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GCW:GCW Matches 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@デス・マッチ:シュラックvs.ダニー・ハヴォック(2/15/20)
 ハヴォック生前最後のデス・マッチ。

 その攻撃の躊躇なさ、淀みのない試合運び。
 最後の試合という色眼鏡なしに
 その盤石なデス・マッチっぷりには頭が下がるばかりです。

 キャラの濃いSHLAKなのにハヴォックの完全独壇場でしたからね。

 ハヴォックの冥福をお祈りします。

 平均的な良試合。
 (執筆日:8/?/20)

Aジョーイ・ジャネラvs.ジミー・ロイド(3/20/20)
 コロナ騒ぎを題材に組んだ形式。
 6フィート離れて非接触でプロレスしていきます。

 ジャネラは発起人だけあってリングポジション配慮するなど上手いですね。
 一方のロイドはどちらかというか相手に合わせてもらっている立場とした。
 この形式の方がいつもよりセルが丁寧になっているところがブラックユーモア的でもありした。

 まだまだ工夫の余地はありましたが、
 スピード感のあるアイディア出し、実行により
 この試合は国境を越えて日本の民放にまで届きました。天晴れ。

 平均的な良試合。
 (執筆日:3/?/20)

Bパコ・ロコ(クリス・ディキンソン)vs.KCクイック(キット・オズボーン)(7/4/20)
 バックヤード・レスリング・コンセプト大会。
 
 ディキンソンが小柄なオズボーンをちぎっては投げ、
 暴力の嵐に巻き込んでいきます。

 今回は平時とは違い凶器を躊躇なく使い、
 ディキンソンも少なからず流血して顔を赤く染めるので、
 ディキンソンの怖さがいつも以上に伝わってきますね。

 その内にクイックが力尽きるだろうと思っていたら
 ボードへのパワー・ボムを何発も放っても終わらず、
 高台からボード・トラップへの落下など。

 試合としては冗長でしかなく、リアリティを損ねているだけなので、
 もっとスカッシュ・マッチに近い形で短くまとめた方が良かったですが、
 少なくともサービス精神に溢れていたことは間違いない。

 平均より少し上。

Cデス・マッチ:アレックス・コロンvs.AJグレイ(7/25/20)
 コロンがデス・マッチの大先輩として洗礼を浴びせつつ
 グレイも得意の打撃で対抗していきます。

 単純にスタイル・クラッシュというだけでなく、
 デス・マッチとはどう行うべきか、という
 リアルな指導的側面もあり複合的な面白さがあります。

 グレイのデス・マッチ・キャリアの割に
 しっかり試合時間を割いていますが、
 特に問題も起きることなく安定して楽しむことができましたね。

 両者良い仕事をしました。

 平均的な良試合。

Dブレイク・クリスチャンvs.アレックス・ゼイン(7/26/20)

 トップ・スター程の精度はありませんが、
 演武を繰り広げ盛り上げていきます。

 ムーンサルトが危ない当たり方をして調整する場面もありましたが、
 それで気後れすることも無く挑戦し続ける。
 どちらが上ということもなく
 対等なレベルにあったのも良い作用をしたでしょうね。

 粗さは常に付きまとっているものの
 お互い無茶を続け、エスカレートさせていきました。

 平均的な良試合。

EDDTアイアン・マン・ヘビー・メタル王座戦:ヨシヒコ(ch)vs.ジョーイ・ジャネラ(新チャンピオン!)(7/26/20)
 ジャネラなのでエンターテイメントな身振りで楽しませてくれますが、
 透明人間の時の試合っぷりと比べると構成が雑過ぎますね。

 ヨシヒコを投げるといった短絡的に盛り上がる
 ムーブに頼りすぎているきらいがあります。
 そしてGCWのファンもそれを歓迎して騒いでしまっている。

 ファン・マッチの域を超えないものの
 ヨシヒコのラダー・ダイブのスポットだけは別物。
 それを食らったジャネラが
 自分の下に敷かれたボード割につなげたのはお見事でした。
 ヨシヒコの体重400gを20倍にして実感させた妙技。

 まあまあ良い試合。

 試合後ヨシヒコの黒子がジャネラを襲撃。
 マスクを脱ぐとまさかのリオ・ラッシュ。

注目試合の詳細

なし

試合結果

@デス・マッチ:シュラックvs.ダニー・ハヴォック(2/15/20)
Aジョーイ・ジャネラvs.ジミー・ロイド(3/20/20)
Bパコ・ロコ(クリス・ディキンソン)vs.KCクイック(キット・オズボーン)(7/4/20)
Cデス・マッチ:アレックス・コロンvs.AJグレイ(7/25/20)
Dブレイク・クリスチャンvs.アレックス・ゼイン(7/26/20)
EDDTアイアン・マン・ヘビー・メタル王座戦:ヨシヒコ(ch)vs.ジョーイ・ジャネラ(新チャンピオン!)(7/26/20)