TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2009年 →CZW:Tournament of Death 8 6/6/09

CZW:Tournament of Death 8 6/6/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

3枚組み約4時間5分です。

@1回戦、ファイヤー・マッチ:ニック・ゲイジvs.デランジド
 ロープの代わりにバーブド・ワーイヤーが張られており
 そこには燻らされた板が設置されている試合形式。
 途中から板に火がつけられます。
 さて試合ですが双方共に体重コントロールできていないために
 有刺鉄線を巻き込んで場外に落ちてしまう、という体たらく。
 ぐだぐだで最後の火炎椅子攻撃だけが見所か。
 悪い試合。
 
A1回戦、サムタック・キック・パッズ:xOMGx vs.スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー
 やや完成度は低めですがちゃんと3ウェイの中で
 お得意のハードコア・スポットを披露しました。
 xOMGxは予想通りへぼかったですが
 ヤンガーのサプライズ参加により試合でそういう位置を演じられたため足を引っ張ることにはならず。
 画鋲付の足パッドはハードだけど画鋲が刺さらない分視覚的に損しているかな。
 まあまあ良い試合。
 試合後カリハンがヤンガーを襲撃。

B1回戦、ライト・チューブス&バーブド・ワイヤー・ボーズ:トビー・クラインvs.WHACKS
 CZWでデス・マッチをやるのは久しぶりなクラインですが
 ぬるい内容であっさり負けています。
 少し悪い試合。

C1回戦、ペイン・イン・ザ・グラス:ディスファンクションvs.ダニー・ハボック
 ディスも太って動きが鈍い組ですがしっかり仕事はします。
 外さないハボックとガラス他ラダーを使ったりしてしっかりとデス・マッチを。
 使い終わって終わりかと思いきや終わらず
 ガラス引きずりからもう1枚持ってきたクライマックスは良かったですね。
 平均的な良試合。

D1回戦、テーブルズ、チェアーズ、シルバーウェア:ジョン・モクスリーvs.ブレイン・ダメージ
 シルバーウェアは食卓用銀器(でも使われているのは銀製じゃない)。
 最初の食事風景が笑えますけどねぇ。
 モクスリーは食器をかすらせようとして外したりと使えない。
 一方の脳挫傷も堕ちました。
 終盤に電動ノコ攻撃・・・。
 ネクロを凌ぐパンチャーの脳挫傷は死にました。
 最後は謎のチェインソウ・マンに気を取られた脳挫傷が丸め込みによって敗退。
 悪い試合です。 

E1回戦、シンダーブロックス&ライト・チューブス:DJハイドvs.サムタック・ジャック
 ハイドは所々で動きの鈍さを見せるものの確かな攻めを見せます。
 ジャックも流血から受けまで現在のデス・マッチ界をリードする選手として立派な働きです。
 上手く振りを利かした火炎ガラス葬も良いです。
 しかし・・・しかしです。
 私は認めません。
 100歩譲って頭部に針を刺すのは良しとしましょう。
 マサダの木の棒と同じと言えば同じですからね。
 それでも注射針を口内から頬を貫通させるのは明らかに異常です。
 病的な残酷ショーです。
 私は否定します。
 これはデス・マッチではありません。
 私は危惧します。
 デス・マッチは死に絶える運命にあるのでしょうか。

E準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ニック・ゲイジvs.ジョン・モクスリーvs.スコッティ・ヴォルテックス
 デス・マッチ・ファイターとしてスコッティがまだまだいけるのに対し他2人は動きが悪いです。
 スコッティがラダー天辺からのダブル・ニー・ストンプを見せた他は特に印象に残るシーンはなし。
 平均レベル。

F準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:WHACKSvs.ダニー・ハボックvs.サムタック・ジャック
 蛍光灯束を持ったジャックがリングに入ろうとした所にWHACKSがスピアー、と
 一気にテンションが高くなるスタート。
 その後も蛍光灯を気持ち良く壊します。
 クライマックスでジャックの脚に有刺鉄線が絡まるというアクシデントがあり崩れましたけれど
 アドリブがやや単調になっていた部分を打ち破っており一長一短。
 まあまあ良い試合です。

Gアレックス・コロンvs.タイラー・ヴェリタス
 椅子トラップを使っている時点で負け。
 クオリティの前にハイ・フライで勝負しよう、という気概が欲しい。
 ひどい試合。

Hデヴォン・ムーアvs.グレッグ・エクセレント
 前回優勝者がロケット・パンチのおもちゃで遊んでいられる程
 今のデス・マッチ界は恵まれてないぜい。
 しかも負けるとは・・・。
 ひどい試合。

ICZW王座#1コンテンダー・マッチ:サミ・カリハンvs.トレント・アシッド
 1つ試合を進めるのに無駄に時間をかけ過ぎです。
 アシッドは側転すらまともに出来ないし腰振りも弱弱しい。
 悪い試合。

J決勝、ライト・チューブス&ペインズ・オブ・グラス:ニック・ゲイジvs.サムタック・ジャック
 雰囲気を作り出すためにレスリングを絡めて立ち上がりは低調でした。
 そこからさあいくぞ、とジャックがゲイジをロープの蛍光灯にぶつけた所でアクシデント。
 ゲイジが脇腹を切ってしまいバック・ステージに引っ込みます。
 モクスリーがジャックに襲いかかり時間を稼ぎますが
 ゲイジの容態は深刻で血が止まらないのが見て分かります。
 そのためにハイド、カリハンがモクスリーに加勢しジャックをリンチ、
 仲間を引き連れて現れたザンディグがハイドをコーナー上から場外の蛍光灯付テーブルに投げ捨てカウント3。
 ザンディグが優勝とアナウンスされます。
 その後ザンディグはここにいる奴らは誰が優勝者にふさわしいか知っていると言い
 ジャックこそ優勝者だと言ってトロフィーを渡します。

総評
 苦しい状況にあるのは分かっています。
 しかしそれが禁断の一線を越え、アクシデントが起きる結果となったのは非常に残念です。
 ジャックは受けっぷりが良くアングラ的カリスマ性もある死神なので
 正位置から逆位置に変化したなら面白いんだけど・・・。
 (執筆日:7/21/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦、ファイヤー・マッチ:ニック・ゲイジvs.デランジド
A1回戦、サムタック・キック・パッズ:xOMGx vs.スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー
B1回戦、ライト・チューブス&バーブド・ワイヤー・ボーズ:トビー・クラインvs.WHACKS
C1回戦、ペイン・イン・ザ・グラス:ディスファンクションvs.ダニー・ハボック
D1回戦、テーブルズ、チェアーズ、シルバーウェア:ジョン・モクスリーvs.ブレイン・ダメージ
E1回戦、シンダーブロックス&ライト・チューブス:DJハイドvs.サムタック・ジャック
F準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ニック・ゲイジvs.ジョン・モクスリーvs.スコッティ・ヴォルテックス
G準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:WHACKSvs.ダニー・ハボックvs.サムタック・ジャック
Hアレックス・コロンvs.タイラー・ヴェリタス
Iデヴォン・ムーアvs.グレッグ・エクセレント
JCZW王座#1コンテンダー・マッチ:サミ・カリハンvs.トレント・アシッド
K決勝、ライト・チューブス&ペインズ・オブ・グラス:ニック・ゲイジvs.サムタック・ジャック(優勝)(ノー・コンテスト)