TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2010年 →CZW:Fist Fight 5/8/10

CZW:Fist Fight 5/8/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間35です。

@ゴールデン・ステイト・ゴッズvs.アイリッシュ・ドライブバイ
 それぞれが見せ場となる技で盛り上げる。
 オープニングらしいやり方で勝負した内容。
 悪くない試合です。

Aマーク・エンジェルvs.ライアン・スレイター
 無名故にちょっと緩い攻防が出たら壊れる雰囲気で損している部分はあったが、
 真剣に取りくんでるしプロレスを研究しているなぁ、と思わせる内容。
 無名選手なのにCZWの一員として2試合目を全うしました。
 平均レベル。

Bサミ・カリハン、ジョー・ゲイシーvs.DJハイド、グレッグ・エクセレント
 テンションを落とさない見事なテンポで試合は進みます。
 ゲイシーはモクスリーとは違ったパートナー色を出しているし、
 エクセレントも場外にレフェリー、女子マネを投げるスポットだけで御の字。
 終盤もCZWらしいハードコアで予想以上のタッグでした。
 まあまあ良い試合。

CWIRED王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.アンディ・サマー
 オープン・チャレンジに現れたのは久しぶりの参戦となるサマー。
 ほとんどジョバーも同然だったのは残念ですが
 グラッグがTVチャンプとしての資質をアピールするという目的を2人で協力して達成しました。
 少し悪い試合です。

Dドリュー・ブロッドvs.デヴォン・ムーア
 ブロッドは遺恨が絡むと輝くねぇ。
 ムーアもだらけず機会があらばすぐ反撃する。
 多少雑な部分もあるが前哨戦として組んでいるのだからこれで良いでしょう。
 完成度を上げる機会は与えられるでしょう。
 試合後の椅子を使った技による流血も前振りとして適切。
 平均レベル。
 試合後ブロッドがムーアとの再戦をハイドに要求。
 キャリアを賭けても良い、と言う。
 ムーアが現れそれならやってやる、と言う。
 しかしハイドにお前もキャリアを賭けるのか、と聞かれるとふざけるな、と言って立ち去る。

EJrヘビー級王座戦、3ウェイ・ダンス:セイビアン(ch)vs.アダム・コールvs.ラッカス
 入場口から現れずに奇襲&乱入即3ウェイに変更される展開の目指すべき内容を
 3ウェイという特殊な形式を活かして実現している。
 セイビアンを通してラッカスXコールにまで何らかの関係が生まれハードな攻防を生み出しているのも熱いですね。
 ラッカスが抜けてからは若干雰囲気が悪くなり、攻防も下降線を辿ったものの
 ここでコールを戴冠させた事で次回以降に大きな可能性が生まれました。
 平均的な良試合。

FMASADAvs.スコッティ・ヴォルテックス
 MASADAの間と打撃によるリズムが凄く良いし、
 ダーク・ヒーローでも通じるような格好良さで魅了します。
 ミックスは余り上手く行ってなかったけれど
 そのハードネスに熱狂して他を忘れれるだけの物がある。
 まあまあ良い試合。

GARフォックスvs.ジョナサン・グレシャム
 フォックスは動き出したら止まらない感じが出ているし、
 グレシャムは小柄ながら大きく見える動きとキレがある。
 無茶をやって動きが崩れる場面がありましたね。
 このクラスだと普通醒めてしまうものですが
 それもOKなぐらい独自の魅力を出し気持ちが迸っている・
 無茶をする価値があるってものです。
 フィニッシュがやや微妙でしたが、見ていて嬉しくなるような情熱的な、まあまあ良い試合。

 試合後2人は握手を交わす。
 そこにTBAが襲撃。アルボ、アンディが現れ次の試合へ。

Hザ・ベスト・アラウンドvs.アーロン・アルボ、アンブレーカブル・アンディ
 アルボ、アンディは初タッグにしては良い連携技を見せていますね。
 試合の流れを踏んで速攻を仕掛け、TBAはその流れを壊さずにタッチを成功させている。
 前半は良い調子です。
 後半になると勢いのために他を犠牲にしたり粗さを出してしまうので
 結局、全体で振り返った時に雑だな、という印象になりますね。
 しかし両タッグともタッグ王座戦線の一翼を担える、と感じさせる働きでした。
 悪くない試合。

 イゴは前回ゲイジを破ったのでCZW王座に狙いをつけたい、と語る。
 残念ながらモクスリーは欠場しているので誰か前王者と戦いたい、と言う。
 そこに現れたのはニック・バーク。
 予期せぬ相手に困惑するイゴにバークが襲いかかり試合に。
Iイゴティスティコ・ファンタスティコvs.ニック・バーク
 イゴがゲイジを破った事に納得がいかない者や
 バークなんかどうでも良いという者がいて盛り上がりはいまいち。
 受け身の妙によって最初は良かったのだけど
 本人達も入り込めていないようで技が手打ちになっていますね。
 少し悪い試合。

Jタッグ王座戦:エディ・キングストン、ドレイク・ヤンガー(ch)vs.JCベイリー、tHURTeen
 乱戦している内は良いけれどリングに入ってタッグに入ると凡庸。
 ヤンガー、キングストンがタッグを組んでいる、というレア感がまだから楽しめなくはないけどねぇ。
 少し悪い試合。

Kザンディグvs.ブレイン・ダメージ
 自信がないようでいきなり誤魔化し目的で
 ゴミ箱を始めとする凶器・流血を投入します。
 気を使っているように見えた脳挫傷が良い攻撃を出し始めたのでザンディグからデス・マッチ魂を引っ張り出せるかと一瞬期待しましたが空振り。
 アドリブが利かずトラップに拘るし、
 ザンディグはザンディグで攻防のための指示が長すぎて醒める。
 勝負になっていない印象さえ抱き、
 これならただ殴り合っているだけの方が良いよ、と思ってしまいます。
 フィスト・ファイトという事でクライマックスには拳の打ち合いがありますが
 ザンディグはガードしているし、不意をつく形でローリング・ラリアットを決めまさかの勝利。
 復調傾向の脳挫傷に箔をつけるための試合と思いきや
 過去の遺物が復活してしまった、という内容に・・・。
 少し悪い試合。
 試合後MASADAがザンディグと向き合う。
 ザンディグに襲いかかった脳挫傷はハイドに排除され、
 最後はハイドがTOD 1回戦でザンディグvs.MASADAを行う、とアナウンス。

総評
 最初の1時間半はマジック・アワーですが
 後半1時間は嘘だといってよ、ジョー。
 (執筆日:6/9/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ゴールデン・ステイト・ゴッズvs.アイリッシュ・ドライブバイ
Aマーク・エンジェルvs.ライアン・スレイター
Bサミ・カリハン、ジョー・ゲイシーvs.DJハイド、グレッグ・エクセレント
CWIRED王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.アンディ・サマー
Dドリュー・ブロッドvs.デヴォン・ムーア
EJrヘビー級王座戦:セイビアン(ch)vs.アダム・コール(新チャンピオン!)vs.ラッカス
FMASADAvs.スコッティ・ヴォルテックス
GARフォックスvs.ジョナサン・グレシャム
Hザ・ベスト・アラウンドvs.アーロン・アルボ、アンブレーカブル・アンディ
Iイゴティスティコ・ファンタスティコvs.ニック・バーク
Jタッグ王座戦:エディ・キングストン、ドレイク・ヤンガー(ch)vs.JCベイリー、tHURTeen
Kザンディグvs.ブレイン・ダメージ