TOPアメリカン・プロレスEvolve →Evolve:Evolve 3 Rise or Fall 5/1/10

Evolve:Evolve 3 Rise or Fall 5/1/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間25分です。

@サミ・カリハンvs.アダム・コール
 カリハンのエネルギッシュなスポットはどれも良いですね。
 一方のコールは決して悪くは無いのですが
 カリハンに対するにはレスリング的反撃スポットが単発すぎますし、
 イケメンな割りにやられ姿で引き込めないのが痛いですね。
 カリハンはアピールできたがコールはアピールできませんでした。
 悪くない試合。

Aリコシェvs.ジョニー・ガルガーノ
 ガルガーノは観客に目線を送れていないのが難だけど
 リコシェを注意深く見ていて間の取り方も良いですね。
 リコシェもこんなに見せ方や技自体の幅が広かったっけ、と驚きの活躍を見せます。
 双方共に今後も成長が楽しみになる可能性を見せました。
 しかし試合の運びとしては課題あり。
 序盤はガルガーノとリコシェで体格が番わない事を考えるとリコシェは周りを回りすぎですし、終盤も発散しています。
 後者は、両リン後先に戻った方が勝ちという馬鹿げたサドンデス方式をブックで書かれたせいもありますけど・・・。
 UWF的スタイルが1つの売りとなっている中で時に美しさを演出できる引き分けを自ら捨てる意味が分かりませんね。
 平均より少し上。
 試合後ジェイコブスが現われガルガーノとマイク合戦。
 
BWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ブリトニー・サベージ
 軽く攻防を入れていますがスカッシュです。

C4コーナー・マッチ:アップ・イン・スモークvs.チーム・ビヨンドvs.エアロフォーム
 粗雑な打ち合いですね。
 ハイ・フライ自体は高度だしダイブ自爆などの無茶するシーンもある。
 そして息をつかせず数を打ってくるのでそれなりに楽しめますが、訳のわからなくなる程雑多です。
 少し悪い試合。

Dジョン・モクスリーvs.ドレイク・ヤンガー
 何故かモクスリーが受けで引きません。
 悪い形でEvolveを意識しているのでしょうか。
 腕攻めテイストや終盤への持って行き方など外してこそいませんが、
 歯車が狂っていて本来の魅力がどちらも出せていません。
 少し悪い試合。

Eボビー・フィッシュvs.クリス・ヒーロー
 ヒーローが素晴らしい働きを見せています。
 まずフィッシュのアスリート的要素だけで様式立てし、
 良いバランスの受けで良さを引き出していきます。
 後半はハード・ヒットで追い込み。
 リアクションで帰ってくる蹴りに対して大きく受けすぎでもう少し数を引き出したかったですけどね。
 終盤はフィニッシュの耐え姿でドラマを演出。
 リアリズムを固有したフィニッシュとして印象に残ります。
 フィッシュをブレイクさせるために理想に近い内容に仕上げました。
 平均的な良試合。

Fクリス・ディケンソンvs.ブロディ・リーvs.ハロウィックドvs.グラン・アクマ
 4ウェイ・マッチですが、統率感がなく中々厳しい内容ですね。
 空間的にばらばらで試合を推移させており、フィニッシュへの道筋もありません。
 Cと同じく息抜きとして楽しめるけど・・・。
 少し悪い試合。

GTJP vs.カイル・オライリー
 TJPはオライリーに同調していますね。
 打撃に対する受けはもとより、空白の時間をリアリティーの元で存在させられる事まで出来ている。
 攻防自体は特筆すべきレベルではないものの
 最後まで自分達のリアリティーの下で輝けばそれが良い試合でない訳がない。
 平均的な良試合。

Hブラッド・アレンvs.ジミー・ジェイコブス
 ジェイコブスがベビーフェイスを堅持しながらも
 どこか影を纏いながらも積極的にリードしています。
 アレンは大小両方の体格向けの技を持っていますし、ウィットマーの面影でも見たのでしょうか。
 カウンターやスライス・ブレッド#2、ギロチン・チョークを様々な形で使いボリューミーの問題もクリアしています。
 これはちょっと抗争してみても面白いかもしれない。
 まあまあ良い試合。
 
Iクラウディオ・カスタニョーリvs.チャック・テイラー
 まずはCCがテイラーの軽さをアピール。
 軽量級用構築を持ち出してくるのかと思いきや
 最近獲得したリアリティーを前面に出したまた別の特異的構築でしたね。
 体で態度を語り、充実の腰攻めでラインを作り、と見事なものです。
 一方のテイラーには少々がっかり。
 ハイ・フライヤーではないとはいえ攻め手が丸め込みとハーフ・ボストン・クラブだけなのは手段に乏しい。
 かといってベビーフェイス時の受けはヒール時程輝いていませんしね。
 オメガ・ドライバーという過激な技だからこその一発逆転という結果で補いましたが、
 貢献度合いの比率が違いすぎるのが目に付く内容でした。
 好勝負に少し届かず。

総評
 Evolveオリジナルとして期待の若手が皆結果を出しましたね。
 急遽変更となったメインもクオリティは高い。
 ただそのクオリティに比べテイラーの貢献は思ったより低く、
 テイラーをトップ・スターの1人として数えるのは間違っているように思ふ。
 (執筆日:12/4/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Iクラウディオ・カスタニョーリvs.チャック・テイラー

  組むとCCがコーナーに押し込む。
  馬鹿にするように顔をはたいて離れる。
  組むとテイラーがバックを取る。
  CCが悠然と腰を落としバックを取り返す。
  持ち上げてコーナーに乗せ離れる。
  組むとCCがバックを取り肩をつけていく。
  丸め込む。
  テイラーはカウント2で返すと脚を取る。
  CCは余裕で逃れると弓矢固め。
  テイラーが外してかぶさるも返された勢いで場外に落ちる。
  戻ってくる。
  組むとテイラーが腕を取る。
  CCは回転すると脇の下に頭を入れ投げる。
  両手を掴み押し込む。
  上にかぶさろうとする。
  テイラーが腹に脚をあて飛び上がるもCCが下げてボディ・シザースどまりにする。
  そこら体勢を直し持ち上げる。
  滞空式ブレーン・バスター。カウント2。
  ストラングル・ホールド。
  テイラーが後ろに逃れフロント・ヘッド・ロック。
  CCがフロント・ヘッド・ロック。
  CCがバックを取りにいく。
  もつれながらCCがフロント・ヘッド・ロック。
  ガット・レンチ。
  テイラーが起き上がりコーナーに押し込む。
  ショルダー・ブロック。
  チョップにスナップ・メア。
  チン・ロック。
  CCが起き上がりハンマー・ロック。
  エルボーを打ち下ろす。
  ロープで反動をつけて腰にエルボーを打っていく。
  場外に落ちたテイラーをエプロンに腰からぶつける。
  リングに戻るとトペ・スイシーダ。
  担ぐとトップ・ロープ越しにリングに投げ入れる。
  コーナーに上る。
  テイラーが起き上がりエルボー。
  スーパープレックスを狙う。
  CCがエルボーを打ち込み落とす。
  エルボーを打ってきたテイラーを持ち上げてトップ・ロープにのせる。
  アッパーカートで落とすとダイビング・アッパーカート。
  カバー。カウント2。
  ガット・レンチでダウンするテイラーを持ち上げ投げる。
  カバー。
  カウント2で返されるや変形キャメル・クラッチ。
  変形バタフライ・ロック。
  起こすと一旦止めてのバック・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  バック・ドロップへ。
  テイラーが後ろに着地しオコーナー・ロールへ。
  ロープを掴んで防がれる。
  脚を掴んで倒そうとする。
  耐えられるも引っ張って倒すとけり。
  ライオン・サルト。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  CCが逆に投げる。
  背中にエルボー。
  背中にエルボー・ドロップ。
  バタフライ・ロック。
  腕を巻き込む。
  テイラーは起き上がるとエルボーを打ち込む。
  ロープに走りエルボー。
  ロープに走る。
  CCが蹴りにチョップ。
  ロープに走る。
  テイラーがドロップ・キック。
  ロープに振ろうとする。
  振り返されるもスライディングで股下を抜ける。
  ベリー・トゥー・ベリー。
  跳び起きるもそこにCCがラリアット。
  リコーラ・ボムへ。
  テイラーが持ち上げられながらも逃れ後ろに倒れての頭部への蹴り。
  場外に落ちたCCにプランチャを狙う。
  CCはキャッチするとエプロンへのバック・ブリーカー。
  コーナーに上る。
  ダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
  コーナーに押すとアッパーカート。
  コーナーに押すと突進。
  テイラーがかわすと同時に持ち上げコーナーに座らせる。
  オメガ・ドライバーの体勢を狙う。
  逃れられたのでサンセット・フリップ。
  CCはカウント2で返すとジャイアント・スイング。
  途中で止めてボストン・クラブ。
  テイラーがロープを掴む。
  CCが担ぐ。
  エアプレイン・スピンへ。
  テイラーがサンセット・フリップに持っていく。
  カウント2で返されるやハーフ・ボストン・クラブを狙う。
  CCが蹴り飛ばす。
  コーナーに押しやり蹴り。
  突進。
  カウンターでショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地。
  フォア・アームズを受け止めると逆に打ち込み落とす。
  コーナーを挟んでテイラーをセカンド・ロープに引き上げる。
  抵抗されエプロンに下りてしまうが蹴り。
  セカンド・ロープからリコーラ・ボムを狙う。
  テイラーが張り手を叩き込んでエプロンに下ろす。
  スプリングボード式ドロップ・キックを決める。
  トペ・コンヒーロで追撃。
  リングに戻す。
  エプロンからショルダー・ブロックを狙う。
  CCはかわすとアッパーカート。
  引き入れるとロープに走りバイシクル・キックへ。
  テイラーがかわしスクール・ボーイ。
  そこからハーフ・ボストン・クラブ。
  CCは振りほどくとダウンするテイラーに組み付いて担いだ状態まで持っていく。
  エアプレイン・スピン。
  両手を離し振り落とす。
  STF。
  テイラーがロープを掴む。
  CCが突進しテイラーをコーナーに叩きつける。
  セカンド・ロープを踏み台にバイシクル・キックを狙う。
  テイラーはかわすと引っかかったCCに低空ドロップ・キック。
  ロープに走りハリケーン・ラナ。
  スーパー・キック。
  ロープに走り飛びついてのDDT。
  スーパー・キック。
  カバー。カウント2。
  テイラーがオメガ・ドライバーを狙う。
  CCはヘッド・ロックで防ぎエルボーを落とす。
  ロープに走りバイシクル・キック。
  カバーするもカウント2。
  ラリアットもカウント2。
  デッド・リフト・ジャーマンもカウント2。
  起こすとアッパーカート。
  アッパーカート。
  ローリング・アッパーカートへ。
  テイラーがバック・スライド。カウント2。
  クローズラインを避けてコーナーに走るとセカンド・ロープからのムーンサルトへ。
  受け止められるもインサイド・クレイドルに持っていく。カウント2。 
  オメガ・ドライバーへ。
  CCDが逃れアッパーカート。
  ロープに跳ね返ってきた所を打ち上げアッパーカート。
  ラリアットへ。
  テイラーが組み付いて回転。
  オメガ・ドライバー。
  カバーし1,2,3!
  テイラーがひっくり返し勝利!

試合結果

@サミ・カリハンvs.アダム・コール
Aリコシェvs.ジョニー・ガルガーノ(サドンデス・リングアウト)
BWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ブリトニー・サベージ
C4コーナー・マッチ:アップ・イン・スモークvs.チーム・ビヨンドvs.エアロフォーム
Dジョン・モクスリーvs.ドレイク・ヤンガー
Eボビー・フィッシュvs.クリス・ヒーロー
Fクリス・ディケンソンvs.ブロディ・リーvs.ハロウィックドvs.グラン・アクマ
GTJP vs.カイル・オライリー
Hブラッド・アレンvs.ジミー・ジェイコブス
Iクラウディオ・カスタニョーリvs.チャック・テイラー