TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2010年 →CZW:down with the sickness 9/10/10

CZW:down with the sickness 9/10/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間35分です。

ベイリー追悼の10カウント・ゴング。
ホミサイドが登場しTNAから解放された事をアピール。

@JTロバーツ、コアvs.グレッグ・エクセレント、ジョニー・カルゾーン
 カルゾーンがエクセレント以上に下手。
 しかも太っているくせに迫力がなく技もミスします。
 ロバーツ、コアは売れ線のヒールを目指しているがまだまだ試合を作れていません。
 ひどい試合。

Aサミ・カリハンvs.チャック・テイラーvs.ジョーカーvs.ジョニー・ガルガーノ
 この勝者が次回大会でホミサイドに挑戦する事に。
 ガルガーノ、テイラーが組み、カリハン、ジョーカーという目玉対決を焦らす展開。
 このストーリーがあった割には4ウェイの型は出来ていませんでしたね。
 しかし実力者が揃っているだけに1シーンの流れと攻防は見事なもの。 
 特にジョーカーは技におけるリアリティーが光りますね。
 まあまあ良い試合でした。

B1回戦:チーム・マクションvs.アイリッシュ・ドライブバイ
 いきなり鉄階段へのパワー・ボムなど体を張ったスポットを連発。
 リングに戻ってもマクションの感情+マクブライドの流血で惹きこみます。
 ただナチュラルさは無く無理しているのが目立つ。
 それが本道から外れていないのでOKと言えばOKなのだけど。
 平均レベル。
 
 試合後ゲイシーがマクションを襲撃。
 ライアン・スレイターが助けに来たかと思いきやゲイシーと一緒になってマクションを叩きのめす。
 カリハンと分かれたゲイシーはスレイターとランナウェイズとしてやっていく事を宣言。
 チーチ&クラウディーが現われそのまま次の試合へ。

C1回戦:チーチ&クラウディーvs.ランナウェイズ
 チーチ&クラウディーはジョバー色がついていて技の連打に意味がない。
 ゲイシーもリーダーとしては力不足。
 スレイターとの新たな色を探っていく必要があります。
 悪い試合。

Dエリアル・アサルト:tHURTeen vs.ARフォックスvs.アレックス・コロンvs.ラッカスvs.リコシェットvs.ファケイド
 コロン、ファケイド、tHURTeenといった弱い面子も他についていったため安定して物量勝負が出来ていますね。
 BOXからのダイブやラダーによるハード・スポット。
 ただ終盤は空回り。
 ポール・ダイブやテーブル葬は瑣末で、上空の契約書を取るための特大ラダーも効果を為さず。
 最近無駄にビッグ・スポットを用意してクライマックスがダラけるパターンが多いですね。
 普通にフォール決着で落とし所を探すべきでした。
 平均より少し上。

Eライト・ヘビー級王座戦:アダム・コール(ch)vs.セイビアン
 序盤は何度も手合わせしているという事で読み合い。
 そこにエプロンへのジャーマンといった過激スポットを加えます。
 こう書くと作り方は良さそうに見えるのだけど
 明らかに落とすべき所でそれを拒否して大技に走っているのが分かってしまう。
 攻防もそれ自体が前提としてある。
 失敗気味の内容。
 ようやくセイビアンの影から抜け出せていたのに再び組む必要はなかったですね。
 コールがタイツを掴んでの丸め込みで勝利しヒール・ターンです。
 悪くない試合。

FTV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.ニック・ゲイジ
 余りに非現実的すぎるカード。
 ゲイジの通常プロレスは退屈で、グラックは何もさせてもらえず。
 そして決着は予想通り。
 ゲイジが画鋲バットをリングに入れた所で反則が取られるという微妙なものです。
 ひどすぎる試合。
 試合後ゲイジはレフェリーに画鋲バットをたたきつけた後、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー・マッチでのCZW王座挑戦を表明。

Gドレイク・ヤンガーvs.MASADA
 本人の魅力とは別の攻防を行い、
 椅子を入れるも単純にポイントで挟んだだけ。
 ハードコア・レスリングではありませんね。
 MASADAのダラダラしたマイナス要素は出なかったものの良さを出せずに20分間は少々辛い。
 悪くない試合。

HCZW王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.スコッティ・ヴォルテックス
 スコッティはインパクト不足ながら緩急がありますね。
 それに対しモクスリーはハサミを使って主導権を奪い、安定した支配を見せている。
 椅子を叩きつけようとして一度反則裁定が下ります。
 スコッティが望んで試合続行となります。
 スコッティの不足点を補う形ながら行為自体が弱いので目的が先立っていますね。
 続行後は凶器を適切に使って盛り上げました。
 あくまで凶器はテイストに過ぎない、それで試合に差しさわりが合ってはいけない、という考えで作られた試合。
 TOD優勝者がCZW王座に挑戦、という状況にふさわしい程の内容ではないが、
 スコッティが目指すべき姿がそこにはありましたね。
 まあまあ良い試合です。
  
総評
 ベイリー追悼色は弱め。
 敢えていつもの大会を行おう、という方向ですね。
 ただ大きな見所に欠ける内容でした。
 (執筆日:11/7/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@JTロバーツ、コアvs.グレッグ・エクセレント、ジョニー・カルゾーン
Aサミ・カリハンvs.チャック・テイラーvs.ジョーカーvs.ジョニー・ガルガーノ
B1回戦:チーム・マクションvs.アイリッシュ・ドライブバイ
C1回戦:チーチ&クラウディーvs.ランナウェイズ
Dエリアル・アサルト:tHURTeen vs.ARフォックスvs.アレックス・コロンvs.ラッカスvs.リコシェットvs.ファケイド
Eライト・ヘビー級王座戦:アダム・コール(ch)vs.セイビアン
FTV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.ニック・ゲイジ(DQ)
Gドレイク・ヤンガーvs.MASADA
HCZW王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.スコッティ・ヴォルテックス