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GCW:Best of GCW 2020 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 トニー・デッペンvs.アレックス・ゼイン(11/8/20)

@リー・モリアーティvs.ACH(10/9/20)
 リーの形への流れをACHが阻害し
 どちらに形成が転ぶかを上手くコントロールしていますね。

 リーのアンダードッグ性を引き出しつつ、
 リーの得意の腕責めに対したはしっかり守勢に回っています。

 激しく打撃を打ち合って気持ちをぶつけ合うと
 終盤はACHがリード・ラインをしっかり引いて
 最後のフィニッシュまで綺麗にストーリーを語り切りました。

 若干量淡白な所もありましたがメインとして見応えありましたね。

 好勝負に少し届かず。

Aジョナサン・グレシャムvs.リー・モリアーティ(10/10/20)
 グレジャムの身のこなしは流石ですね。

 リーはヨーロッパ的切り返しや素晴らしい跳躍力を見せた後腕攻め。
 
 両者良さを出していると言えますが、
 一方でお互いの良さが相手の良さを高め合っているかというと否。

 同じレスリングでも相手の領域に踏み込み切れなかった印象です。

 お互い痛めた腕に激しいエルボー、蹴りを打ち込んで気合を見せて
 This is Awesomeチャントを起こしたものの
 期待していたシェリーvs.リー・レベルには至らず。

 中々良い試合。
 (執筆日:10/?/20)

Bマット・トレモントvs.アレックス・コロン(10/11/20)
 トレモントが大物然と振る舞い、
 コロンも観客と一体感持って良い試合運び。

 蛍光灯から入り有刺鉄線も出てきますが、
 どちらかというとハードコアと感じる攻防。
 その点で両者の試合に求めるものと一部ズレは感じるものの
 入場口上からテーブルへのビッグ・ダイブなど
 サービス満点で試合を盛り上げていきます。

 そして最後はそれまでの物足りなさを払拭すべく蛍光灯を惜しみなく使用。
 トレモントの存在感を立てたドラマ演出も良かった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/21)

Cトニー・デッペンvs.アレックス・ゼイン(11/8/20)
 ゼインはWWE入りが決定し最後の試合。

 ゼインの小気味の良い動き。
 演舞をするための演舞にはなっていますが、
 表面的なレベルで終わらせずに重ねており、
 2人の関係性は伝わってきます。

 デッペンがトペコンを決めてから椅子も使って脚攻め開始。
 アクション性も兼ねて鬩ぎ合いを作っていて良かったですね。 

 ゼインも脚の痛みを忘れず
 驚きを与えるムーブを連発。
 テーブルを設置してもそこを簡単に割るのではなく、
 ダイブをめぐる攻防にそらして発展させたりと工夫も凝らしていますね。
 
 デッペンの脚狙いへの拘りお見事。
 しっかりスポット・フェストと戦いに拘るドラマを両立させています。
 
 流血しながらも意に介せず
 やるべきことの追求を最優先に、最後の試合を最高の試合にしました。

 ぎりぎり好勝負。

Dアイ・クイット・マッチ:Gレイヴァーvs.ジミー・ロイド(12/31/20)
 レイヴァーが勢いのあるトペコン。
 復帰をアピールする良いムーブでしたね。

 場外でボード系スポットをこなしていきますが、
 コロナ対策で人の密度が少ない中で
 この長さの場外戦は間延びの印象を生み出している。

 エプロンで立てた椅子上へのDVDや
 テーブルへのスワントーンなど
 どんどんスポットを激化させていきます。

 後半は形式に基づいてレフェリーがアイ・クイットか?と聞き始めテンポ・チェンジ。
 
 レイヴァーがまた欠場してしまわないか、と
 心配になるほどのビッグ・スポットの連発。
 
 34分もの試合なのでここもまた長ったらしいですが、
 その観る者のリアルな感情で成立している。

 そしてまさにその感情を最大限活かすように
 レイヴァーが死んだふりから猛烈な追い込み。
 してやられた、というフィニッシュでしたね。
 キャラの表現も冴えわたっているからこその納得のフィニッシュでした。

 中々良い試合。
 (執筆日:12/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@リー・モリアーティvs.ACH(10/9/20)
Aジョナサン・グレシャムvs.リー・モリアーティ(10/10/20)
Bマット・トレモントvs.アレックス・コロン(10/11/20)
Cトニー・デッペンvs.アレックス・ゼイン(11/8/20)
Dアイ・クイット・マッチ:Gレイヴァーvs.ジミー・ロイド(12/31/20)