TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2009年 →CZW:Eye for an Eye 4/11/09

CZW:Eye for an Eye 4/11/09 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約2時間35分です。

@クルーザー級スクランブル
 ごちゃごちゃ集まった人たちが場外に移動してダイブを打った後
 勝つ人と負ける人がリングに戻って技を決める。
 まともなレスラーがいなくてダーク・マッチとはいえ
 ここまで手を抜いてやらなくても、とは思うなぁ。
 ひどい試合。

Aジョン・ダマーvs.トビー・クライン
 せめて場外乱闘を見せてよ。
 クラインもいまやダマーに負けるような格に落ちたか・・・。
 TODには出場しないんですかねぇ。
 ひどい試合。

Bグレッグ・エクセレントvs.デヴォン・ムーア
 それぞれが相手の見せ場を作ったのは良いですが
 部分部分の話で試合を構築するにはいたらず。
 女子マネへの技や危険な技で最後を締めています。
 悪い試合。

Cグラッジ・マッチ:ピンキー・サンチェスvs.ドリュー・ブロッド
 これが好カードに見えるんだから恐ろしい。
 試合は前回と同じく遺恨を感じさせるハードコアの攻防を考え
 体を張って実行しているのが良いですね。
 只面白さより危険なスポットに移行していますし
 ピンキーは幾つかムーブが崩れましたね。
 後はフィニッシュ。
 観客(と言う名の仕込み)が柵を越えてブロッドに襲いかかりまして
 それを退場させるどさくさにまぎれてピンキーが丸め込みでエンド。
 試合後ブロッドが握手を求めるも応じてきたピンキーに襲いかかりツームストン。
 定番のシーンですけどこれって遺恨を出し切って
 両者その試合に納得した上で成り立つ事じゃないですか。
 こんなフィニッシュでヒールが納得するはずがないじゃないですか。
 リアリティって物があるでしょう。
 これなら握手なしで襲いかからないと。
 これでまた更に落として悪くない試合程度。
 
Dジュニア級王座戦:ライアン・マクブライド(ch)vs.イゴイスティコ・ファンタスティコ
 ジュニア級の見所である攻防の質が悪く
 基礎レベルの低さを隠し切れなかった内容でしたね。
 またマクブライドは熱でもあるんじゃないか、というぐらい状態の悪さを感じさせる。
 いや状態が良くてもこんなものか。
 とにかく微妙なまま最後はマクブライドが鉄柱に激突・自爆した際に脱臼をしてノー・コンテスト。
 正直今のCZWだとこれも筋書きじゃないかと邪推してしまいますね。
 悪い試合。

Eセイビアンvs.LJオーティス
 試合前、三下がBLK OUTの結束を示すためにラッカスも参加させると言い出し
 ラッカス、セイビアンvs.オーティスのハンデ戦に。
 各自の勝手でカードを変えれるってどういう事だよ。
 しばらくするとアレックス・コロンが現れタッグに変更。
 まともに動けないシーンが見られる中
 最後はセイビアンがカットを躊躇して3カウント。
 せめて丸め込みにしてやって欲しかった。
 ひどい試合。
 試合後三下が2人を抑え、やりたいなら次の大会で試合しろという。
 2人がマイク・アピール。

Fタッグ王座戦:ザ・ベスト・アラウンド(ch)vs.チーム・アンドリュー
 別にヘタレでもないのにTBAは弱さを感じさせるシーンを見せてしまいましたね。
 その後何も褒める物がないタッグを行っているとH8クラブが登場、
 4人は逃げてノー・コンテストです。
 仮にもタッグの王座を賭けて戦っている4人が逃げるのか・・・。
 ひどい試合です。
 ゲイジがマイク・アピールしグラスと有刺鉄線ボードを設置する。

Gアイ・クイット・マッチ:ニック・ゲイジvs.デランジド
 場外に椅子を2段で立ててそこに置いたグラスに
 コーナー上から投げるなんてスポットがこの2人にできるとは思わなかった。
 でも無茶する前にまずデス・マッチとして成立させる努力をすべきだったと思います。
 またフィニッシュですけれど相手の体に灯油をかけてアイ・クイットと言わせるなら
 上記スポット直後にやれば言い訳で
 テーブルに灯油をまく必要は無かったでしょう。
 その後の戸惑いを見るに観客のチャントに乗って勢いでやってしまったけれど
 今日は使ったら駄目だと思い出したとか?
 少し悪い試合。
 試合後ザンディグがTODでファイヤー・マッチを行うとアナウンス。
 でも燃やすべきは2人の脂肪だと思いますよ。 

Hサミ・カリハン、ジョン・モクスリーvs.ブレイン・ダメージ、ドレイク・ヤンガー
 前回オープニングに出ていたモクスリーがメインに大抜擢。
 つまりCZWは血を流しさえすれば誰でもメインに出れるようになった訳ですね。
 この使えないモクスリーが言いつけ通りやられる。
 何故かパートナーのカリハンも劣勢で一番の流血。
 そんな盛り上がらない状態で試合が落ち着く。
 控えに戻りタッグのルールを守って戦います。
 一応フォークや椅子は使うんですけどね。
 その後再び荒れて脳挫傷はコーナー上から場外テーブルに落下。
 ヤンガーが椅子へのコップ・キラーを狙った所で暗転。
 チェインソウを持った謎の男が入場ゲートに現れます。
 気を取られたヤンガーにカリハンが椅子へのツームストンを決め3カウント。
 少し悪い試合。
 試合後カリハンが俺の時代が来たのだといってアイアン・マン王座をニュー・ホラー王座に変えるという。
 会場が暗転。明かりがつくと背後にアシッドが現れヤクザ・キック。
 ヤンガーを起こしハグするも次の瞬間ヤクザ・キック。
 俺こそがCZWだと言ってCZW王座獲得への意欲を述べる。
 顔つきといい服のしわの具合といいアシッドも太っている予感。 

総評
 流石ザンディグ。
 止まる事を知りませんね。
 とんでもないクオリティです。
 CZWを見ていると迷走の中にまだ面白さがあるTNAは凄い気がしてきました。
 (執筆日:5/11/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クルーザー級スクランブル(勝者:タイラー・ヴェリタス)
Aジョン・ダマーvs.トビー・クライン
Bグレッグ・エクセレントvs.デヴォン・ムーア
Cグラッジ・マッチ:ピンキー・サンチェスvs.ドリュー・ブロッド
Dジュニア級王座戦:ライアン・マクブライド(ch)vs.イゴイスティコ・ファンタスティコ(ノー・コンテスト)
Eセイビアン、ラッカスvs.アレックス・コロン、LJオーティス
Fタッグ王座戦:ザ・ベスト・アラウンド(ch)vs.チーム・アンドリュー(ノー・コンテスト)
Gアイ・クイット・マッチ:ニック・ゲイジvs.デランジド
Hサミ・カリハン、ジョン・モクスリーvs.ブレイン・ダメージ、ドレイク・ヤンガー