TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2010年 →CZW:A Tangled Web II 8/14/10

CZW:A Tangled Web II 8/14/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間30分です。

@ジョー・エテルvs.エリック・エンダーズ
 意図的に観客の予想を外していて普通に見れそうだったけれど
 早い段階でゲイジが乱入してきて2人を叩きのめします。
 その後、イゴ、モクスリーと現われCZW王座戦がスタート。

ACZW王座戦:ニック・ゲイジ(ch)vs.ジョン・モクスリーvs.イゴティスティコ・ファンタスティコ
 試合成立の流れに合わせいきなり観客席へのダイブを持ってきます。
 観客席でのテンションの高い潰しあいでしたね。
 前回のメインと比べ会場の外に出たりといった遊びを削いだ分、
 3人の調和が取れているように感じます。
 終盤はテーブル葬、椅子トラップなどを使い加速度的に魅せれている。
 結果含め3人全てにとって恩恵がありましたね。
 ただこの試合位置はない。
 平均的な良試合。

BTV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.ライアン・マクブライド
 真似ではなく自分の中から出てきた工夫ではありますが、
 全体的に奇を衒ったと評すべき状態。
 最後の丸め込みもそういうキャラとはいえ
 毎回のように弱いフィニッシュを繰り返するのは流石にやりすぎだと思いますねぇ。
 少し悪い試合。

Bダニー・ハボックvs.tHURTeen
 柵やコーナーといった環境利用のスポットを
 最後のカウンター・フィニッシュまでスピードを落とさずに繋いでいった内容。
 短いがそれ以上を望めるカードでもないからね。
 少し悪い試合

C1回戦:ザ・ベスト・アラウンドvs.オシリアン・ポータル
 アマシスのキレが目立ちましたね。
 TBAもインパクトのある技で対抗したのでノリの良い内容となっています。
 中盤一方的なアピール・タイムだったのが残念ですが
 普段接点がありませんから許容範囲内でしょう。
 平均より少し上。

DARフォックスvs.ラッカス
 スピードにのって次々と技をのせていくスタイルですが余りに過剰です。
 曲芸的だし、そう動くのが前提で試合が進んでいる。
 そしてそんな中で起きるミスは致命的で情けなく見える。
 悪い試合。
 試合後ラッカスがフォックスを認める。

E1回戦:フィリーズ・モースト・ワンテッド(セイビアン、ジョーカー)vs.アダム・コール、タイラー・ヴェリタス
 ジョーカーの復帰戦ですが良いですね。
 動きはシャープで空気の読み方も錆付いていない。
 試合は基本的にFMWがキャリーしています。
 コール、ヴェリタスはやっとシングルで物になってきた所で
 それを急増でタッグにして大物に当てるのは無理があり、
 後半は自ら規定した能力の限界を超えて過剰になっています。
 FMWの持ち技アピールの意味合いもあるのでしょうけどね。
 平均レベル。

Fドレイク・ヤンガーvs.デヴォン・ムーア
 なにやら対等な位置づけにあるようで
 そのストーリーにのって試合を運び攻防も適度に出来ています。
 ムーアという事で終盤は物足りず椅子の投入で誤魔化した感じですね。
 悪くない試合。

Gウルトラヴァイオレント・デス・マッチ:ブレイン・ダメージvs.スコッティ・ヴォルテックス
 脳挫傷は拳にスコッティはキック・パッズにガラスをつけたタイペイ・デス・マッチですね。
 TOD優勝者vs.参加しなかった強豪で期待値は高かったのですが・・・。
 スコッティがまるでTOD優勝者としての装いを見せれず。
 脳挫傷を素晴らしい流血に追い込みますが、それも立場を無視した1シーンで
 結局スカッシュ・マッチをダラダラやっている印象しかないですね。
 格差勝負になっていない。
 フィニッシュも微妙です。
 悪い試合。

Hタングルド・ウェブ:スウィッチブレード・コンスピレイシーvs.DJハイド、グレッグ・エクセレント
 ハイド、エクセレントは相手を無作法に扱うスタンスは良いが、
 基本的に試合はコンスピレイシーにキャリーしてもらっていますね。
 そのコンスピレイシーは今回もタフな仕事っぷりで満足させます。
 ただ装置上、独自のフット・ワークは影を潜めている所はある。
 終盤はやることがなくなり特大ラダー+テーブルも用意から炸裂するまでがグダグダ。
 最後のセコンド絡みもいらないですね。
 スポットと流れのバランスが取れていません。
 まあまあ良い試合。
 試合後ゲイシーがカリハンのせいで負けたとして攻撃、去っていきます。
 
総評
 オープニングとメインが良い試合で1回戦もそこそこの内容を叩き出しています。
 基本的にブッキングで目指した物が出せている。
 ただもう少し上を目指せたように思う試合が幾つもあるし、セミの外れっぷりは痛い。
 最近のCZWの方では悪くない方の大会だが星をつけるのはちょっとためらわれる。
 (執筆日:11/7/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジョー・エテルvs.エリック・エンダーズ(ノー・コンテスト)
ACZW王座戦:ニック・ゲイジ(ch)vs.ジョン・モクスリー(新チャンピオン!)vs.イゴティスティコ・ファンタスティコ
BTV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.ライアン・マクブライド
C1回戦:ザ・ベスト・アラウンドvs.オシリアン・ポータル
DARフォックスvs.ラッカス
E1回戦:フィリーズ・モースト・ワンテッド(セイビアン、ジョーカー)vs.アダム・コール、タイラー・ヴェリタス
Fドレイク・ヤンガーvs.デヴォン・ムーア
Gブレイン・ダメージvs.スコッティ・ヴォルテックス
Hタングルド・ウェブ:スウィッチブレード・コンスピレイシーvs.DJハイド、グレッグ・エクセレント