TOPアメリカン・プロレスECWECW 1995年 →ECW:Gangstas Paradise 9/16/95

ECW:Gangstas Paradise 9/16/95の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦、ダブル・ドッグ・カラー・マッチ:レイヴェン、スティービー・リチャーズ(ch)vs.ピットブルズ

1枚約1時間40分です。

@ブル・ペインvs.トニー・ステットソン
 凶器を使ってある程度盛り上げる事ができましたが悪い試合の域は出ず。

Aダッドリーズvs.チャド・オースチン、ドンEアレン
 ダッドリーズといってもババとDボーンではなく
 ダッドリー・ダッドリーとダンスズ・ウィズ・ダッドリーの2人。
 ついでにビッグ・ディック、サイン・ガイ、チャビーの3人もセコンドとしてついています。
 彼らを見れる、というだけのスカッシュ・マッチでした。
 
Bハック・マイヤーズvs.JTスミス
 コーナーに上るも滑ってテーブルに落下しカウントアウト負けというフィニッシュになるんですから
 試合がハイライトなのもさもありなん。
 ひどい試合。
 
Cイリミネーターズ、ジェイソンvs.スタイナー・ブラザーズ、タズ
 スタイナー兄弟の参戦ですがこの試合もハイライト。
 まあハイライト部分と同じでスタイナー兄弟がひたすら投げてるんでしょうね。
 最後はスコーピオの乱入によりタズが負け。

 スティーブ・マニア、オースチンのスキットがあります。

Dタッグ王座戦、ダブル・ドッグ・カラー・マッチ:レイヴェン、スティービー・リチャーズ(ch)vs.ピットブルズ
 リチャーズが怪我したのを理由に3本勝負にした割に1本目をレイヴェンが取ったり
 ドッグ・カラーが実質背景でテーブルばっかり出てきたりするんですが
 そこは「考えるな、楽しめ」という事なんでしょう。
 計6回に及ぶテーブル・スポット、
 ピットブル#2の退場、ドリーマーが代理で登場しエンド、
 物言いでアルフォンソとゴードンが絡み、911登場、
 ピットブル#2が復活して文句のつけようがないエンド、と
 盛り上がるしかない物を詰め込んだ内容で、
 94年に行われたWCW2試合の暴虐を引き継ぎ、
 そこにECWのストーリーテリングを加えた事で、ECWのハードコア・タッグのお手本を作り上げました。 
 文句なしに好勝負。
 この試合はWWEのECWDVDにも収録されていますね。

Eレイ・ミステリオJr.vs.シコシス
 デビューという事でそこまで踏み込まず
 これまで築き上げてきたシコシスのパワーvs.ミステリのハイ・フライを
 実直且つ確実に見せていったという印象です。
 しかし椅子で迎撃したり、観客席まで飛んだりと
 エクストリームなスポットには踏み込みますからね。
 観客はとんでもない奴がやってきたぞ、と大盛り上がりになっていました。
 中々良い試合でした。

Fケージ・マッチ:パブリック・エネミー、マイキー・ウィップレックvs.サンドマン、ニュー・ジャック、2コールド・スコーピオ
 基本的には殴り合いだけですが
 実況席からの飛び技やテーブルが加わっていく中で
 終盤には良い感じの混沌具合になっていきました。
 マイキーがECW王者のサンドマンからフォールを奪うというサプライズ・フィニッシュにぴったりです。
 まあまあ良い試合。

総評
 ハイライトにスカッシュで実質3試合なんだけれど
 その3試合がどれもECWらしい見所のある物で良い大会です。
 (執筆日:6/23/09)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Dタッグ王座戦、ダブル・ドッグ・カラー・マッチ:レイヴェン、スティービー・リチャーズ(ch)vs.ピットブルズ
  ビューラ曰く、昨夜リチャーズは腕を怪我してしまったから王者に不利よ、3本勝負にして欲しい。
  レフェリーがこれを認め3本勝負となる。
  レイヴェンとピットブル#2がチェーンでつながれる。
  ピットブル#2がレイヴェンを殴りつけて落とす。
  鎖を引っ張ってつるし上げる。
  ピットブル#1はリチャーズを探しにバック・ステージへ。
  ピットブル#2は降りると鎖でレイヴェンを殴りつけ椅子攻撃。
  ピットブル#1がリチャーズを殴りつけながら戻ってくる。
  リチャーズは流血している。
  ピットブル#2がテーブルをリングに入れる。
  ピットブル#1がリチャーズに椅子攻撃。
  ピットブル#2がリングにテーブルを立てる。
  その隙をついてレイヴェンが殴りかかりテーブル上でパイル・ドライバー。
  カバーし1,2,3!
  レイヴェン、リチャーズが先取!
  ピットブル#1がリチャーズをリングに入れる。
  レイヴェンがピットブル#1に襲い掛かる。
  リチャーズと共にピットブル#1にDDT。
  カバーするもピットブル#2がカット。
  レイヴェンはピットブル#2を場外に殴りだす。
  リチャーズがピットブル#1にスーパー・キックを決めカバー。カウント2。
  ピットブル#2がテーブルをリングに入れる。
  レイヴェンを殴り落とすとリチャーズにテーブルへの雪崩式パワー・ボムを決め1,2,3!
  これで1−1になる!
  レイヴェンが観客席でピットブル#2に椅子攻撃。
  ピットブル#1が場外でリチャーズにフライパン攻撃。
  柵の外に出すと椅子攻撃を狙う。
  リチャーズが奪い取ってピットブル#1に椅子攻撃。
  レイヴェンとピットブル#2がリングに。
  ピットブル#2がテーブルをリングにセット。
  ピットブル#1がリチャーズを柵にぶつける。
  ピットブル#2がレイヴェンを起こそうとする。
  レイヴェンが押しのけるとピットブル#2はレフェリーにぶつかる。
  ダッドリー・ダッドリーとダンスズ・ウィズ・ダッドリーが乱入しピットブルズに襲いかかる。
  レイヴェン、リチャーズがコーナー上へ。
  ダッドリーズがピットブルズを持ち上げて渡すとそれぞれ雪崩式パワー・ボム。
  ピットブルズが起き上がる。
  そしてそれぞれレイヴェン、リチャーズを抱え込む。
  更にダッドリーズも抱えて同時にDDT。
  ダッドリー・ダッドリーに雪崩式パワー・ボム。
  ダンスズ・ウィズ・ダッドリーにも雪崩式パワー・ボムを決める。
  テーブルをリングに立てる。
  レイヴェンにテーブルめがけて雪崩式パワー・ボム。
  外れるもレイヴェンはテーブルに後頭部を強打。
  ピットブル#2がレイヴェンをカバーするもカウントはまさかのカウント2。
  レイヴェンがクロロホルムがしみこんだハンカチを手にする。
  エプロンに上がってきたピットブル#1に押し当てると
  場外の2段テーブルに寝かせる。
  そしてダイビング・レッグ・ドロップ。
  上手く割れなかったので1段目にのせエプロンからエルボー・ドロップ。
  リングではピットブル#1がリチャーズにブレーン・バスター。
  リチャーズがコーナー上へ。
  ピットブル#1が鎖を引くとリチャーズはエプロンに落ちて股間を打つ。
  ピットブル#1がリチャーズにテーブルへのブレーン・バスター。
  カバーするもレイヴェンがカット。
  レイヴェンの彼女であるビューラがリングに入る。
  リチャーズの彼女であるフランシーンが現れビューラに襲いかかる。
  レイヴェンはフランシーンを引き離しDDT。
  ピットブル#2が担架で運ばれていく。
  ドリーマーがリングに現れる。
  レイヴェンの片方の開いている首輪を自身に装着する。
  レイヴェンに襲いかかる。
  股間にニー・ドロップ。
  DDTを決めカバー。
  1,2,3!でピットブルズが王座を奪取!
  アルフォンソがリングに上がりドリーマーが戦うなんてずるいじゃないかと抗議します。
  そこにトッド・ゴードンが現れ俺が認めるから良いんだ、と言って胸を突く。
  アルフォンソが胸を突き返して倒す。
  ビッグ・ディック・ダッドリーがドリーマーにチョーク・スラム。
  アルフォンソがチョーク・スラムで目が覚めたか、という感じでドリーマーに言葉をかける。
  するとそこに911が登場。
  911がアルフォンソにチョーク・スラム。
  911、ドリーマー、ピットブル#1が腕を上げるとECWチャント。
  ピットブル#2が戻ってくる。
  ピットブル#2がコーナー上へ。
  レイヴェンを持ち上げて渡す。
  更にリチャーズをレイヴェンに肩車させる。
  そして雪崩式パワー・ボム。
  カバーし1,2,3!
  これで文句のつけようが無くピットブルズの王座奪取!
  911がピットブルズの腕を上げその前でドリーマーがポーズ。

試合結果

@ブル・ペインvs.トニー・ステットソン
Aダッドリーズvs.チャド・オースチン、ドンEアレン
Bハック・マイヤーズvs.JTスミス(カウントアウト)
Cイリミネーターズ、ジェイソンvs.スタイナー・ブラザーズ、タズ
Dタッグ王座戦、ダブル・ドッグ・カラー・マッチ:レイヴェン、スティービー・リチャーズ(ch)vs.ピットブルズ(新チャンピオン!)
Eレイ・ミステリオJr.vs.シコシス
Fケージ・マッチ:パブリック・エネミー、マイキー・ウィップレックvs.サンドマン、ニュー・ジャック、2コールド・スコーピオ