TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2010年 →CZW:It's Always Bloody in Philadelphia 10/9/10

CZW:It's Always Bloody in Philadelphia 10/9/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間20分です。

 イゴが登場。
 俺は不当な扱いを受けている、といってヒール・ターンすると共にマスクを脱ぎ
 今後はロバート・アンソニーとして活動していく事を表明。
 CZW王座に挑戦すると宣言。
 モクスリーがそれに応じるも今は準備が出来ていない、と言って去っていく。

@アレックス・コロンvs.ジョナサン・グレシャム
 観客がはなから興味を抱いていませんね。
 それ故に演者側が観客の気を引こうと過激なスポットとレスリングの織り交ぜ方を誤る結果になっている。
 悪循環ですね。
 一応グレシャムが身体能力をアピールできたかな、という感じ。
 悪い試合

Aタイラー・ヴェリタスvs.ラッカス
 ラッカスの演舞ペースとヴェリタスの戦い(そう呼ぶ程でもないけど)が合っていないですね。
 ラッカスをどう使うか決めかねていて、それも仕方ないと思わせるような微妙なスカッシュ。
 悪い試合です。

Bニック・ゲイジvs.グレッグ・エクセレント
 オープン・チャレンジに名乗り出たゲイジがグレッグを血祭りにして楽々勝利です。
 ひどい試合。

 試合後会場が暗転しBJWから誰かが参戦する事が発表される。

Cリック・スワンvs.セイビアンvs.アマシスvs.ライアン・スレイター
 スレイターとセイビアンが軽めの不戦協定を結ぶ構図。
 セイビアンは場を見ながら試合を進めるも傍観スタイルは緩い。
 そのセイビアンが当然の勝利かと思いきやフォールを奪われスワンの勝利。
 スワンのムーブは確かに個性的だが、あんなに構えが必要なムーブばかりではねぇ。
 プッシュするに値しないし、それでも勝たせるなら4ウェイの偶然性に任せるべき。
 1対1の状況を作り出してじっくりやるなんて馬鹿げています。
 悪い試合。

 試合後ゲイシー、スレイターがアマシスを破壊。

Dダニー・ハボックvs.デヴォン・ムーア
 蹴りに拘り避けあい打ち合っているが余りに本質と離れた攻防で空々しい。
 tHURTeenが乱入でノー・コンテストです。
 悪い試合。

 tHURTeenがハボックを攻撃。
 ムーアがハボックを助けようとするも返り討ちに合います。
 そこにヤンガー、スコッティが現われるもヤンガーが突然スコッティを攻撃。
 まさかのカルト・フィクション入り、ガラス、有刺鉄線ボードを使って暴れまわりました。

 ハイドが登場。JAPWのオーナーを迎え入れ提携を発表。
 なぜエースの衝撃的裏切りの直後に持ってくるのか・・・。

EJrヘビー級王座戦:アダム・コール(ch)vs.ARフォックス
 コールはヒールとして初の試合ですね。
 まあ若手同士で王座戦を組んでいくに当たっては彼がヒールの方が都合良いのでしょう。
 フォックスの伸びやかな技に下がりながら自分のペースへ巻き込んでいます。
 ただヒール転向は再びBoring、This is Awefulチャントを復活させる事になっています。
 実際駄目な試合をしているならまだしも観客側に見る気がないのだから性質が悪い。
 コールもこの反応のせいで日和見に走っている。
 終盤で雰囲気が戻りかけるも丸め込みの応酬やロープ悪用スポットは相当しないと観客に判断されていましたね。
 内容自体は満足行くものの、どうにかして観客と折り合いをつける事が急務です。
 平均レベル。

 試合後も痛めつけようとするコールをヴェリタスが止める。
 コールはヴェリタスに張り手を食らわせ去っていく。

FCZW王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.ロバート・アンソニー
 アンソニーは陰鬱な雰囲気を纏えていますね。
 ただ技に関してはヒール用にセレクトしなおす必要があるかな。
 モクスリーは相手の状況のせいでヒール要素を封印せざるを得ず受けでの貢献はなし。
 ただ魅力が出ていない苦しい状況でもある種の安心を感じさせるのは流石王者といった所。
 終盤はガラスを投入、勝敗ぎりぎりの攻防を見せました。
 フェイスのモクスリーが丸め込む、という微妙なフィニッシュでしたが、
 アンソニーの充実のヒール・アピールが満足感を残した試合ですね。
 まあまあ良い試合。

 試合後ゲイジが有刺鉄線バットを持って登場。
 モクスリーはアンソニーに押されるもバット攻撃をかわし退散。
 ゲイジが改めて王座挑戦をアピールです。

Gホミサイドvs.サミ・カリハン
 ホミサイドはカリハンのクイッキーなファイトを活かす術を持っていない。
 ベビーフェイス対決で魅力を発揮できないのは致命的です。
 結局、最初から気持ちの張り合いに頼っていますね。
 気持ちは試合を好勝負以上にする+要素として重要ですが、
 気持ちだけで行動が伴っていなければそれは情けないだけです。
 終盤のレフェリー気絶の展開はまるでJAPW。
 とにかく期待外れの名が似合う内容でした。
 少し悪い試合。

 試合後ゲイシーがカリハンを襲撃。
 ホミサイドが加勢すると見せかけゲイシーにコップ・キラーを狙う。
 ゲイシーが逃れ去っていった後、ホミサイドとカリハンは握手を交わす。

@テレク・ザ・レジェンドvs.アメリカン・キックボクサーII
 ボーナスになっていやしねぇ。
 Boring。Boring。Boring。
 ひどい試合。
 
総評
 セミ、メインのカードに試合外サプライズ。
 間違いなく良い大会になるはずだったんですけどねぇ。
 試合のクオリティが幾らなんでも低すぎる。
 (執筆日:11/7/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アレックス・コロンvs.ジョナサン・グレシャム
Aタイラー・ヴェリタスvs.ラッカス
Bニック・ゲイジvs.グレッグ・エクセレント
Cリック・スワンvs.セイビアンvs.アマシスvs.ライアン・スレイター
Dダニー・ハボックvs.デヴォン・ムーア(ノー・コンテスト)
EJrヘビー級王座戦:アダム・コール(ch)vs.ARフォックス
FCZW王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.ロバート・アンソニー
Gホミサイドvs.サミ・カリハン
@テレク・ザ・レジェンドvs.アメリカン・キックボクサーII