TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2008年 →CZW:Tournament of Death 7 5/21/08

CZW:Tournament of Death 7 5/21/08の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

3枚組み約3時間45分です。

@1回戦、テーブルズ・ラダーズ&ライト・チューブス:ピンキー・サンチェスvs.ダニー・デマント
 前座試合かと思いきや
 これもTOD1回戦の1試合・・・。
 サンチェスが出るとかどんだけ人不足なんだと。
 試合の方はこの形式なのに最初に使われた凶器が
 画鋲つきバットだったりしながらも
 ダニー・ハボックがピンキーからハード・ヒッティングを引き出し
 意外に楽しめる1戦だったかと。
 平均より少し上。

A1回戦、ルース・ライト・チューブス:ミッキー・ナックルズvs.スコッティ・ヴォルテックス
 イアンの弟子であるミッキーと
 普段は非デス・マッチ・ファイターのスコッティという事で
 打ちっぱなしにならず、適切に蛍光灯を織り交ぜているな、と思います。
 只リーがセコンドについて
 蛍光灯を押さえつけておいたりするのですが
 (ヴァン・ターミネーターみたいな技のために)
 どうせなら介入もした方が盛り上がったかも。
 平均より少し上。

B1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ&ライト・チューブス:WHACKSvs.ダイハード・ダスティン・リー
 観客席での乱闘や高所落下という得意のパターンに持っていかないと
 WHACKSはどうしても素人としての粗さが出てしまいますね。
 エニシング・ゴーズにしたかった。
 WHACKSが勝利。
 少し悪い試合。

C1回戦、エニシング・ゴーズ、フォールズ・カウント・エニウェア:アンディ・サマーvs.DJハイド
 アマレス系のサマーが出るとか(以下略)。
 攻防が貧弱で実質スカッシュ・マッチのようになりますね。
 これじゃあ2メートル半ぐらいの屋根から落下も意味がない。
 ハイドが勝利。
 悪い試合。
 
D1回戦、ペインズ・オブ・グラス:ドレイク・ヤンガー、ニック・ゲイジvs.デヴォン・ムーア、ドリュー・ブロッド
 元々ヤンガーvs.ゲイジだったのがザンディグにより変更。
 スカッシュ・マッチな上
 ムーア、ブロッドが嫌々やっているのが伝わってきて・・・。
 ゲイジ、ヤンガーが勝利です。
 悪い試合。

E1回戦、バーブド・ワイヤー・マサカー:グレッグ・エクセレントvs.ライアン・マクブライド
 軽量級対ヘビー級にハードコアが加わった感じ。
 レスラーとしてもデス・マッチ・ファイターとしても
 いまいちで、まったくもってつまらないですね。
 エクセレントが勝利です。
 悪い試合。

F準決勝、ライト・チューブ・バンデルズ:ダニー・ハボックvs.ネクロ・ブッチャー
 好カードだ、と期待が高まっている中
 ネクロが脚を怪我をしたと言い訳してラムが代打となった時の
 観客のがっかりようと言ったら無かったですね。
 CZWで全然ネクロが見れず、ROHでは毎回のように見れる、なんて
 2,3年前なら冗談にもなりませんでしたよ。
 試合はベンズ、ネクロが介入しまくりの末
 誤爆でハボックの勝利。
 悪い試合。
 
G準決勝、フィッシュホック・デス・マッチ:スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガーvs.DJハイドvs.WHACKS
 当然ハイドvs.WHACKS、スコッティvs.ヤンガーで進んでいきます。
 しかし時間がくると唐突にハイドが芝刈り機を取りにいき
 またこれまた唐突にスコッティとヤンガーが共闘モードに入り
 スコッティ、ヤンガーの勝利へ。
 展開のいたらなさに加え
 今回使用した釣り針は物珍しさだけで
 同質の有刺鉄線より絵にならない劣化凶器というのもマイナスです。
 平均レベル。

Hブラックアウトvs.ジョー・ゲイシー、アレックス・コロン
 唯一のノン・トーナメント・マッチ。
 ブラックアウトが華麗な攻撃を疲労しているだけなので
 オープニングにすれば良いのに。
 1回戦で特別休憩を必要とするほど過激な試合もなかったですしね。
 悪い試合。
 
I準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ピンキー・サンチェスvs.グレッグ・エクセレントvs.ニック・ゲイジvs.ダニー・ハボック
 デス・マッチ経験の差をどうするかが課題でしたが
 ピンキーはゲイジがシバき倒し
 エクセレントはハボックと絡むことで
 体格差で反撃させる、と適切な試合構成で克服です。
 わずかながら4ウェイ・スポットも入ってますし、
 まあまあ良い試合。
 
J決勝、200ライト・チューブス・マッチ:ニック・ゲイジvs.ダニー・ハボックvs.スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー
 試合開始時のゲイジによるハボックへの攻撃は凄まじかったのですが、
 そのせいで一気に蛍光灯が減ってしまい、
 途中でロープに何も蛍光灯がついていないという異例の状況に。
 それでも有刺鉄線ロープや他の凶器で頑張り
 ようやくToDらしい過激な一戦となりました。
 しかし致命的なのは他で戦っている2人に気を払えておらず、
 ヤンガーなんかは完全にトラップ設置係となっていたりする事ですね。
 勿体無い。
 中々良い試合でした。

ゲイジのミュージック・ビデオを収録。

総評。
 かつてない低調ぶり。
 1,2年前には新世代が出てきて
 無事世代交代できるかと思っていましたが
 デス・マッチ・シーンが縮小傾向にある事もあり
 上手く実行できずに、ずるずると時間だけが経っている感じですね。
 取り敢えず全試合デス・マッチという価値を評価し一つ星。

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

J決勝、200ライト・チューブス・マッチ:ニック・ゲイジvs.ダニー・ハボックvs.スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー
  ヤンガーがスコッティにハボックがゲイジに向かっていく。
  ゲイジはハボックを蛍光灯ロープに押し込み投げつける。
  スコッティもヤンガーを蛍光灯ロープに押し込む。
  背中に蛍光灯を挟み蹴りつける。
  ゲイジがハボックをヒップ・トスでコーナーにぶつける。
  スコッティはヤンガーの頭部の両脇に蛍光灯を立てると蹴り飛ばす。
  ハボックがゲイジに蛍光灯で反撃。
  ヤンガーは場外に出ると椅子トラップを作成。ガラス盤もコーナーに立てかける。
  ハボックがゲイジを有刺鉄線ロープに振ったり踵落としを決めたり。
  ゲイジがハボックにスパイン・バスター。
  蛍光灯の大剣も叩きつける。  
  ヤンガーは場外に立てた椅子にガラス盤を立てると
  スコッティと共にエプロンへ。
  スコッティが反撃し蛍光灯を叩きつけるとガラス盤へ落下する。
  ゲイジがコーナーに蛍光灯を橋渡しにするとバック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ヤンガーとスコッティは場外でやりあっている。
  スコッティがリバースDDTを決めカバーするもレフェリーは場外でカウントを数えていたため気づかない。
  ハボックはゲイジに蛍光灯大剣を投げつけカバー。カウント2。
  ヤンガーはエプロンと柵に橋渡しにした
  有刺鉄線ボードにスコッティをのせるとエプロンからエルボー・ドロップ。
  ゲイジがハボックにボストン・クラブ。
  ヤンガーが蛍光灯攻撃でカット。
  ヤンガーがゲイジにブレーン・バスターを狙う。
  ゲイジは耐え逆にバック・ドロップ。
  場外でハボックとスコッティがやりあっている。
  ヤンガーがゲイジに有刺鉄線ロープへのヒップ・トス。
  リングを引きずり回しカバー。カウント2。
  ハボックがスコッティを立てた椅子の上に投げる。
  ヤンガーとハボックが協力してゲイジを有刺鉄線ロープに振る。
  スコッティがヤンガーを有刺鉄線ロープに振る。
  ハボックがスコッティを有刺鉄線ロープに振る。
  ゲイジがハボックに有刺鉄線ロープにバック・ドロップ。
  ハボックの腕に大きな傷口が出来テープで応急処置。
  ゲイジはハボックをリングに戻しカバー。カウント2。
  スコッティはリングにラダーを入れると登っていく。
  ラダー上からゲイジにダイビング・レッグ・ドロップ。
  ヤンガーがスコッティにコップ・キラーを狙う。
  防がれるもジャーマン。
  カバーするもカウント2。
  ヤンガーは有刺鉄線ボードをエプロンと柵に橋渡しにすると
  ゲイジをのせエプロンからボディ・プレス。
  ハボックがスコッティにリバースDDTを決めるもカウント2。
  ハボックは蛍光灯を集めるとスコッティを投げようとする。
  そこにネクロが現れハボックに椅子攻撃。
  立てた椅子の上にチョーク・スラム。
  場外ではヤンガーがゲイジにインバート・バタフライ・ロックを決めている。
  スコッティがハボックに回転させてのドライバーを決めるもカウントは2。
  ハボックがスコッティに蛍光灯へのドライバーを決めるもカウント3ならず。
  ならばと蛍光灯へのファルコン・アローで1,2,3!
  ハボックの優勝!
  ヤンガーはゲイジを落としたようだったが一足遅かった様子。
  ハボックは襲いかかってきたネクロを返り討ちにする。
  ヤンガーがネクロに椅子攻撃を決め追い出す。
  スコッティはサポートしきれなかったネクロに平手打ち。
  ハボックにザンディグからトロフィーが贈られる。

試合結果

@1回戦、テーブルズ・ラダーズ&ライト・チューブス:ピンキー・サンチェスvs.ダニー・デマント
A1回戦、ルース・ライト・チューブス:ミッキー・ナックルズvs.スコッティ・ヴォルテックス
B1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ&ライト・チューブス:WHACKSvs.ダイハード・ダスティン・リー
C1回戦、エニシング・ゴーズ、フォールズ・カウント・エニウェア:アンディ・サマーvs.DJ ハイド
D1回戦、ペインズ・オブ・グラス:ドレイク・ヤンガー、ニック・ゲイジvs.デヴォン・ムーア、ドリュー・ブロッド
E1回戦、バーブド・ワイヤー・マサカー:グレッグ・エクセレントvs.ライアン・マクブライド
F準決勝ライト・チューブ・バンデルズ:ダニー・ハボックvs.ラム
G準決勝、フィッシュホック・デス・マッチ:スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガーvs.DJハイドvs.WHACKS
Hブラックアウトvs.ジョー・ゲイシー、アレックス・コロン
I準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ピンキー・サンチェスvs.グレッグ・エクセレントvs.ニック・ゲイジvs.ダニー・ハボック
J決勝、200ライト・チューブス・マッチ:ニック・ゲイジvs.ダニー・ハボック(新チャンピオン!)vs.スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー