TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2009年 →CZW:X Decade of Destruction 2/14/09

CZW:X Decade of Destruction 2/14/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間20分です。

@リトル・モンドvs.ドリュー・グラック
 最初のボクシングや最後のヴィクトリー・ロール。
 それぞれの頑張りが形となって見えていますが後一歩という所ですね。
 悪い試合。

Aサミ・カリハンvs.ジョン・ダマー
 入場中のEMOをカリハンが襲ってこのカードに。
 ダマーはいつも通りファンに媚びたファイトですけれども
 いつもながらにキャラの冴えるカリハンがリズムを作って見れる乱戦に仕上げています。
 少し悪い試合。
 試合後カリハンは乱入したモクスリーとアピール。

Bガントレット・マッチ:SATvs.2.0vs.LJクルーズ、イジー・ケンシントンvs.GNCvs.オール・マネー・イズ・リーガルvs.タイラー・ヴェリタス、アダム・コール
 オールド対ニューと題されていますが
 困った事にそういう対決と見るような魅力的なカードなんて1つもなく・・・。
 そういう訳で唯一の道はスポット・フェストしかありません。
 場外で持ち上げた相手へのトペなど良いスポットもあったのですけれども
 AMILが出た辺りからスポット・フェストだという事を忘れたらしくどうでも良くなって行きました。
 悪い試合。

Cセイビアンvs.イゴイスティコ・ファンタスティコ
 ラフと攻防の組み合わせから始めます。
 マントをつけてのダイブ、セコンド介入スポットにつなげて中盤の盛り上げまで持って行きます。
 ここまでは良かったのですがこの後はそれなり。
 その原因は主にイゴにありますね。
 オリジナリティ、インパクトを優先する余り
 その技で場面の流れを崩しています。
 まあまあ良い試合です。
 
Dドリュー・ブロッドvs.ピンキー・サンチェス
 前回乱入された遺恨から組まれた対決。
 弱いカードだから期待していなかったんですけれどもね。
 いきなりピンキーがトペを見せると
 柵、柱、エプロン、テーブルといった各種ハードコア・スポットを独創的な方法で繰り出します。
 リングに戻ってから流れが弱くなったのと
 フィニッシュが過激とはいえ凶器なしの技だったのが残念ですが良くやりましたよ。
 まあまあ良い試合。

Eザ・ベスト・アラウンド、エル・セクシストvs.2ガールズ1カップ、ロード・エヴェレット・デボアー
 引退試合のために特別な試合を用意するのも良いと思いますが
 それもそのレスラーによるでしょう。
 いくらなんでも珍妙な格好だけ、しかも随分CZWから離れたデボアーにはしてやる必要無し。
 ひどい試合です。

Fデヴォン・ムーアvs.ラッカス
 フレイジャーとB-Boyを含めた4ウェイですが欠場したのでシングル・マッチに。
 さてその試合なんですが
 明らかに向いてもいなければできもしないヘッド・ロック合戦から始まると
 何がしたいのという同時の股間蹴り。
 その次はエプロンからのダイブをしたと思えば場外でのチン・ロック・・・。
 いつも同じ事をしていてはいけないし、
 外す必要もあるのだけれど文字通り外してはいけません。
 退屈でひどい試合です。
 
Gジュニア級王座戦:ライアン・マクブライド(ch)vs.カーター・グレイ
 グレイは身体能力の高さから今後のCZWジュニア戦線のキーになるかと思っていたんですが・・・
 こういうレスラーには不向きのヒールでやっていくようで。
 試合が始まればリズムの悪さを見せ試合をコントロールする所ではありません。
 更には相手のマクブライドどころかマネージャーのラッシュとも
 意思疎通が取れず動きの崩れが多く見ていられませんでしたね。
 悪い試合です。

Hファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:H8クラブvs.カルト・フィクション
 所々に出てくる緩慢な凶器攻撃が
 かつてのような熱を感じさせないのでしょうね。
 ゲイジがダガー攻撃に執着したらお終いです。
 1対2の状況で脳挫傷がターミネーター的タフさを見せないままフォールを奪われたらお終いです。
 悪い試合。
 試合後カリハンが出てきて脳挫傷から椅子攻撃でフォールを奪い新アイアン・マン・チャンピオンに。
 ここはもう真っ向からあの猟奇性でもって脳挫傷越えさせるべきだと思いますけどねぇ・・・。

ICZW王座戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:ドレイク・ヤンガー(ch)vs.エディ・キングストン
 キングストンはちょっと腹が出すぎですね。
 一部動きにも影響が見られます。
 それはさておき試合ですがお題目の
 有刺鉄線の使い方は良かったですよ。
 徐々に会場の熱を上げていきました。
 中盤で離れるのも良いし
 終盤の攻防、1コーナーの有刺鉄線をなくし場外のボードを使う等も
 良かったし、またデス・マッチの絵になっていた。
 中々良い試合でした。
 
総評
 出来不出来が激しいですねぇ。
 相変わらず興行の良い流れが生み出される気配なし。
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@リトル・モンドvs.ドリュー・グラック
Aサミ・カリハンvs.ジョン・ダマー
Bガントレット・マッチ:SATvs.2.0vs.LJクルーズ、イジー・ケンシントンvs.GNCvs.オール・マネー・イズ・リーガルvs.タイラー・ヴェリタス、アダム・コール
Cセイビアンvs.イゴイスティコ・ファンタスティコ
Dドリュー・ブロッドvs.ピンキー・サンチェス
Eザ・ベスト・アラウンド、エル・セクシストvs.2ガールズ1カップ、ロード・エヴェレット・デボアー
Fデヴォン・ムーアvs.ラッカス
Gジュニア級王座戦:ライアン・マクブライド(ch)vs.カーター・グレイ
Hファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:H8クラブvs.カルト・フィクション
ICZW王座戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:ドレイク・ヤンガー(ch)vs.エディ・キングストン