TOPアメリカン・プロレスDragon Gate USA →Dragon Gate USA:Way of the Ronin 9/26/10

Dragon Gate USA:Way of the Ronin 9/26/10の分析


名勝負 なし
好勝負 BxBハルク、吉野正人、土井成樹vs.Shingo、YAMATO、戸澤陽

約2時間25分です。

@チャック・テイラーvs.CIMA
 テイラーがベビーフェイスっぽく戦い心理戦を仕掛けます。
 ゆとりをもたせた中で普通とは違うなと思わせる動きでサプライズ。
 CIMAも絶頂期を終えてしまった故のオープニングで
 簡単に主導権を握りやや楽しているが攻めっぷり自体は良い。
 ただ残念なのはテイラーがキャーキャー叫ぶ女々しいスタイルをとっていた事。
 平均より少し上。

 試合後ガルガーノが現れテイラーも良く頑張ったがお前のパートナーはやっぱり俺だよな、とアピール。
 ヤンガーが現れ次の試合へ。

Aドレイク・ヤンガーvs.ジョニー・ガルガーノ
 場外投げなどハードコアな攻防。
 ヤンガーはDG USAの中では割かし自分の色を出せている方ですが
 ミックスはやっぱり余り良くない。
 ハードな技に頼っていますね。
 それなりのタイミングに配置しているから良いですけど。
 悪くない試合。

Bジミー・ジェイコブスvs.ブロディー・リーvs.マイク・クァッケンブッシュvs.リッチ・スワン
vs.サイラス・ヤングvs.カイル・オライリー
 リーの存在は他をその他扱いで一まとめにしてしまっている。
 その他の中で言えばサイラスは意気込みこそ買うも素早くやればいいものではありません。
 オライリーはサイラスと組むなど変に思惑つけてらしくない。
 後半は単純な打ち合いとなっています。
 悪い選手はいないけれども凡庸な内容。
 平均レベル。

Cドラゴン・キッドvs.エリック・キャノン
 エリックがどっしり構えてキッドがカウンターという
 基本的なスタンスは間違っていないと思うけれども
 エリックがいまいちDG USAで今後も活躍する気がないというか
 WORMなど観客を楽しませるが試合への集中力が劣る戦いぶり。
 悪くない試合。

Dグラン・アクマvs.リコシェ
 アクマの行動が緩く相手への強引さに決定的に欠けます。
 攻防で崩れる場面や技のインパクトが足りない場面もある。
 そしてリコシェもフィニッシャーへの流れがまだ不十分。
 悪い試合。
 
Eブライアン・ダニエルソンvs.ジョン・モクスリー
 モクスリーは最近のアメドラと同じく絵を作れる選手とあって
 絵を作るという事がお題目となっています。
 エルボー連打にダイブとアメドラが飛ばしてスタート。
 モクスリーがアメドラを鉄柱にぶつけBest in the Worldだとアピールします。
 更に鉄柱にぶつけられたアメドラは流血。
 モクスリーが細かく打撃を打ち込み甚振りました。
 この辺は絵になる事が災いして画一的になっていましたが・・・。
 アメドラの反撃も場外投げでリングからそれた場所だったのは頂けない。
 終盤は素晴らしいものの
 モクスリーはいまいち技の価値が確立されていないので
 攻防の意味合いが薄く勿体無い所がありましたね。
 一部自分の色を超えれない限界を感じさせるも
 モクスリーがROH的な激戦をやろうと思ったらどうなるだろう、という疑問に答えてくれる内容。
 中々良い試合。

 アクマらが襲撃するもジェイコブスが追い払う。
 これで最後の登場となるアメドラがお別れの挨拶。

FBxBハルク、吉野正人、土井成樹vs.Shingo、YAMATO、戸澤陽
 多彩な連携技からスタートし、スピードもテンポもある。
 戸澤の孤立シーンでは腕狙いという一貫性があり、適度なタッチ・ワークも見られる。
 バランスが良く要素は全て押さえていると言って良い。
 後半も芳醇な攻防で最高に盛り上がります。
 完成度は高いのです。
 しかしそれは同時に唯一の欠点でもある。
 物量的、無機的なクオリティ思考だし、
 悪い意味で個性が歯車に成り下がっています。
 良くも悪くもドラゲーらしい内容。
 ぎりぎり好勝負です。

@エアロフォームvs.ゼロ・グラヴィティー
 攻防のスピードが以前見たときより高くなっていますね。
 意識も高く好感が持てます。
 孤立も1対2の特殊技から交代を成功させて良し。
 スピード感を出すための細かい攻防が利いていますね。
 フィニッシャーも派手で、予想よりも評価できる内容。
 まあまあ良い試合。

総評
 セミまでが低調。
 セミは面白いカードだしメインもドラゲーらしいクオリティだけど
 この試合は見なきゃ損という程でもないからねぇ。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:2/15/11)

注目試合の詳細

EBxBハルク、吉野正人、土井成樹vs.Shingo、YAMATO、戸澤陽
 YAMATO対土井で試合開始。
 ショルダー・タックルを受けて打ち返す。
 土井がカウンターで丸め込みに持っていく。カウント2。
 吉野対戸澤。
 吉野が失敗しロープにぶつかる。
 戸澤がカウンターでヒップ・アタック。
 吉野がヘッド・シザースを決め落とす。
 ハルク対Shingo。
 ハルクが蹴りを連打。
 Shingoは蹴りを受けてショルダー・タックル。
 ハルクがヒップ・ドロップをアーム・ドラッグに切り返しドロップ・キック。
 土井にタッチすると2人でShingoの股裂き。
 土井がShingoの脚をロープにかけドロップ・キック。
 Shingoの脚にサブミッションを決めるもカットされる。
 土井、吉野が低空ドロップ・キックからスライディング・キック。
 Shingoが2人にコンプリート・ショット+DDT。
 タッチ成功。
 ハルクとShingoがエルボーを打ち合う。
 Shingoがハルクを倒してニー・ドロップ。
 自陣で3人でハルクに足を押し付ける。
 YAMATOとShingoがハルクをロープに振りヒップ・トス。
 相手控えを殴り落とす。
 戸澤とハルクがエルボーを打ち合う。
 ハルクがスピン・キックを決める。
 細かいタッチから戸澤の腕を攻める。
 土井、吉野が戸澤を振りガット・バスターにドロップ・キック。カウント2。
 土井が戸澤に変形脇固め。ロープ・ブレイク。
 土井とハルクが戸澤にヒップ・トス。
 ハルクがスタンディング・シューティングスターにつなげる。
 Shingoがカット。
 戸澤がカウンターでハルクにドロップ・キック。
 低空ドロップ・キックからスライディング・キック。
 交代したYAMATOがけりかかる。
 吉野が入り襲い掛かるもYAMATOはハルクにスピアー。
 吉野にスープレックス。
 ShingoとYAMATOが土井をロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 土井が蹴り上げる。
 YAMATOをエプロンに出しShingoの攻撃を誤爆させる。
 土井がShingoのコーナーの攻撃をかわしフライング・バック・エルボーへ。
 Shingoが受け止めスープレックス。
 メイド・イン・ジャパンを狙う。
 ハルクがカット。
 Shingoが戻ろうとしたハルクを殴り落とす。
 土井がShingoを担ぐ。
 逃れられるも押し飛ばす。
 その先にいたエプロンのハルクがロープ越しにスピン・キック。
 スプリングボード式ドロップ・キック。
 ロープに横にすると土井がスワントーン・ボム。
 カバーするも戸澤がカット。
 吉野が戸澤にスリング・ブレイド。カウント2。
 飛び技へ。
 吉野がカウンターでドロップ・キックを決める。
 エプロンに出された戸澤が吉野をターン・バックルにぶつける。
 コーナーに駆け上がりヘッド・バッド・ドロップへ。
 2回かわされるもセントーンを決める。
 ジャーマンを狙う。
 防がれたのでロープに振ろうとする。
 吉野がフロム・ジャングルを決める。
 YAMATOがカット。
 YAMATOとハルクがエルボーの打ち合い。
 それぞれコーナーへの攻撃。
 ハルクが蹴りを連打。
 水面蹴りで倒しセントーン。カウント2。
 EVOを狙う。
 YAMATOがガーナリアを狙う。
 ハルクが後ろ蹴りから延髄切り。
 土井、忍野がTにフラップジャック+ブルドッグ。
 Shingoが吉野にパワー・ボムを狙う。吉野が逃れフロム・ジャングル。
 Shingoがバック・ブリーカーに持っていく。
 土井にバック・ブリーカー。
 コーナーの吉野に連続攻撃。
 YAMATOが吉野に肩車。
 戸澤がダイビング・クロス・ボディへ。
 吉野がヴィクトリー・ロールに切り替えしてかわす。
 Shingoがカット2。
 土井はコーナーで崩れたShingoにYAMATOをかぶせキャノン・ボール。
 ハルクが戸澤にスプリングボード式スピン・キック。
 土井が担ぐ。
 ハルクがロープに振り蹴り飛ばす。
 土井が土井ファイズにつなげる。
 カウント2。
 戸澤がハルクをコーナーに振り打撃を狙う。
 ハルクはかわすと蹴り。同時に吉野、土井も打撃を入れる。
 吉野がShingoにミサイル・キックを決めると同時に下の戸澤にセントーン。
 カウント2。
 ハルクが戸澤にEVOを狙う。
 逃れられるもサマーソルト。
 吉野がヘッド・シザースからのアーム・バー・テイク・ダウン。
 土井が馬鹿たれスライディングに決める。
 YAMATOがカット。
 ハルクが戸澤に蹴りを連打。
 戸澤がカウンターでビッグ・ブーツ。
 ロープに走り飛び掛ってプレス。
 Shingo、YAMATOが吉野を落としてからハルクに連携技を狙う。
 ハルクが受け止めShingoの足をYAMATOにぶつける。
 バック・キック。
 Shingoがパンチ。
 ロープに走る。
 クルーシーフィクスから飛びついてきたハルクを後ろに担ぐ。
 YAMATOが蹴り。
 Shingoがスパイン・バスターにつなげるもカウント2。
 戸澤がジャーマンを狙う。
 防がれるも蹴り。
 ロープに走りスライディング・キック。
 Shingoが後ろに投げフェイス・バスター。
 YAMATOが蹴り。
 戸澤がジャーマンにつなげるもカウント2でカットされる。
 土井がハリケーン・ラナを狙った戸澤にライガー・ボム。
 Shingoに張り手を連打。
 Shingoが耐えて担ぎデス・バレー・ドライバー。
 吉野がShingoに飛びつきリバースDDTに持っていく。
 YAMATOが吉野にスリーパー・スープレックス。
 ハルクが突進してきたYAMATOに踵落とし。
 頭部を蹴り飛ばし踵落とし。
 スーパー・キックを打ち込むと崩れ落ちる。
 全員ダウン。
 ハルクがエルボー、Shingoがヘッド・バッドを打ち合う。
 Shingoがメイド・イン・ジャパンを狙う。
 防がれたのでニーを突き上げる。
 ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 ハルクが踵落とし。
 ロープに走る。
 Shingoがカウンターでラリアット。
 Shingoは蹴りを受け止めるとメイド・イン・ジャパン。カウント2。
 Shingoがハルクを担ぎセカンド・ロープにのる。
 吉野、土居が邪魔をする。
 YAMATO、戸澤が引っぺがす。
 Shingoが雪崩式デス・バレー・ドライバー。
 カバーし1,2,3!
 Shingo組みの勝利!
 Shingoがフリーダム王座を奪って掲げる。

試合結果

@チャック・テイラーvs.CIMA
Aドレイク・ヤンガーvs.ジョニー・ガルガーノ
Bジミー・ジェイコブスvs.ブロディー・リーvs.マイク・クァッケンブッシュvs.リッチ・スワンvs.サイラス・ヤングvs.カイル・オライリー
Cドラゴン・キッドvs.エリック・キャノン
Dグラン・アクマvs.リコシェ
Eブライアン・ダニエルソンvs.ジョン・モクスリー
FBxBハルク、吉野正人、土井成樹vs.Shingo、YAMATO、戸澤陽
@エアロフォームvs.ゼロ・グラヴィティー