GCW:Tournament of Survival 3 6/2/18の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ToS1回戦:シクロペvs.アレックス・コロン ジョーイ・ジャネラvs.PCO |
@ToS1回戦:ニック・ゲイジvs.植木嵩行
AToS1回戦:ミエド・エクストリーモvs.エリック・ライアン
BToS1回戦:マーカス・クレインvs.SHLAK
ファンの支持も目に見えて増えてきたSHLAK。
今のデス・マッチ界では規格外の動きを見せます。
クレインも蛍光灯越しに蹴りつけると
脚への部位攻めで対抗していきます。
これは良い筋ですね。
もう少し緻密であればと思いますが、
脚攻めといっても全て凶器を絡ませているので
常に一定のインパクトがあります。
SHLAKも負けじと袋をかぶせてのジャーマンなど
豪快な技で対抗し盛り上がりました。
ただ最後どうなるか観客の注目が集まったところで
クレインが脚への椅子連打で
レフェリー・ストップという結末にはブーイングが起きるのも当然。
その決定を下したレフェリーにSHLAKがラリアットを放ち、
クレインがカウントを数えて3カウントとなっても
決してマイナスがプラスには覆りません。
好勝負に届かずも中々良い試合。
CToS1回戦:シクロペvs.アレックス・コロン
複数本の蛍光灯を絡めて
技を決めていくので派手ですね。
試合運びも卒が無くグダつくこともありません。
戦場も適切に移っていますね。
蛍光灯自体はこれまで良く使われてきたネタですが、
この試合を異常にしているのは
顔付近での破裂がやたら多いからでしょう。
コロンがそのために大流血しましたが、
休むことなく蛍光灯の束、櫓と
蛍光灯ネタをグレード・アップさせながら
驚異的なパフォーマンスを見せてくれました。
文句なしに好勝負。
DToS準決勝:ミエド・エクストリーモvs.マーカス・クレイン
EToS準決勝:シクロペvs.ニック・ゲイジ
Fジョーイ・ジャネラvs.PCO
まさかの再ブレイクを果たしたPCO。
衰え以上に体格の良さを感じさせる打撃を盛り上げると
ジャネラを観客席上段に連れて行き
下段に向けてフォール・アウェイ・スラム。
すると観客が受けとめてロックのダイブの形に。
これは面白かったですね。
普通には敵わないと見たジャネラは
PCOが取り出した椅子、ドアを利用することに。
ドアをPCOの頭に叩きつけ、はまる形になるのですが、
これをPCOが平然と耐え切るとはまったドアを叩き割って
その勢いそのままにコーナーのドアへのスポットを2発。
これは格好良すぎましたね。
今年の名場面候補です。
最後までビッグ・スポットをぶつけあって
PCOが有名デス・マッチ・トーナメントを
トーナメント外からスティールするという偉業を達成しました。
まさに時の人ですね。
ぎりぎり好勝負。
GToS決勝:シクロペvs.ミエド・エクストリーモ
タッグ・パートナー対決とあって
握手しハグしてからスタート。
3戦目とあって気合を象徴するムーブを行いつつも
少し倦怠感があるのは仕方ないか。
座ってのヘッド・バッドの打ち合いも
それを代名詞とするデス・マッチ・ファイターに比べると見劣りする。
それでもスポットを決して水で薄めず
一定の濃度を保って行っているのは評価に値する。
画鋲のついたプレートや電動鋸も衝撃的でしたね。
密度、右肩上がりの盛り上げから
これは決勝らしい好勝負かと思いましたが、クライマックスが惜しいですね。
リングのマットを剥ぎ、板を剥いで
スパイダー・ネットにして落下スポット。
これをやるためには相当の準備時間、段取りがかかるために
それまでと異なり密度が薄まり、
もたついた印象を受けてしまいました。
フィニッシャーもここまでしたスパイダー・ネットのスポットではなく
追い討ちの蛍光灯櫓を置いてのフロッグ・スプラッシュですし、
最後のフィニッシュのブックがすっきりすれば、と惜しまれる。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:6/?/18)
Rating:★★★★★
注目試合の詳細
なし試合結果
@ToS1回戦:ニック・ゲイジvs.植木嵩行AToS1回戦:ミエド・エクストリーモvs.エリック・ライアン
BToS1回戦:マーカス・クレインvs.SHLAK
CToS1回戦:シクロペvs.アレックス・コロン
DToS準決勝:ミエド・エクストリーモvs.マーカス・クレイン
EToS準決勝:シクロペvs.ニック・ゲイジ
Fジョーイ・ジャネラvs.PCO
GToS決勝:シクロペ(優勝!)vs.ミエド・エクストリーモ