TOPアメリカン・プロレスECWECW 1998年 →ECW:10/25/98

ECW:10/25/98の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

ビデオです。約2時間30分。

@クリス・チェッティーvs.ロードキル
 特別ミスもしていないのに体型からくる動きの悪さにロードキルには野次が飛んでいます。
 手厳しい状況にもかかわらずロードキルは
 終盤、ロープ渡りに挑戦する気概を見せ、そして成功させて見せました。
 悪い試合には変わりはないけれど
 これで只の悪い試合じゃなくなった。

Aトレイシー・スマサーズvs.マイキー・ウィップレック
 試合前にFBIはみちのくプロレスにも出ていたマジック・マンの加入を発表。
 ECWでもインチキ・マジックを見せてくれます。
 試合はグイドー、リッチと加えてセコンドが3人にもなった
 FBIがスポット・フェストならぬ介入フェストを見せる内容です。
 悪くない試合、

Bクリス・キャンディードvs.トミー・ロジャース
 ファンタスティックスのロジャース。
 途中で息苦しそうにはしていましたが
 動きが落ちる事無くブランチャなどの技も見せています。
 打撃スタイルの多いECWにおいて
 サブミッションを押さえとして使う教科書通りのスタイルは見ていて落ち着きますね。 
 キャンディードが不思議と途中まで参加しなかったけれど
 終盤の攻防は良く、悪くない試合になっています。

Cタッグ王座戦:ダッドリーズ(ch)vs.ブルー・ミーニー、スーパー・ノヴァ
 珍しくミーニーが真面目に試合をして連携技も披露。
 帰ろうとしたダッドリーズをアクセル、ボールズ、田中が椅子攻撃で無理矢理戻すシーンもあって
 ダッドリーズを軽く追い詰める所までいってます。
 悪くない試合。

DECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.ランス・ストーム
 驚くべき事にのらりくらりが信条のダグラスが積極的に攻めかかります。
 ストームまで気持ちののったファイトを見せて
 隙を見せれば主導権を取り返される内容で見応えがあります。
 ビッチとフランシーンもヒートを高めるのに一役買っています。
 思わず王座移動かと思わせる程充実していました。
 平均的な良試合。

ETV王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs.ジェリー・リン
 #6。
 2人に自信が漲っているのが分かる。
 この相手とやれば間違いなく観客を満足させる試合になる、という確信がある。
 それが目に見えない流れを生み出しています。
 RVDは中盤が良くなり、リンがやりやすい状況になっているが
 それを考慮してもこの試合自体の構築はそれ程良い物じゃない。
 場外戦は長いし、そのスポット数は多すぎます。
 しかし決して披露会に傾かないし観る物を惹きつける力が弱まることは無い。
 流れが体を動かし万事が上手く動いていく。
 これは試合してる方も楽しいだろうし見ている方も楽しい。
 中々良い試合でした。

Fサブーvs.ワン・マン・ギャング
 粗いしミスもあるけれど構図にはまりましたね。
 巨漢を相手にサブーがハードコア殺法で盛り返すのには惹きつけられる。
 少し悪い試合。
 
Gトミー・ドリーマーvs.ジャスティン・クレディブル
 ジャスティン軍の物量作戦に盛り上がりましたね。
 ドリーマーがセコンドを蹴散らしてラダーを取りに行けばジャスティン軍+2でリンチされ、
 ニュー・ジャックが駆けつければジャスティン軍に更に+1。
 最後はスパイクが駆けつけジャスティンからフォールを奪い、
 恨めしそうに退くジャスティン軍に見せつける様にラダーをリングに立て、その上でアピール。
 ジャスティンは空気を読めているし、
 ナチュラル・ボーン・キラーズが鳴るなり
 ニュー・ジャックが来る前にと慌ててドリーマーを蹴りまくる小悪党っぷりもナイスです。
 ご機嫌なメイン・イベントでしたね。
 平均より少し上。
 
総評
 RVDvs.リンだけじゃない。
 全ての試合においてそれぞれの思いが何らかの形で、それも良い方向で現れている。
 これは滅多に見られる物じゃないですよ。
 幸福感に溢れた大会。
 ライブで見てみたいと思わせます。
 (執筆日:9/22/09)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クリス・チェッティーvs.ロードキル
Aトレイシー・スマサーズvs.マイキー・ウィップレック
Bクリス・キャンディードvs.トミー・ロジャース
Cタッグ王座戦:ダッドリーズ(ch)vs.ブルー・ミーニー、スーパー・ノヴァ
DECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.ランス・ストーム
ETV王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs.ジェリー・リン
Fサブーvs.ワン・マン・ギャング
Gトミー・ドリーマーvs.ジャスティン・クレディブル