GCW:Best of GCW 2022 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ジョン・モクスリーvs.トニー・デッペン(6/18/22) ウィル・オスプレイvs.ニック・ウェイン(6/19/22) シクロペvs.ミエド・エクストリーモvs.コール・ラドリック(6/30/22) コール・ラドリックvs.ジョーイ・ジャネラ(7/3/22) ビリー・スタークvs.ニック・ウェイン(7/10/22) |
@ジョン・モクスリーvs.トニー・デッペン(6/18/22)
ヒート・アップした遺恨を
最初のレスリングや通常のプロレスの中にも
上手く落とし込んでいてモクスリーの強みが活きていますね。
デッペンもこうして受けに回る中で、
数年前はハイ・フライングに依拠していましたが、
今はごつごつとラフで合わせることが出来るようになりましたね。
しかも表現も安定して更なる成長が見られました。
頭突き合戦からギアを上げると
ラフな雰囲気感の中で技も際立たせました。
想像以上に良かった内容。
文句なしに好勝負。
Aウィル・オスプレイvs.ニック・ウェイン(6/19/22)
次代を担い得る若手相手ということで
オスプレイはここいちのスケール感あるムーブ。
キャラも大仰に見せていますね。
ニックは「16歳なのにここまで出来るのか」と驚かせる一方で
冷静に見れば攻めのムーブの独自づけや制動はまだまだ粗削りです。
ただ受け身は若さを武器に全力で体を張っていて一線級です。
見応えある攻防が繰り広げられる中、
ニックがコーナーを駆け上がって雪崩式リバース・ラナへ。
オスプレイが着地し、12秒間すくっと立ち構えたシーンは
マイケル・ジャクソンを彷彿とさせる名シーンでした。
凄技が連発され過ぎて埋没化する中で
点の記憶にも配慮するオスプレイの凄さが再実感されましたね。
文句なしに好勝負。
Bシクロペvs.ミエド・エクストリーモvs.コール・ラドリック(6/30/22)
シクロペ、ミエドはタッグ・パートナーとして
一緒にラドリックを排除するシーンもありますが、
それで安穏と時間を潰すなんて詰まらないことはせず、
ラドリックが引けば即座にぶつかり合います。
そもそもシクロペ、ミエドが気を利かせる云々の前に
ラドリックの果敢に立ち向かっていく積極性が光りましたね。
危険な切り方をしても動き緩まず、
堂々とデス・マッチに身を投じていく様は後光が差しているのではと思うくらいの格好良さでしたね。
リングをガラスの破片で真っ白にした熱戦。
ぎりぎり好勝負です。
Cコール・ラドリックvs.ジョーイ・ジャネラ(7/3/22)
2人の呼吸、やりたいことが一致していて心地よい攻防ですね。
2人でやるプロレスだからこその面白みがあります。
そういった王道の面白さに加えてジャネラのユーモアも炸裂。
道化受けも冴えていますし、
場外でラドリックを持ち上げると練り歩いての対空式ブレーン・バスターなんかも見せます。
主導権を握ったジャネラの安定感ある試合運びに対し、
ラドリックも得意のハード・バンプで応じながら
反撃の意思も見せることを忘れていません。
技種も上手く組み合わせていますね。
特にラドリックのここぞの場面での
丸め込みやテイクダウン技はかなり有効でした。
クライマックスはやや過剰で
終わるべきベストなラインからハミ出した感はありますが、
椅子を交えた攻防含め面白かったです。
ぎりぎり好勝負。
Dビリー・スタークvs.ニック・ウェイン(7/10/22)
ビリーはまだキャリア4年の女性レスラー。
3試合目の位置付け程度の内容を予想していましたが…
とんでもない試合になりましたね。
ビリーは長身なので打撃が結構絵になりますね。
この打撃に対してニックが丁寧な受け。
それぞれの攻めと受けがぴったり収まっていてジャスト・フィットでしたね。
ニックの苛烈な反撃で盛り上がるものの、
これは流石に続かないだろう、後半は失速してしまうかも、と思っていたら
ニックがエプロンで片翼の天使受け。
この強烈な一撃には騒然としましたね。
その後、単純だが気合受けを使った攻め合いをこなし、
更に最後にもう一つ体を張って派手に締めくくりました。
両者大一番にするような体の張りっぷり。
トップ・レスラーとエピック・マッチをしていたニックが
早くも格下相手にこういう試合をしていることに驚きしかないですね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:7/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジョン・モクスリーvs.トニー・デッペン(6/18/22)Aウィル・オスプレイvs.ニック・ウェイン(6/19/22)
Bコール・ラドリックvs.ジョーイ・ジャネラ(7/3/22)
Cシクロペvs.ミエド・エクストリーモvs.コール・ラドリック(6/30/22)
Dビリー・スタークvs.ニック・ウェイン(7/10/22)