TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2010年 →CZW:Deja Vu V 10/16/10

CZW:Deja Vu V 10/16/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間です。

@ライアン・スレイターvs.アレックス・コロンvs.スコット・リード
 新入りのリードに対してスレイター、コロンが結託する構図ですね。
 リードはルガーのような体つきでこのTV王座戦線にはなかったパワー・スタイルの選手。
 幅の広い見せ場を生み出していて継続参戦して欲しいですね。
 レベルがいまいちでくどい試合構築ではあったが、
 人間関係とアイディアが3ウェイの要素という事を理解して通していたので好感を持ちました。
 悪くない試合。

ATV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.ジョニー・カルゾーン
 カルゾーンが粗くまるで思うように動けない。
 グラックもキャリーできずその粗さの影に隠れる地味っぷり。
見事にひどいドラゴン・スリーパー・フィニッシュ
 ひどい試合。

Bトマッソ・シアンパvs.セイビアン
 トマッソはこのレベルの選手にしては格好がついていますね。
 しかしセイビアンが引っ張るでも苛烈に攻める訳でもなくて薄味の内容にしかなってませんが・・・。
 少し悪い試合。

Cナイルズ・ヤングvs.デヴォン・ムーア
 女子マネがついていて一応の形を取っているがスカッシュ・マッチにしない理由が見つからない。
 悪い試合。

Dサミ・カリハンvs.ジョー・ゲイシー
 登場からMAXテンション。
 相手の打撃に引かず、形を作る意図なくして打ち合っていく。
 フット・ワークも絡めており実にハードでイノベイティブです。
 終盤でのショルダー・タックル・スポットとフィニッシャーも表現的ですね。
 驚いた事にここで行われているのはハンセンXベイダーのようです。
 まあ、悲しいかな、行動は時として肉体を必要としていて
 観客がそこまで熱狂に支配されない結果になってしまっていますけどね。
 ただ十分期待を超えてくれたSC対決です。 
 中々良い試合。

Eアイリッシュ・ドライブバイvs.オシリアン・ポータル
 OPは温かい目でドライブバイの力を試そう、というスタンスを表明できている。
 Chikaraでの実績はともかくCZWでは定着するかどうか、という時期なだけに違和感はあるが
 試合に関して言えばこれは大きな貢献を果たしている。
 スイングしなくても制圧しなくても最もらしい理由が用意されているのだ。
 後半はOPが持ちネタを出して加速させていく。
 意外にボリュームがあったが、ドライブバイがおいてけぼりになっていき細かい部分で粗さが幾つも出ていたのは残念。
 これでは全員ダウンして時間切れというエンディングに納得させるには今一歩足りない。
 平均より少し上。

Fライト・チューブ・バンドルズ:ダニー・ハボックvs.tHURTeen
 特別な事はしていない。
 しかし凶器を使う前に土台作りは悪くなく
 蛍光灯の使用は適切で観客からは純然たるデス・マッチへの反応が返っている。
 セコンド・スポットから車の荷台に詰まれたバンドルズへのフィニッシュという流れも良い。
 単純であろうとフィニッシャーが最大スポットである事は実に有効だ。
 まあまあ良い試合。

GCZW王座戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジ
 モクスリーは良い仕事をしている。
 受けの表現からは必死に凌ごうとしている状況が伝わってくるし、
 後半はシャツを脱いでのバンプも見せている。
 一方のゲイジ。
 2010年を牽引してきたのは確かだが、
 何故ここになってノー・ロープ・バーブド・ワイヤーにしたのかは大いに疑問である。
 ある程度分かりきった方法論に絡め取られて行動は思考に遅れ、シチュエーションは彼の足を鈍らせている。
 有刺鉄線への投げもいまいちスポット化されていないのも残念。
 まあまあ良い試合。
 
総評
 新人候補が出て、後半は安定したクオリティを出している。
 Dの位置づけは低いし、ゲイジは流石にまたか、という気がしているけど悪くは無い。
 悪くはない。
 (執筆日:11/20/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Dサミ・カリハンvs.ジョー・ゲイシー
  ゲイシーが登場。
  カリハンは姿を現すなりダッシュしてリングに入りショルダー・タックルへ。
  受け止めたゲイシーとエルボーの打ち合い。
  カリハンが連打。
  ゲイシーが喉本を掴んでコーナーに押し飛ばす。
  カリハンが蹴り飛ばす。
  ゲイシーが蹴り飛ばす。
  殴り合い。
  ゲイシーが打ち勝ちランニング・バック・エルボー。
  コーナーに振る。
  カリハンがコーナーを使って裏に回り蹴り。
  アッパーカート。
  ゲイシーが耐える。
  カリハンが張り手。
  ハリケーン・ラナへ。
  耐えられるも脚を掴んで倒す。
  裏にしようとする。
  ゲイシーが蹴り飛ばすとカリハンは場外に落下。
  ゲイシーが場外におり起こそうとする。
  カリハンが押し飛ばしエプロンにぶつける。
  飛びつこうとする。
  避けられたのでそのままリングに入りトペを狙う。
  ゲイシーがカウンターで殴りつける。
  担ぐ。
  カリハンが後ろに逃れて押し飛ばし鉄柱にぶつける。
  ゴミ箱を投げつける。
  ゲイシーは投げ返すと殴りつける。
  カリハンは殴り返すとゴミ箱へのDDT。
  観客からもらった紙を口に押し込む。
  椅子を背中にたたきつける。
  ゲイシーが蹴り。
  リングに投げ入れる。
  エプロンに上がり起こそうとする。
  カリハンが跳ね除け蹴りへ。
  ゲイシーがガードし殴りつけようとする。カリハンは避けると裏拳。
  ロープへのスタナー。
  エルボー・スイシーダで追撃。
  マウント・パンチ。
  椅子にのるとそこから飛びヒップ・ドロップ。
  エプロンに押すと殴りつけようとする。
  ゲイシーはかわすとエプロンへのバック・ドロップ。
  ゴミ箱の方に振ってぶつける。
  殴りつけようとする。
  カリハンは受け止めるとポールへのフェイス・バスター。
  胸を蹴る。
  パワー・ボムを狙う。
  ゲイシーがリバース・スープレックスに切り返す。
  リングに戻す。
  リングに入るとカリハンの額に噛みつく。
  ロープに振る。
  カリハンがビッグ・ブーツへ。
  避けられるもバック・エルボー。
  ロープに走りビッグ・ブーツ。
  もう1発狙う。
  ゲイシーは受け止めるとネック・ハンギング・ツリー・ボム。
  カバーするもカウント2。
  ドラゴン・スリーパー。
  カリハンが起き上がり殴りつける。
  ロープに走りショルダー・タックル。
  ゲイシーが耐える。
  カリハンが肩紐を外しロープに走りショルダー・タックル。
  これまた耐えられる。
  ロープに走りショルダー・タックルを3連続で耐えられる。
  ロープに走る。
  カウンターのラリアットをかわすとけり。
  飛びつこうとする。
  ゲイシーは受け止めるとラリアットを打ち下ろす。カウント2。
  チョーク・スラム。
  カウント2。
  コーナー上へ。
  カリハンが捕まえスーパープレックス。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに上りダイビング・ボディ・プレス。カウント2。
  突進。
  ゲイシーがカウンターでビッグ・ブーツ。カウント2。
  フェイス・ウォッシュを狙う。
  カリハンがカウンターでラリアット。
  往復してのラリアット。カウント2。
  蹴りを叩き込んでいく。
  顔を蹴り上げる。
  馬乗りになって後頭部を殴りまくる。
  レフェリーが止める。
  カリハンの勝利!
  カリハンはストンピングを決めてから退場。
  スレイターがゲイシーの心配をして出てくる。

試合結果

@ライアン・スレイターvs.アレックス・コロンvs.スコット・リード
ATV王座戦:ドリュー・グラック(ch)vs.ジョニー・カルゾーン
Bトマッソ・シアンパvs.セイビアン
Cナイルズ・ヤングvs.デヴォン・ムーア
Dサミ・カリハンvs.ジョー・ゲイシー
Eアイリッシュ・ドライブバイvs.オシリアン・ポータル(15分時間切れ)
Fライト・チューブ・バンドルズ:ダニー・ハボックvs.tHURTeen
GCZW王座戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジ