GCW:Best of GCW 2022 part.2の分析
名勝負 | マイク・ベイリーvs.ブレイク・クリスチャン(2/26/22) |
好勝負 | ジョナサン・グレシャムvs.ブレイク・クリスチャン(3/12/22) シクロペ、ミエド・エクストリーモvs.山下りな、杉浦透(6/5/22) |
@マイク・ベイリーvs.ブレイク・クリスチャン(2/26/22)
ブレイクが変幻の仕掛け方をしても
ベイリーはそれに柔軟に対応しつつリード・ライン。
ブレイクに対し背中へのチョップの耐え合いを誘ったと見せかけて
自分は蹴りつける等ベイリーの表現力がここに来てまた次のステージに上がったと感じさせますね。
このベイリーを相手にブレイクも過去一に輝きます。
スケール感を持たせた攻防の流れの中で
一進一退の手綱引きも大変印象的に織り込まれています。
ブレイクが仕返しの脚攻めにいく展開も素晴らしかったですね。
ブレイクが終盤ベイリーの狙いに全乗っかりで
やや主体性に欠けた所が今後の伸びしろか。
しかしそれが問題ない程ベイリーは冴えわたっていました。
終盤になって更にギアを上げて思ってもみなかった動きを見せましたからね。
単純に激しいということではない予想を超える攻防に熱狂しました。
ぎりぎり名勝負。
Aジョナサン・グレシャムvs.ブレイク・クリスチャン(3/12/22)
ブレイク成長が著しいですね。
場の流れに身を任せつつ能動的に選択も重ねていて、
今やインディーの中で大家となった感のあるグレシャムに対し
見劣りしない形で試合に貢献しています。
グレシャムは腕攻めでテクニックを如何なく発揮。
自由闊達でどんな形でも腕攻めに帰結させており唸らされますね。
ここまで技術を見せつけられるとブレイクはプレッシャーあるはずですが、
辛抱して応対し終盤のスポット使いも大変効果的でした。
文句なしに好勝負。
B鈴木みのるvs.マイク・ベイリー(4/10/22)
張り手偏重に頼ることなく
ベイリーの充実ぶりなら適切に構築できるだろうという考え。
ファンを掴んで耐えるベイリーをみのるが締め上げたり、と
ベイリーが道化に寄せつつも
しっかり構築に落とし込んでいて異文化の齟齬もありません。
流石ですね。
打撃の打ち合いでギアを上げると
終盤の攻防に移りますが、ここもばっちり文句のつけようがありません。
特殊なことをせずとも正統に良い試合を作り上げました。
好勝負に少し届かず。
Cシクロペ、ミエド・エクストリーモvs.山下りな、杉浦透(6/5/22)
全員が蛍光灯持ってスタート。
何をするか手探りな部分もありますが、
4人それぞれが観客を魅了し存在価値を示しました。
デス・マッチながらタッグの筋書きは最低限欲しい所ですが、
そこはシクロペ、ミエドがしっかりと担当。
ゲスト試合なので、凄い特別とまではいかないものの
蛍光灯ベースなので、過激度は平均点は高め。
終盤も跳ねる見せ場が幾つもあって盛り上がりました。
ぎりぎり好勝負。
Dウルトラヴァイオレント王座戦、ケージ・オブ・サバイバル・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.アレックス・コロン(6/5/22)
コロンがいきなりケージ天井に上がりマードックを呼び込みます。
いまいち盛り上がらなかった抗争ですが、
カード自体は間違いなくトップ・カード。
その決着戦として形式だけでなく中身にも気合が入っていることが伝わってきます。
しかし、いきなりケージ側面からの落下スポットがトチリ気味。
全体的にスポットへ持っていく段取りの呼吸が合っていなかったですね。
デス・マッチなので、通常の試合ほどには大怪我にならなかったものの
少なからずこの試合の欠点として瑕疵にはなりました。
それを負っても尚、ベース・ラインは
熟練のワークで安定させて、一要素に依存せず高めていきます。
舞台装置にふさわしいスポットはどれも見応えがあり、
再びのケージ天井からガラスを突き破ったリング内へのネック・ブリーカー・ドロップは大迫力でしたね。
これでも終わらないサービス満点っぷり。
ただ最後のダブル・ストンプに対するカウント1返しの必要性も感じず。
凄いけれども、と「けれども」を消しきれない印象で終わりました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:6/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@マイク・ベイリーvs.ブレイク・クリスチャン(2/26/22)Aジョナサン・グレシャムvs.ブレイク・クリスチャン(3/12/22)
B鈴木みのるvs.マイク・ベイリー(4/10/22)
Cシクロペ、ミエド・エクストリーモvs.山下りな、杉浦透(6/5/22)
Dウルトラヴァイオレント王座戦、ケージ・オブ・サバイバル・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.アレックス・コロン(新チャンピオン!)(6/5/22)