GCW:Best of GCW 2018の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ピエール・カール・ウエレ vs.ウォルター(4/6/18) |
@SHLAK vs.マーカス・クレイン(1/20/18)
突っかかってくるSHLAKに
クレインは押し倒されつつも蛍光灯ごと蹴り飛ばし、
突進にはレフェリーを盾にして蛍光灯、と
下手なかわしあいはせず
工夫された迫力あるかっ飛ばしを見せます。
旧世代的タフ・ガイと新世代的頭脳レスラーとの闘い。
リングに隠れるシーンが長すぎたり
薬を吸ってから椅子に座ってのエルボーが
何故か1発ずつしかなかったりと
一部センスを疑うシーンも無いではないですが、
SHLAKの体の張りっぷりには震えるものがあったし、
デス・マッチを敢えてビニール袋での窒息という
古典で〆るプロレス愛がそれを補って余りある。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:3/?/18)
Aテディ・ハートvs.ジャック・エヴァンスvs.ジョディ・フレッシュ(2/16/18)
奇跡が起こりうるカード。
ブッキングは評価したい。
ただ当人たちは問題児。
序盤の3ウェイならではの絡みは
受け手が当たりに行きすぎで露骨。
その後も、それぞれ派手なダイブ、激しい技を打つので派手なのですが、
スパイダー・ジャーマンも着地したのか食らったのか分からない粗さ。
予想通りといえば予想通りの10分間でした。
ただテディの人体破壊技は相変わらず以上で
今後もなんだかんだ期待してしまうんでしょうね。
平均より少し上。
BSHLAK vs.ジェフ・キャノンボール(3/17/18)
蛍光灯相打ちから始めると
手でサポートせずのヘッドバッド同時打ちで
ジェフが景気よい流血っぷり。
シュラックも負けじとトラップ系を
積極的に被弾し盛り上げてくれました。
ジェフは額も腕も終わってみれば
傷口深く相当の流血量でしたが、良く耐えましたね。
SHLAKは最近期待を裏切らない試合をコンスタントに見せていて良い。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Cウォルターvs.トム・ロウラー(4/5/18)
まずは蹴りで牽制。
何もしないことで牽制を表現できれば
更に緊張感が出てくる。
ウォルターがまずは腕狙いで主導権を取り、
プロレス的教科書にのっている試合運びを見せます。
相手のロウラーはプロレスのスキル的にはまったく相手にならないですね。
ただそれは仕方ないとしてウォルターが7分とはいえ完璧な構築を見せ、
トムは与えられた見せ場でMMA仕込のムーブで輝きました。
中々良い試合。
D鈴木みのるvs.マット・リドル(4/5/18)
メメントモリ。
サブミッションが決まりきらない状態で
そのための隙間を開けるために打撃を打ちこむ様は
まさにUWFのシーンを思い起こさせます。
ノー・ロープというシチュエーションを活かして
緊張感を持続させる手法も良い。
ただ終盤の展開は弱く、リドルが無理にみのるを押し上げている感もありました。
とはいえリドル自身がブッキングした興行ですからね。
それも良しとしましょう。
異質なカードが相応の中身を持つ。
それだけで成功といえます。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Eピエール・カール・ウエレ vs.ウォルター(4/6/18)
もう50歳を迎えたPCOを
絶頂期にあるウォルターにぶつけるなんて馬鹿げたカードです。
PCOなんて敵にならないだろうという見方が少なからずあります。
その中でまずはPCOが意外に動けることを示しつつ、
PCOのトペを防いでウォルターのターンになると
敵ではないという見方をストーリーに組み込んで
余り負荷をかけずに試合を運ぶことを可能にします。
とはいっても重いチョップを打ち込む様を上手く印象付けている。
その中でPCOが奮起。
ムーンサルト慣行にテーブル葬被弾も志願。
更には上半身衣装を脱いで素肌で
世界一重いチョップのウォルターと打ち合い。
これは会場もスタンディングオベーションで敬意を表さざるを得ませんね。
最後は序盤で未発だったトベを絡めて一気に持って行きましたね。
予想の一歩も二歩も上をいく内容でした。
ぎりぎり好勝負。
Fデイヴィッド・スターvs.マイク・クァッケンブッシュ(4/6/18)
この2人なのでじっくりレスリングかと思いきや
ロープワークをいきなり折込みスピーディな見せ方。
想像とは違いましたが、軽快なコンビネーションによる振りは
"らしさ"があり面白いですね。
スターがコーナーへのDVDにトペを叩き込みます。
これに対してクァックがすぐに反撃したのは早計。
ただ、すぐに試合時間の設定が短いんだな、と観る側も合点がいくと
短い中でどう構成するか上手くやっているな、と思わせる両面があります。
12分もない中で特別なカードを2人共堪能しましたね。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/18)
注目試合の詳細
なし試合結果
@SHLAK vs.マーカス・クレイン(1/20/18)Aテディ・ハートvs.ジャック・エヴァンスvs.ジョディ・フレッシュ(2/16/18)
BSHLAK vs.ジェフ・キャノンボール(3/17/18)
Cウォルターvs.トム・ロウラー(4/5/18)
D鈴木みのるvs.マット・リドル(4/5/18)
Eピエール・カール・ウエレ vs.ウォルター(4/6/18)
Fデイヴィッド・スターvs.マイク・クァッケンブッシュ(4/6/18)