TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2008年 →CZW:9 F'n Years 2/9/08

CZW:9 F'n Years 2/9/08の分析


名勝負 なし
好勝負 UVU王座戦:ブレイン・ダメージ(ch)vs.ドレイク・ヤンガー

2枚組み約4時間です。

@エアリアル・アサルト・マッチ:スパイラルBKNYvs.ピンキーvs.ブライアン・マクブライドvs.リコシェットvs.チャック・テイラー
 リング上空に吊るされているジュニア級王座に挑戦できる書類を取ったら勝利という形式。
 テーブル、ラダー・スポットがありますし
 更には1コーナーにBOXが設置されていて
 いつもより高い飛び技が見られたりと
 中々良いスポット・フェスト。
 最後の最後でミスが出てしまったのは残念ですけれど
 試合後のザンディグ親分の行動によって
 あれも筋書きという可能性が・・・。
 
Aチーム・アンドリューvs.アイアン・セインツ
 アンドリューも良くなってきましたね。
 長寿タッグのアイアン・セインツ相手に
 互角に渡り歩きました。
 コンパクトにまとまっており平均より少し上。

Bジャヴィ・エアvs.LJクルーズ
 まったくの駄作で
 試合前のベンズによるマイクがハイライト。
 特にフィニッシュの早く殴れよと
 ひたすら待っていたシーンなんてお笑い物。
 ひどい試合。

C2ガールズ1カップvs.アレックス・コロン、ジョー・ゲイシー
 見た目に良い技を連発して手短な試合を。
 そこまで悪くないか。

Dジュニア級王座戦:セイビアン(ch)vs.ブランドン・トマセーリ
 それぞれCZW、IWAを背負う選手だけに
 期待が高まりますけれど・・・
 どこかのスパドラ並に太ったブランドンは動きが鈍く
 波にのることができません。
 セイビアンが何とかキャリーして締めましたが
 期待外れの平均レベル。
  
Eタッグ王座戦:ジョン・ダマー、ダニー・デマント(ch)vs.ナップタウン・ドラゴンズ
 いつも通りダマー、デマントの試合は
 つまらない部分もあるのですが
 ドラゴンズのやられっぷりも良かったし
 それなりに熱い物になりました。
 平均より少し上。
  
Fグラッジ・マッチ:WHACKSvs.DJハイド
 前回恋人を拉致されたWHACKSは
 いきなり有刺鉄線付きバットで不意打ちし
 ハードコア・ブロウルに。
 台車で走り回りそこから椅子トラップ目掛けブレーン・バスターを食らったり
 最後は毎回の高所落下と
 ほんとこのWHACKSもようやりますね。
 20分というのは長すぎるのでもう少しコンパクトにまとめるなり
 一工夫が欲しかったですね。
 平均より少し上。

Gヴォルデル・ウォーカーvs.ケビン・スティーン
 スティーンもビッグ・ネームになったのに
 ROHで2年半前に組まれたカードと同じなんて遅れている。
 せっかく呼んだのに勿体無いではないか。
 フィニッシュも何だそれ、ってなもんで。
 悪い試合。

Hウルトラヴァイオレント・ドメスティック・ディスピュート:ルフィストvs.セクシー・エディ
 なんか大仰に題されてますけど
 試合前にエディが今夜はTLC、蛍光灯は使わないと宣言しその通りになったので
 実質通常の試合形式。
 十八番のゴミ箱だけは出てきますがね。
 ついでにフィニッシュもつなぎのための物で
 ハード・ヒッティング面では
 完全に期待を外された結果となりましたが
 試合自体は良かったですね。
 エディがセイビアンによって実証済みのエロ戦法を更に向上させて試合を作りましたし
 ルフィストも今回は動きが鈍いなんて事はありませんでした。
 平均的な良試合。

ICZW 王座戦:ニック・ゲイジ(ch)vs.ラッカス
 観客に扮したラッカスの不意打ちから始まり
 良い感じに進んでいた物の
 待っていたのはムーアらの乱入によるノー・コンテストという結末。
 しかも事前にレフェリーを気絶させているんですよね。
 誰もが蹴散らされた後は試合続行と思っていただけにBull Shitすぎる。
 しかも長々と待たせた挙句.続行になるのですが
 ラッカスが馬鹿馬鹿しくてやってられるかと、すぐに試合放棄。
 こら駄目だ。
 悪い試合。

JUVU王座戦:ブレイン・ダメージ(ch)vs.ドレイク・ヤンガー
 ターミネーター的脳挫傷の魅力と
 ヤンガーの試合構築の上手さ
 (ビッグ・トラップ作成の間に1スポット挟むとか細かい所にまで気が利きます)
 両方が出た好勝負でした。
 過激さに関しても
 適度なトラップ使用とストレート・パンチの応酬で十分だし
 また脳挫傷の流血具合は凄まじく
 額に力を入れると血が噴水のごとく吹き出るという
 かつてのエディを彷彿とさせるシーンあり。
 この血をカメラに的中させてきた時にはもう絶句です。
 ぎりぎり好勝負。

 血まみれのネクロが(呼んでんなら試合させろよ)
 ベンズによるインタビューを受けているとハボックが襲撃。
 これに妻殴りも加わり最後はネクロをテーブルにのせ
 2階からのダイビング・エルボー・ドロップで葬りました。
 ザンディグ、妻殴り、ハボックがリングに陣取り
 ベンズ、ネクロ、エアが逃げる形で終了。
 どうやら08年はベンズがメイヴェンにかわる悪党になりそうですね。
 
総評。
 9周年を意識して努力している試合もあり
 一方ではそんな事を意識せず救いようの無い試合もありで、
 なんか肩透かしを食らわされた気もします。
 只最後の最後のメインは素晴らしく体裁を整えました。
 悪くない大会。
 最後のハボックの高所ダイブで何とか星2つの滑り込みかな。

DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

JUVU王座戦:ブレイン・ダメージ(ch)vs.ドレイク・ヤンガー
  いきなり場外で殴り、ヘッド・バッド。
  ヤンガーは脳挫傷をクローズラインで観客席へ。
  脳挫傷がヒップ・トス。
  脳挫傷はフォア・アームズを受けきるとヘッド・バッド。
  リング横に戻ってくる。
  リングに入るとコーナーの有刺鉄線付きボードに振ろうとする。
  ヤンガーは防ぐと担ぎ上げボードへのサモアン・ドロップ。
  割れたボードをヤンガーの上にのせボディ・プレス。
  カバーするもカウント2。
  有刺鉄線を押し当て更に流血させると場外の椅子に座らせエプロンへ。
  脳挫傷が起き上がりヤンガーを捕まえるとその椅子目掛け投げ捨てる。
  椅子の背を叩きつける。
  噛みつきリングに戻す。
  ヤンガーがサンセット・フリップを狙う。
  脳挫傷は耐えると顔面にパンチを叩き込んでいく。
  ヤンガーはロープを下げて脳挫傷を落とすとクロス・ボディへ。
  脳挫傷は受け止めると鉄柱にぶつけフォール・アウェイ・スラム。
  リングに戻すとヤンガーの顔を立てた椅子に押し付けダイビング・ダブル・ニー・ストンプへ。
  ヤンガーは避けて自爆させると立てた椅子へのデス・バレー・ドライバー。
  脳挫傷は激しく流血し額から血が噴出する。
  ヤンガーは場外にテーブルを設置しボードをのせる。
  拳の打ち合いで脳挫傷を再びダウンさせると
  先程のボードの上に椅子を立てガラス板を橋渡しにする。
  脳挫傷が立ち上がりヤンガーを呼び込む。
  顔面にストレート・パンチを打ち合う。
  ヤンガーは押されるも担ぎ上げる。
  脳挫傷は逃れるとファルコン・アロー。カウント2。
  立てた椅子の上にガラス板をのっけると
  そこにヤンガーをもたれさせダイビング・ダブル・ニー・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  スプラッシュ・マウンテンを狙う。
  ヤンガーが逃れパワー・ボムの体勢に。
  脳挫傷が逃れ担ごうとする。
  ヤンガーは逃れるとFUで場外の
  テーブル+有刺鉄線付きボード+立てた椅子+ガラス板に投げ捨てる!
  カバーし1,2,3!
  ヤンガーが新チャンピオンに!

試合結果

@エアリアル・アサルト・マッチ:スパイラルBKNYvs.ピンキーvs.ブライアン・マクブライドvs.リコシェットvs.チャック・テイラー
Aチーム・アンドリューvs.アイアン・セインツ
Bジャヴィ・エアvs.LJ クルーズ
C2ガールズ1カップvs.アレックス・コロン、ジョー・ゲイシー
Dジュニア級王座戦:セイビアン(ch)vs.ブランドン・トマセーリ
Eタッグ王座戦:ジョン・ダマー、ダニー・デマント(ch)vs.ナップタウン・ドラゴンズ(新チャンピオン!)
Fグラッジ・マッチ:WHACKSvs.DJハイド
Gヴォルデル・ウォーカーvs.ケビン・スティーン(DQ)
Hウルトラヴァイオレント・ドメスティック・ディスピュート:ルフィストvs.セクシー・エディ
ICZW 王座戦:ニック・ゲイジ(ch)vs.ラッカス(ノー・コンテスト)
JUVU王座戦:ブレイン・ダメージ(ch)vs.ドレイク・ヤンガー(新チャンピオン!)