TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2010年 →CZW:Southern Violence 8/7/10

CZW:Southern Violence 8/7/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約1時間50分です。

非CZWアリーナ。IWA-MSのような観客数です。

@TV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.リッチ・スワン
 グラックが良い受けキャラで試合を作り上げていますね。
 スワンが身体能力の高さを適切なタイミングで思うように出せている。
 グラックは相変わらず技らしい技を出さないので、
 (固定フィニッシャーも無い?)盛り上がりにくいけれど
 普通にCZWロスターの中でも上手い方に入ると思いますよ。
 彼ら若手の成長を楽しめる環境が整えばCZWも面白そう。
 平均より少し上。

AARフォックスvs.ファケイド
 ファケイドは理解力、対応力に欠けるが、身体能力も今ひとつだったりする。
 最後はフォックスまで引きずられるようにミス・ムーブが出ましたね。
 見栄えの良い技、場外技が出るのでそれなりに沸いたが悪い試合。

Bタッグ王座トーナメント予選:DJハイド、グレッグ・エクセレントvs.チーム・マクション
 大きな格差がある中でコメディー的に相手を馬鹿にする。
 スカッシュ・マッチしかないと思わせ、最後にスウィッチブレード乱入・・・。
 前回もあったなぁ。
 それまでの時間を無駄にするネタ。
 悪い試合です。

Cタイラー・ヴェリタスvs.セイビアン
 まともに試合を行う機会を再び組んだ形ですが
 セイビアンが基本的な試合運びをするばかりで、
 ヴェリタスはセイビアンと絡むに値する資質を示せず。
 最後はセイビアンがレフェリーの股間を蹴り上げてDQ。
 セイビアンが扱いにくいキャリア・レスラーになってきている印象。
 悪い試合です。

Dタッグ王座トーナメント予選:スウィッチブレード・コンスピレイシーvs.ダニー・ハボック、スコッティ・ヴォルテックス
 同じ予選なのにこの試合だけトルネードでハードコア・マッチなのはどうかと思います。
 しかし粗雑でありながらそれを逆に利点として潰しあいに昇華させるスウィッチブレードのエネルギッシュさには感服。
 ゲイシーでのスウィッチブレードも良いタッグだ。
 まあまあ良い試合。

EJrヘビー級王座戦:アダム・コール(ch)vs.ライアン・スレイター
 ロープ・ワークをミスった時にはとんだ奴を呼んだな、と思ったものだけど
 スレイターは技のかけ方、動きも緩急を良く理解していて終盤の攻防まで見応えがありました。
 コールはスレイターに試合運びで劣りましたが、
 相手任せにする訳でも、相手の構築を壊す訳でもなく意欲的に試合構築に貢献しようとしたので好印象。
 予想以上の内容でした。
 平均的な良試合。

FCZW王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジvs.ドレイク・ヤンガー
 蛍光灯がリング外周に設置されている状態でスタート。
 初っ端から飛ばし気味にハードコア・バトルを繰り広げます。
 場外でサブミッションと奇天烈な攻防になりますが、
 それぞれが徹夜明けみたいな変なハイ・テンションで見ている方もそれもありだな、と思わされます。
 会場の外に出て机の上を走ってのダイブ、芝生で丸め込みといった、キャンプ場プロレス的攻防まであります(オリジナルは見た事ないけど)。
 多少粗っぽいけれど何でもありな面白さがあるし、
 何よりその面白さを許せる程、試合、勝負的要素が最後まで残っている。
 平均的な良試合。 

総評
 明らかに捨て興行&意味不明な王座移動、マイナスはストーリーを踏襲した試合という状況ですが
 若手は若手同士で切磋琢磨し、CZWスターはCZWらしさをしっかり提供するという、
 今後のCZWの目指すべき形が見えた良い大会です。
 (執筆日:9/6/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.リッチ・スワン
AARフォックスvs.ファケイド
Bタッグ王座トーナメント予選:DJハイド、グレッグ・エクセレントvs.チーム・マクション
Cタイラー・ヴェリタスvs.セイビアン(DQ)
Dタッグ王座トーナメント予選:スウィッチブレード・コンスピレイシーvs.ダニー・ハボック、スコッティ・ヴォルテックス
EJrヘビー級王座戦:アダム・コール(ch)vs.ライアン・スレイター
FCZW王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジ(新チャンピオン!)vs.ドレイク・ヤンガー