Evolve:Best of Evolve 2019 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | クルーザー級王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.KUSHIDA(Evolve 134 8/25/19) ウォルターvs.カシウス・オーノ(Evolve136 9/21/19) ウォルターvs.ジョシュ・ブリッグス(Evolve 142 12/7/19) |
@ロデリック・ストロングvs.アンソニー・ヘンリー(Evolve 129 6/29/19)
ヘンリーが求められている展開通り
ロデリックに負けないレスリングを見せ、
ロー・キックでロデリックを苦しめます。
これに対しロデリックが腰攻め。
こう書くといつものに見えますが、
この日のロデリックの苛烈さは極まっていましたね。
ヘンリーも荒っぽい雰囲気に見事に合わせていて盛り上がりました。
ただ最後に切り出したアンクル・ロックは形だけで
まだ身についていない感が出ていて残念でしたね。
最後にサブミッションでちょっとした攻防でも魅せていれば
好勝負にもなったでしょう。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:7/?/19)
Aクルーザー級王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.KUSHIDA(Evolve 134 8/25/19)
KUSHIDAが速攻で仕掛け
外部団体ではあるが王座奪取への意気込みを示します。
この速攻に対しグラックは脚を使いしっかりサポート、表現。
ただWWEスターを見れるだけでも嬉しいのに
これ程のパフォーマンスまで見せてくれると御の字ですね。
両者テンポを落とさず、それぞれの部位狙いを絡ませ、
攻防の流れを繋げつつ自由自在に変化させていく。
方向性を統一しつつも多角的に攻め込む見事な攻防です。
12分とそんなに長くない試合時間ながら
密度あり攻防量は十分で天晴でした。
KUSHIDAはキャリア・ベストかも。
文句なしに好勝負。
(執筆日:2/?/20)
Bウォルターvs.JDドレイク(9/20/19)
ウォルターが主導して試合を作りますが
形合わせと崩しのバランス取りが流石。
打撃と間の表現も良いですね。
ドレイクはウォルターに任せて
受けで合わせて良くするのも良いけれど
その選択肢よりも、より反撃して自分の意思も示して欲しかった。
相手が世界のウォルターとはいえ
ドレイクもタッグ、シングル両面で
それなりに実績を残して意外にやる印象を持っていましたからね、
待ちスタイルの遠慮気味なファイトは少し残念な所もある。
整形にはまとまっているので終盤の攻防は良いが、
予想を超えた跳ね方はしません。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:12/?/19)
Cウォルターvs.カシウス・オーノ(Evolve136 9/21/19)
ヒーローが握手を求めるもウォルターが応じず。
ウォルターは王者としての属性を消して
ノン・タイトル戦ならではの妙を作り出しています。
ウォルターがレスリングに応じると見せかけ打撃で仕掛けます。
これに対しヒーローがエルボーで反撃。
こそぎ落とすそうな強烈な打ち方でしたね。
腕攻めから押さえ込みまでそのやり方は
研ぎ澄まされた攻撃性が貫かれています。
いつもなら絶対的攻撃性を見せるウォルターも
このヒーローには何とか対等に持っていくのがやっとでしたね。
構成も的確で技の意味合いも出ている。
尤も15分ないのでこの二人にしてはそんな技術の粋を集めた訳でもない。
金具でクライマックスを切り替えて
必殺技ではないものをフィニッシュに据えてますからね。
まだまだ伸び白はあった。
もう一度リマッチを組んでMOTYを狙って欲しいものです。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:9/?/19)
Dウォルターvs.ティモシー・サッチャー(Evolve 141 12/6/19)
Evolveだからそこのワン・モア・マッチが実現。
フル・スロットルではないですが、
そのレスリングのゆとりの中には
また会えてレスリングを交わすことを楽しんでいる感があって良いですね。
中盤に移り先にWWEでキャリア・メイクした
ウォルターが主導権を握り圧倒。
これまでとは違う攻め口から挑発的にティモシーを取り扱います。
ティモシーが受け手側に回って
あの手この手で抵抗していく形で、
攻め合いではないので派手さにはかけるが、
ティモシーらしさは出ていて良いですね。
終盤安易に投げを使いすぎ。もう少し絞っても良かった。
また、ウォルター優勢のまま終わったのは
今のWWEでのポジショニング反映させた感じで
数え歌としてはもう少し伸びて欲しかったのが本音か。
中々良い試合。
Eウォルターvs.ジョシュ・ブリッグス(Evolve 142 12/7/19)
ノン・タイトルのNXT UK王者vs.Evolve王者。
ブリッグスが王者として自分は負けていないと果敢に立ち向かうも
ウォルターが対等ではないと苛烈な攻め。
柵へのバック・ドロップというスポット自体も強烈ですが、
そこからの間の操り方、追撃の見せ方あってのこの表現性です。
ウォルターにしか出来ない圧力の中
ブリッグスも腰攻めをピンポイントで置いて
反撃をことごとく潰されながらも必死の抵抗。
ウォルターの裸足を最後の攻め手として見出したのも良かったですね。
ブリッグスは差を埋められなかったものの
情熱的に向かい合い素晴らしい試合に仕上げました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:2/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ロデリック・ストロングvs.アンソニー・ヘンリー(Evolve 129 6/29/19)Aクルーザー級王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.KUSHIDA(Evolve 134 8/25/19)
Bウォルターvs.JDドレイク(9/20/19)
Cウォルターvs.カシウス・オーノ(Evolve136 9/21/19)
Dウォルターvs.ティモシー・サッチャー(Evolve 141 12/6/19)
Eウォルターvs.ジョシュ・ブリッグス(Evolve 142 12/7/19)