不満があるとすれば10分も満たない試合時間だけでしょう。
 中々良い試合。

FLU王座戦:ストリート・ファイト:プリンス・プーマ(ch)vs.ケイジ(3/25/15)
 ケイジは機動力のあるパワー・ファイターとして
 プーマはハイ・フライヤーとして
 それぞれの魅力を上手くミックスさせて試合を構成。
 カメラも良い仕事をして盛り立てました。
 ケイジはルードとしての攻撃性十分で輝いていますね。
 LUのルードの一角としてこれからも頑張って欲しいところ。
 最後コナンの介入絡みで締めてきたのだけが残念。 
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:4/?/15)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@初代LU王座戦、アステカ・ウォーフェア・マッチ(優勝:プリンス・プーマ(初代チャンピオン!))(1/7/15)
Aケージ・マッチ:ジョニー・ムンドvs.キング・クエルノ(3/11/15)
Bラスト・ルチャ・スタンディング:ドラゴvs.キング・クエルノ(1/21/15)
Cケージ・マッチ:ジョニー・ムンドvs.キング・クエルノ(3/11/15)
Dグレイヴ・コンセクエンスズ・マッチ:フェニックスvs.ミル・ムエルテス(3/18/15)
Eメガ王座戦、ブル・ロープ・マッチ:アルベルト・エル・パトロン(ch)vs.テハノ(3/25/15)
FLU王座戦:ストリート・ファイト:プリンス・プーマ(ch)vs.ケイジ(3/25/15)