TOPアメリカン・プロレスECWECW 1995年 →ECW:Double Tables 2/4/95

ECW:Double Tables 2/4/95の分析


名勝負 なし
好勝負 クリス・ベノワvs.アル・スノウ

1枚約1時間55分です。

@ジェイソン、ピットブルズvs.ハック・マイヤーズ、ヤング・ドラゴンズ
 W★INGのジェイソンに空手マスクマンのドラゴンズ。
 マイヤーズはしだれモヒカンとパッと見で色物と分かるカード。
 ピットブルズも何を売りにしたタッグなのか伝わらないし、ひどい試合です。
 試合後マイヤーズがドラゴンズを責めて攻撃。
 ジェイソンも攻撃。
 するとウエディング・ドレスを着たエンジェルが心配して現れマイヤーズに張り手。
 マイヤーズがスパンキングでお返しすると何故かエンジェルはマイヤーズに惚れる。
 マイヤーズは気にせずエンジェルにパイル・ドライバー。

Aトミー・ドリーマーvs.スティービー・リチャーズ
 相手への挑発と凶器攻撃から入って盛り上げると
 その後はオーソドックスな攻防を見せました。
 レイヴェン介入後をしっかり演じて欲しかった。
 平均レベル。

Bマイキー・ウィップレックvs.ポール・ローリア
 マイキーは経験が少ないのは確かなんですが、
 所々でおっ、と思わせる攻防を出すので
 経験の低さが逆に魅力になっている不思議なレスラーですね。
 少し悪い試合。
 
Cイアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン
 場外戦は良かったんですけれども
 リングに戻ってからは機を逃した腕へのフォークなど
 だらだらで最後のロープ悪用フォールが浮いています。
 少し悪い試合。

Dクリス・ベノワvs.アル・スノウ
 序盤は何度も仕切りが入って1シーンは短いのだけど
 エネルギッシュな動きで、また次にやるビジョンが見えているので凄く見応えがあります。
 スライディング・キック絡みの攻防も独創的。
 当時のスノウは序盤の作り方が上手いですね。
 中盤はペースを落としてベノワが支配し、
 終盤は投げを主体に均衡した攻防です。
 完成度の高い内容でしたが感覚的にしっくりこない部分もありますね。
 中盤でベノワがライブの観客を見てやっているのは分かるのだけど
 こっちとしてはそっちを見すぎじゃないかな、というのがあって
 思ったほど盛り上がりを感じなかったです。
 終盤も技の位置づけ、重みが合わなかったですね。
 とはいえ試合の欠点とも言いがたく時代的感覚の違いに拠る部分も大きい。
 何にせよ素晴らしい試合です。
 ぎりぎり好勝負。

EECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.タリー・ブランチャード
 年齢の問題からダグラスの技に制限がかかり反撃も難しかったですね。
 しかしブランチャードの華は感じられたし
 クラシカルな攻防で構築したのは良かったと思います。
 悪くない試合。

Fテキサス・デス・マッチ:カクタス・ジャックvs.サンドマン
 最初の椅子攻撃が最大値な上、
 サンドマンが脚攻めするのでぐだぐだ。
 エプロンからの椅子付エルボーなど最後の攻防は
 盛り上がったものの、その場外で終わるのでスケール・アップにまではならず。
 少し悪い試合。

 生意気な態度でインタビューに臨むローレアを911が処理。

Gタッグ王座戦:ダブル・テーブルズ・マッチ:パブリック・エネミー(ch)vs.サブー、タズ
 タズのスープレックスとサブーの椅子戦法の融合が思った以上に良かったですね。
 両者がテーブル葬にならなければいけないとあって激しい攻防が見られますよ。
 10分に足りませんでしたが適切な時間にハードコアが詰まっている印象です。
 平均的な良試合。
 試合後ベノワがサブーをテーブル葬。

総評
 技巧、ハードコア、両方とも見応えのある試合があるのは大きいかな。
 只どちらも今からするとやや魅力減な部分があるだろうけれど。
 (執筆日:6/21/09)

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Dクリス・ベノワvs.アル・スノウ
  ベノワがリスト・ロック。
  スノウがリスト・ロックに返す。
  ベノワが側転から取り返す。
  スノウが前転から取り返すもベノワはファイヤーマンズ・キャリーで外す。
  力比べへ。
  ベノワが押し込む。
  スノウはブリッジで耐えると五分に戻し逆に押し込む。
  ベノワは五分に戻すと丸め込みへ。
  スノウが丸め込みに返す。
  ベノワが丸め込みに返す。
  スノウがハイ・キックを放つ。
  ベノワは受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  ベノワが読んでいた、と挑発。
  スノウが胸を突く。
  ベノワは突き返すと蹴り。
  ロープに振る。
  巴投げを狙う。
  スノウは側転で交わすとスーパー・キック。
  仕切りなおし。
  スノウがハンマー・ロック。
  ベノワがハンマー・ロック。
  スノウがヘッド・ロック。
  ベノワが返そうとする。
  防がれるもバック・エルボー。
  チョップを放つ。
  もう1発。
  ヘッド・バッドを放ってきたスノウにヘッド・バッド。
  コーナーに振る。
  エプロンに移動したスノウにクローズライン。
  スライディング・キックを決めアピール。
  スノウが素早くエプロンに上がると背後からスプリングボード式ドロップ・キック。
  転落したベノワにスライディング・キックを狙う。
  ベノワは避けるとリングに戻る。
  追ってきたスノウを蹴りつける。
  ロープに振ろうとする。
  スノウは防ぐと蹴りを入れスピニング・ヒール・キック。
  場外に逃れたベノワを追撃しようとコーナーに上がるも避けられると見て止める。
  ベノワが間を置いてからリングに戻る。
  ベノワが組むと見せかけ蹴りつける。
  ロープに振ろうとする。
  振り返されるもリープ・フロッグしたスノウを潜り抜けると止まって蹴り。
  腹からロープの上に落とす。
  コーナーにぶつけようとする。
  スノウは防ぐと殴りつけミサイル・キックへ。
  ベノワは避けて自爆させるとジャーマン。カウント2。
  ベノワはスノウをロープに振るとクローズライン。
  ボディ・スラムからロープに振りバック・エルボー。
  スノウが腹にパンチ。
  ベノワは蹴りを入れるとエルボー。
  打ち返してきたスノウを蹴りつけるとアイリッシュ・ウィップ。
  バック・ドロップを決めカバー。カウントは2。
  もう1発狙う。
  スノウがクロス・ボディに返す。
  ベノワはカウント2で返すと蹴り。
  暴言を吐く。
  ボディ・スラムを決めるとダイビング・ヘッド・バッド。
  カバーするもカウントは2。
  パワー・ボムも決めるがカウントは2。
  スノウが殴りつける。
  ベノワが打ち返しチョップ。
  スナップ・スープレックスを決める。
  余裕で観客に言葉をかける
  スノウを起こすとジャーマン。
  カウント3だとレフェリーに抗議する。
  喉をかっきるアピールからドラゴン・スープレックスを狙う。
  スノウが体勢を入れ替える。
  ベノワがボディ・シザースで丸め込もうとする。
  スノウは防ぐとそのままジャーマン。
  両者ダウン。
  ベノワが先に起き上がりブレーン・バスターを狙う。
  スノウが後ろに着地しジャーマン。
  ベノワが突進しクローズラインへ。
  スノウは避けるとクローズライン。
  起き上がったベノワに蹴りを連発。
  ロープに振りショルダー・スルー。
  スーパー・キックでカバー。カウントは2。
  変形フィッシャーマン・スープレックスもカウントは2。
  腰を殴りつけるとジャーマンを狙う。
  ベノワが体勢を入れ替えジャーマン。
  スノウが一瞬先に起き上がり蹴りつける。
  ロープに振ろうとする。
  ベノワは防ぐとドラゴン・スープレックスで1,2,3!
  ベノワの勝利!
  ベノワはスノウにパワー・ボムを決める。
  

試合結果

@ジェイソン、ピットブルズvs.ハック・マイヤーズ、ヤング・ドラゴンズ
Aトミー・ドリーマーvs.スティービー・リチャーズ
Bマイキー・ウィップレックvs.ポール・ローリア
Cイアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン
Dクリス・ベノワvs.アル・スノウ
EECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.タリー・ブランチャード
Fテキサス・デス・マッチ:カクタス・ジャックvs.サンドマン
Gタッグ王座戦:ダブル・テーブルズ・マッチ:パブリック・エネミー(ch)vs.サブー、タズ(新チャンピオン!)