TOPアメリカン・プロレスIWA-MSIWA-MS 2021年 →IWA-MS:Best of IWA-MS 2021

IWA-MS:Best of IWA-MS 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@DDTTT決勝:アティカス・クルーガー、エリック・ライアンvs.ジョン・ウェイン・マードック、サトゥー・ジン(4/3/21)
 200本蛍光灯とまではいかないものの
 リングを取り巻く有刺鉄線についた蛍光灯を
 スタートするなり勢いよく消費していきます。

 使い切るとペース・ダウンしますが、
 クーガーの緩急が良かったですね。

 ジンがスパイダー・トラップに落下しフォール。
 試合の構成としては理解できますが、
 決勝にまで勝ち残ったデス・マッチ・ファイターが
 1スポットで脱落ということに拍子抜けする気持ちはゼロではありませんね。

 その後44OHが乱入しようとして
 それを防ごうとジンがリングに上がるもまさかの裏切りで決着。
 
 デス・マッチとしての過激さと
 最近流行りのストーリー要素の両方を取り込んだ試合です。

 このバランスを良しとするか
 逆に突き抜けていないと見るか人によって分かれそうですけどね。 
 
 平均的な良試合。
 (執筆日:8/?/21)

AVPMハイブリッド・カップ決勝、ノー・ロープス・バーブド・ワイヤー・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードックvs.ボビー・ビバリー(5/15/21)
 地味ながらごつごつと拳を交え、
 有刺鉄線に身を晒す攻防を見せます。

 観客の熱も呼び起こしながら
 適切に試合を運んでいきました。

 最後が必殺技のブレーン・バスター連打だったように
 ハイブリッドというコンセプト?が
 少し期待のベクトルとズレている感もしますが、まあまあ良い試合。

BKotDM準々決勝、ゼア・ウェイ・キーピン・イット・クール・デス・マッチ:オライン・ヴェイトvs.ジョン・ウェイン・マードックvs.オーティス・クーガー(7/31/21)
 お題目から来たドライ・アイスもありますが、
 変に拘ってネタ試合になることはなく
 蛍光灯扇なども出てくるので見所はちゃんとあります。

 期待通りオーティスが最初に脱落してヴェイトとマードックの一騎打ち。
 大量の蛍光灯を裏から持ってこさせて再スタートするシーンは熱狂の渦を生み出しましたね。
 一騎打ちの時間は決して長くは続かないものの良い時間でした。
 
 まあまあ良い試合。

CKotDM決勝、ノー・ロープス・バーブド・ワイヤー・ハウス・オブ・ホラーズ・デス・マッチ:エリック・ライアンvs.オライン・ヴェイト(7/31/21)
 形式により蛍光灯が目の前にあるので
 蛍光灯はコンスタントに割りますが、
 準々決勝でマードックとヴェイトが見せたような熱狂は生んでいません。

 最低基準は下回らずに一通りこなした後は
 最後ビバリーも絡んでのチープ・フィニッシュで幕閉じ。
 本当にこういうのがメイン要素になってきたなぁ。

 平均レベル。

DPothDM決勝、グラス・マッドネス・デス・マッチ:ザ・カーヴァーvs.ジャック・グリフィン(7/31/21)
 カーヴァーはレザーフェイスの二番煎じな訳ですが、
 怪奇派としてのアピール力拙い。

 ジャックもムーブは勢いあるものの
 単発で終わっており繋げる力なし。

 PotDMは本編に行く手前の登竜門とはいえレベルが低すぎないでしょうか。

 2人共シャツを脱いだ気概だけ買います。

 悪い試合。

EKOTDM vs. SSC1回戦、ザ・リチュアル2デス・マッチ:オライン・ヴェイトvs.AKIRA(11/5/21)
 形式としては五芒星蛍光灯が用意されているというもの。

 カバーを返された勢いでその蛍光灯に突っ込んでしまうとか考えているシーンもあれば
 意思疎通上手く行かず適当にその場をしのぐシーンも。

 好カードだと思ってたものの期待値には遥かに届かず。

 いまいちパッとしないヴェイトはともかく、
 AKIRAなら、と思ってましたが、彼もここではアウェイですからね。

 悪くない試合。

FKOTDM vs. SSC決勝、ビッグ・ヴィクズ・ハウス・オブ・ホラーズ・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードックvs.オライン・ヴェイト(11/6/21)
 本大会の主旨通りそれぞれのトーナメント覇者が決勝まで勝ち残り激突。
 ここまでシチュエーション整っていれば
 手を抜くなんてことなくコンスタントに蛍光灯でシバキ合います。
 凶器に頼らない拳の攻防もあります。

 密度のある内容でしたが、一方で他の試合と一線を画すスポットも余りなし。

 最後はヴェイトのフィニッシャーを
 マードックが上空のXロープを掴んで耐えてヴィクトリー・ロールに切り返し〆。

 マードックはSSC代表とはいえIWA出身だし、
 そんなお互いに傷をつけないフィニッシュなんているのか、と疑問が。

 ストーリー性ばかり強くなって
 その一瞬一瞬に身を焦がす完全燃焼試合が余り見られなくなってますね。

 中々良い試合。

GQotD決勝:レベッカ・ペインvs.ルダーク・シャイタン(11/6/21)
 それなりにハードな打撃を打ち合い、
 ヘッド・バット合戦もあります。

 車のドアにぶつけるシーンもありました。

 ただ全然試合の序破急が見えず、
 フィニッシュも唐突に感じざるを得なかった。

 体を張っていないとは言わないが…。

 少し悪い試合。

HDDDTTトーナメント決勝:ブランドン・カーク、ケイシー・カークvs.インセイン・レーン、レベッカ・ペイン(11/7/21)
 男女間の交差は余りなく同性同士メインで攻防。

 ブランドンとレーンが見せ場を主導し、
 ケイシーとレベッカはその添え物の扱いになっていますね。
 これは仕方ないか。

 レベッカは前日QotDMを制覇していますが、
 完全にケイシーの方が魅力的で、パッとしなかったですね。

 イリミネーション・ルールで演出するも
 ブランドンとレーンが一騎打ちでガッツリやる訳ではありません。
 ジョン・ウェイン・マードックが牽制に現れて
 ストーリーのネタ振りをするだけで終わります…。
 これだから最近のIWA-MSは…。

 悪くない試合。

Iハウス・オブ・ペイン・ライトチューブス・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードックvs.ルダーク・シャイタン(11/12/21)
 この試合を組むなら尚更ルダークを
 今年のQotDMで優勝させておけば良かったのに…。
 2015年のQotDM覇者なので、覇者対決に変わりはありませんけれども。
 
 試合はルダークが良い体の張りっぷり。
 トーナメントではなくこの1試合に全てを賭けれるといっても
 これは賛美に値するでしょう。
 
 マードックに対しても蛍光灯という補助を加味しても
 決して引けを取らない攻めを見せています。

 特殊なことはせず、ひたすらに蛍光灯を割っていくどストレートなデス・マッチ。
 用意された蛍光灯をほぼ全て割り切った上で拳で語って幕閉じです。
 これは良かったですね。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)



注目試合の詳細

なし

試合結果

@DDTTT決勝:アティカス・クルーガー、エリック・ライアン(優勝!)vs.ジョン・ウェイン・マードック、サトゥー・ジン(4/3/21)
AVPMハイブリッド・カップ決勝、ノー・ロープス・バーブド・ワイヤー・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(優勝!)vs.ボビー・ビバリー(5/15/21)
BKotDM準々決勝、ゼア・ウェイ・キーピン・イット・クール・デス・マッチ:オライン・ヴェイトvs.ジョン・ウェイン・マードックvs.オーティス・クーガー(7/31/21)
CKotDM決勝、ノー・ロープス・バーブド・ワイヤー・ハウス・オブ・ホラーズ・デス・マッチ:エリック・ライアン(優勝!)vs.オライン・ヴェイト(7/31/21)
DPothDM決勝、グラス・マッドネス・デス・マッチ:ザ・カーヴァー(優勝!)vs.ジャック・グリフィン(7/31/21)
EKOTDM vs. SSC1回戦、ザ・リチュアル2デス・マッチ:オライン・ヴェイトvs.AKIRA(11/5/21)
FKOTDM vs. SSC決勝、ビッグ・ヴィクズ・ハウス・オブ・ホラーズ・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(優勝!)vs.オライン・ヴェイト(11/6/21)
GQotD決勝:レベッカ・ペイン(優勝!)vs.ルダーク・シャイタン(11/6/21)
HDDDTTトーナメント決勝:ブランドン・カーク、ケイシー・カーク(優勝!)vs.インセイン・レーン、レベッカ・ペイン(11/7/21)
Iハウス・オブ・ペイン・ライトチューブス・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードックvs.ルダーク・シャイタン(11/12/21)