TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2012年 →CZW:Tournament of Death 6/23/12

CZW:Tournament of Death 6/23/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@1回戦、ドランケン・スカフォード・マッチ:ダニー・ハヴォックvs.デヴォン・ムーアvs.ラッキーtHURTeen

A1回戦、ウルトラヴァイオレント・ラダー・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.ローリー・モンド
 一応モンドにも見せ場を与えていますが
 モンドの攻め方は不十分ですね。
 ヤンガーがモンドをリードしてはいますが
 やっぱり力量差は大きかった。
 ヤンガーの甚振りっぷりは目を見張るものがありましたが
 スカッシュ・マッチ的な前作の方が
 過激度でも特別性でも上です。
 まあまあ良い試合。

B1回戦、ペインズ・オブ・グラス:MASADA vs.スコット・サマーズ
C1回戦、ウルトラヴァイオレント・バッツ・マッチ:アブドーラ小林vs.マット・トレモント
Dファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ジョー・ゲイシーvs.ライアン・スレイター

E準決勝、カリビアン・スパイダー・ウェブ・デス・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.ダニー・ハヴォック
 基本的な攻防から初めてハヴォックがケースにガラス破片を撒きます。
 そのケースへの攻防を一通り行なった後、通常プロレスに戻ります。
 ハヴォックの打撃が比較的ハードなのは良かったですね。
 通常プロレスで仕留めれないなら凶器を使おう、という理に裏打ちされていたのも良い。
 ただ全体的にハードコア・スポットであってデス・マッチの狂気を感じさせず
 やはり旧世代と同じことはできないか、と思わされる。
 クライマックスは火炎スポットを複数織り交ぜ盛り上げました。
 好勝負に少し届かず。

F準決勝、ビッグ・ジャパン・デス・マッチ:MASADA vs.アブドーラ小林
 小林が不意打ちドロップ・キックを決めると場外戦でスタート。
 まず大きな見せ場となったのはMASADAの代名詞である竹串。
 頭部への突き刺しのみならず口内に突き刺していましたね。
 小林もやり返してMASADAの頭部に突き刺していました。
 去年会場の度肝を抜いた剣山スポットを中盤に配置し、
 今回は五寸釘ボードをメインに据えるという意思表示したのは上手い。
 ただ五寸釘ボードに対して半身になるようにしたりして受身を取るので吹っ切れない。
 それだけ危険なのだろうけれどもリスクに対して身を省みないのがCZWデス・マッチですからね。
 見所は十分にあったもののCZWで大日本のデス・マッチを行なうことの難しさも出てしまった。
 中々良い試合。

◆ハイドが登場。MASADAのレスラー生命を考えると無茶させることはできないと言い出す。強行しようとするMASADAに対し、俺も州も公式試合として認めることはできないぞ、と脅す。それでもMASADAは公認されるかされないかなんて関係ねえよ、と言って決勝に臨む。

G決勝、ノー・ロープス・バーブド・ワイヤー・マッチ:MASADA vs.ドレイク・ヤンガー
 王道どおりに試合を組み立てていきます。
 ヤンガーが準決勝で痛めたMASADAの腕に狙いをつけて上手さを、
 そして受けでも有刺鉄線に腹から落ちて素晴らしい働き。
 決勝ということでお互い動きは落ちているものの
 それでもそれを疲労として昇華し、
 尚且つこの試合だけでも観客を満足させるべくスポットの量をこなしていきました。
 ただ完全にマイ・ペースで進めているので試合が終わる気配がありません。
 それはTJやMASADAが良くやる四天王プロレスもどきとは違うものなので個人的には面白かったけれども
 観客はいまいちのれずWe want Fireチャントも起こしていましたね。
 まあ問題は観客がそういう反応を見せていたにも関わらず解決策を考えようともせず
 椅子付サブミッションというTOD史上でも類を見ない程流れのない終わり方をしたことでしょう。
 中々良い試合。

◆試合後ハイドがMASADAにトロフィーを授与。直後にMASADAを攻撃しCZWで最も凶悪な男はこの俺なんだよ、とアピール。こんな暴挙は見逃せないと他のレスラーが出てきてハイドをリンチ。


総評
 クオリティの平均点はありそうです。
 ただストーリーで煽ってきたトレモントが外様の小林に敗戦したのには首を傾げる。
 トレモントは未来のエースになるとは思えませんが、それでもプッシュしてきたんですからね。
 またハイドがMASADAを突き放し、MASADAがフェイス・ターンする流れも心配です。
 ヒールの枚数が足りなくなる気がするんですけどね。
DVD Rating:★★☆☆☆
 (執筆日:6/25/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦、ドランケン・スカフォード・マッチ:ダニー・ハヴォックvs.デヴォン・ムーアvs.ラッキーtHURTeen
A1回戦、ウルトラヴァイオレント・ラダー・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.ローリー・モンド
B1回戦、ペインズ・オブ・グラス:MASADA vs.スコット・サマーズ
C1回戦、ウルトラヴァイオレント・バッツ・マッチ:アブドーラ小林vs.マット・トレモント
Dファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ジョー・ゲイシーvs.ライアン・スレイター
E準決勝、カリビアン・スパイダー・ウェブ・デス・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.ダニー・ハヴォック
F準決勝、ビッグ・ジャパン・デス・マッチ:MASADA vs.アブドーラ小林
G決勝、ノー・ロープス・バーブド・ワイヤー・マッチ:MASADA(優勝!) vs.ドレイク・ヤンガー