TOPアメリカン・プロレスECWECW 1995年 →ECW:Return of the Funker 2/25/95

ECW:Return of the Funker 2/25/95の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚約2時間です。

@ピットブルズvs.チャド・オースチン、ジョエル・ハートグッド
 スカッシュ・マッチ。
 フィニッシュの雪崩式パワー・ボムは迫力ありましたね。

 レイヴェンがインタビューを受けているとドリーマーが登場。
 ドリーマーが向かってきても何もせず手下に離させていたレイヴェンですが
 しばらくすると動き出しドリーマーと殴り合いの乱闘です。
 スタッフらが2人を引き離して終了。
 
Aマイキー・ウィップレック、ハック・マイヤーズvs.ジェイソン、ポール・ローレア
 シンクロ・ムーブで威勢よく始まったものの
 この面子で15分もするなんて自殺行為です。
 最後に謎の黒ずくめの男が現れマイヤーズを攻撃しました。
 悪い試合。

Bヘクター・ゲレロvs.2コールド・スコーピオ
 ヘクターは不安定で技の重みがないし
 スコーピオがタイミングがおかしいしで
 薄っぺらな内容が積み重ねられます。
 途中からはましにはなりましたけど欠点がなくなった訳ではありません。
 悪い試合。

Cバーブド・ワイヤー・バット・マッチ:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン
 イアンがスタッフを襲撃して有刺鉄線バットを強奪すれば
 アクセルも椅子を持って挑んだこの試合。
 両者の収まりのつかない遺恨を十分に感じさせる内容で
 豚のと殺場という言葉をイメージさせます。
 服を有刺鉄線で引き破くシーンもよいですね。
 平均的な良試合。

DECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.マーティ・ジャネッティ
 ジャネッティがダグラスの考えを読んでいたりと
 メジャー対インディーの立ち位置を明確にした内容になっています。
 ジャネッティはまだまだ現役とあってECW王座に迫るシーンもしっかり演出されています。
 只椅子を使ったり場外戦に行ったりと
 色々行っていたけれどもそこまでやる程には思えず。
 平均より少し上。

Eタッグ王座戦:サブー、タズ(ch)vs.クリス・ベノワ、ディーン・マレンコ
 構築自体は素晴らしかったと思うのです。
 トルネード式にもかかわらず
 ベノワ、マレンコは意図を持った試合運びを見せ
 所々で繰り出されるタズのスープレックスはエッセンスになっていた。
 只試合内のストーリーがやっている事にフィットしていないのが致命的な問題です。
 リングに入らせてもらえなかったサブーは
 転落だけでは不十分で場外での投げでも食らうべきでした。
 またタズは隙あらばスープレックスを打つがゆえにタフに見えるので
 911にタズをバック・ステージに連れていかせて
 フォールを奪われる危険性をなくす代わりに1対2で戦う、という
 選択肢を取る戦略的優位性を感じません。
 脚攻めを見せていましたけど短いしタズがそれで技が打てない、とかいう表現もないですしね。
 その後のサブーのダイブ4連発という猛攻も
 サブーが1対2という危機的状況に苦しむという意識付けがないため、
 (1回もカバーされなかった)、
 素直にのる事ができませんでしたね。
 最後もポールEのマレンコへの携帯攻撃は意味がなかったし。
 意外に可能性は感じたものの
 その可能性を活かし切れなかった印象を持ちました。
 平均的な良試合。

Fカクタス・ジャックvs.DCドレイク
 どちら様ですか、と聞きたくなるようなドレイクをサンドマン、ウーマンが連れてきました。
 カクタスは4分ほどでドレイクを一蹴。
 ひどい試合。
 試合後サンドマンがリングに上がりカクタスに襲い掛かります。
 カクタスが反撃し場外に戦場は移ります。
 不自然に置かれた黒幕のBOXに入ったサンドマンを引きずり出すと、
 あら摩訶不思議でテリー・ファンクが登場。
 サンドマンが復活しファンクに加勢します。
 カクタスがファンクに竹刀を叩きつけるも
 ファンクは耐え切って2倍返し。
 カクタスをシバキまくります。
 そこにドリーマーが登場。
 サンドマンから竹刀を奪うとサンドマンに竹刀攻撃。
 ファンクの平手の挑発に手を出そうとするもサンドマンに背後から攻撃されダウン。
 ファンクはダグラスを呼び込むとカクタスにベルト攻撃を支持する。
 戸惑っていたダグラスだがウーマンの誘惑にのりやる気になった様子。
 しかしカクタスにベルト攻撃と見せかけサンドマンに一撃。
 ベルト攻撃でサンドマン、ファンクを追い出しハッピー・エンドです。

総評
 後半がどれも一定以上を満たしている、ので
 大会としての印象は思ったより良かったりします。
 それでもメインはサンドマンvs.カクタスでやってくれよ、とは思いますけどね。
 (執筆日:6/21/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Eタッグ王座戦:サブー、タズ(ch)vs.クリス・ベノワ、ディーン・マレンコ
  PEがインタビューを受けに登場。
  前回の敗北はレフェリーのせいだと言い、ロックの毛がが治ったらベルトを取り戻すという。
  ベノワ、マレンコなんて必要じゃないという。
  そこにベノワ、マレンコが登場。
  マレンコがグランジに唾を吐くとグランジが殴りかかる。
  ベノワがグランジに椅子攻撃。
  マレンコがロックの車椅子を押していくとその先にいたベノワがロックにクローズライン。
  ロックを車椅子にのせると今度はフェンスに叩きつける。
  リングで2人はグランジを叩きのめしている。
  そこにサブー、タズが駆け込んできて試合開始。

  サブーがベノワにタズがマレンコにマウント・パンチ。
  ベノワ、マレンコが体勢を入れ替える。
  タズがマレンコにパンチやヘッド・バッド。
  サブーもベノワを殴りつけていく。
  タズがマレンコを落として場外にいく。
  エプロンにマレンコを叩きつける。
  ベノワはサブーをロープに振りクローズライン。
  タズがマレンコをリングに入れリングに入ろうとする。
  その隙をついてマレンコが蹴りかかる。
  サブーがマレンコにボディ・スラム。
  セカンド・ロープから飛びレッグ・アタック。
  カバーするもカウント2。
  タズがベノワのヘッド・バッドを耐えベリー・トゥー・ベリー。
  カバーするもカウント2。
  サブーがマレンコを殴りつけるとロープに走り突進。
  かわされて場外に落ちる。
  マレンコとベノワがタズを蹴りつける。
  マレンコはエプロンに上がってきたサブーにロープへのジョー・ブリーカー。
  ベノワが振ったタズにマレンコがクローズライン。
  マレンコがサブーにブレーン・バスター。
  もう1発。
  カバーするもカウント2。
  ベノワがパワー・ボムでサブーを持ち上げるとマレンコのダイビング・クローズラインと合体。
  タズがマレンコにエクスプロイダー。
  ベノワにベリー・トゥー・ベリー。
  マレンコが起き上がりタズを蹴りつける。
  羽交い絞めにする。
  ベノワはコーナー上に向かう。
  邪魔しに来たサブーを蹴りつける。
  その隙にタズは体勢を入れ替えスープレックス。
  コーナー上のベノワを肩車するとロープに落としジャーマン。
  マレンコを蹴り落とす。
  ベノワを起こすと肩車する。
  マレンコがチョップ・ブロックで救い出す。
  リングに入ってきたサブーを場外に落とす。
  マレンコがタズの脚を蹴りつけレッグ・ロック。
  ベノワがエプロンに上がってきたサブーを蹴り落とす。
  ベノワはレッグ・ロックを食らっているタズを踏みつける。
  2人でマレンコの脚を持ち上げマットに叩きつける。
  ベノワがリングに入ってきたサブーを落とす。
  911がタズを場外に引きずり出しバック・ステージに連れて行く。
  ベノワとマレンコは残ったサブーを蹴りつけている。
  2人でロープに振ると投げる。
  ロープに振ると打ち上げる。
  サブーはドロップ・キックに切り返して2人を落とす。
  サブーはマレンコにトペ・コンヒーロを決めるとすぐにリングに戻りベノワにトペ・スイシーダ。
  更にベノワにアサイ・ムーンサルト。
  ベノワとマレンコにダイビング・ボディ・アタック。
  リングに戻ると椅子を踏み台に場外の2人へトペ・コンヒーロ。
  サブーはテーブルをコーナーの上にのせる。
  マレンコにボディ・スラム。
  テーブルの上に椅子をのせるとその上に。
  エプロンに上がったベノワが殴り落とす。
  ベノワがサブーをテーブルの上にのせる。
  ポールEがマレンコに携帯攻撃。
  ベノワがテーブルの上から雪崩式パワー・ボムを決め1,2,3!
  ベノワ、マレンコが新タッグチャンピオンに!

  ベノワがPEを挑発するとPEが出てくる。
  リングで乱戦に。
  911がタズを担いでリングにやってくる。
  911はリングに入るとタズを持ち上げる。
  そして場外の4人に投げつける。
  サブーが場外にダイビング・ボディ・プレス。
  911がレフェリーにチョーク・スラム。  

試合結果

@ピットブルズvs.チャド・オースチン、ジョエル・ハートグッド
Aマイキー・ウィップレック、ハック・マイヤーズvs.ジェイソン、ポール・ローレア
Bヘクター・ゲレロvs.2コールド・スコーピオ
Cバーブド・ワイヤー・バット・マッチ:イアン・ロッテンvs.アクセル・ロッテン
DECW王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.マーティ・ジャネッティ
Eタッグ王座戦:サブー、タズ(ch)vs.クリス・ベノワ、ディーン・マレンコ(新チャンピオン!)
Fカクタス・ジャックvs.DCドレイク