TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2007年 →CZW:Tournament of Death 6 6/9/07

CZW:Tournament of Death 6 6/9/07の分析


名勝負 1回戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー・マッチ:ザンディグvs.ネクロ・ブッチャー
好勝負 なし

3枚組み約4時間20分です。

@ブラックアウトvs.チーム・アンドリュー
 チーム・アンドリューひどすぎ。
 こんな奴に寝ないといけないなんてBLKも大変。
 悪い試合。

A1回戦、ラダーズ&ライト・チューブス:スコッティ・ヴォルテズvs.ダニー・ハボック
 スコッティはジュニア級王者だし
 ハボックも普通のレスラーなんでしょうね。
 蛍光灯の使い方が微妙で全然デス・マッチらしくないです。
 かといって試合構築力もあるようには見えず。
 ハードコア・スポットフェストと見るのが正しいのでしょう。
 少し悪い試合。

B1回戦、ホームラン・ダービー・デス・マッチ:インセイン・レーンvs.フリークショウ
 各種バットを使って中堅らしく
 安定したデス・マッチを供給。
 大流血で満足いくものでしたけど時間が短いのが難。
 まあまあ良い試合。

C1回戦、シャッタード・ドリームズ:DJハイドvs.マッド・マン・ポンド
 この試合はどうしても
 ガラス板スポットで他が霞むので
 余り色が出せない気がしますね。
 平均より少し上。

D1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ブレイン・ダメージvs.トビー・クライン
 珍しくクラインが大部分攻める側。
 終盤まで流血しなかったし
 一番利いたのは鼻へのケチャップ攻めが
 目に入った事でしょうね。
 最後のストレート合戦とか良かったけど。
 クラインの試合としてはやや物足りないかな。
 平均より少し上。

E1回戦、TLC:ダスティン・リーvs.ドレイク・ヤンガー
 Lは蛍光灯です。
 試合の中身は新世代デス・マッチといった感じ。
 彼らは普通に試合もできるのに
 躊躇することなく体を張っていくデス・マッチ・ファイター。
 今回も上手くハード・スポットを演じていきます。
 好勝負に少し届かず。
  
F1回戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー・マッチ:ザンディグvs.ネクロ・ブッチャー
 ミッチ・ライダーが棄権になったため
 ネクロはザンディグと試合をしたいと言い出し
 引退した身のザンディグがこれを引き受けたのですから
 会場が大歓声に包まれるのも当たり前。
 定番殴り合いで始めると
 正面からのガラス板粉砕や
 有刺鉄線ネットへ投げ捨てられたりと
 この2人ならではのデンジャラス・スポットを。
 最後は火炎ボード葬できっちり幕。
 期待にしっかり応えた最高品質のデス・マッチ。
 ぎりぎり名勝負。

G準決勝、3ウェイ・ダンス、ウィードワッカー・デス・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.ダニー・ハボックvs.DJハイド
 必然的にヘビー級のハイドvs.クルーザー級の2人という構図に。
 3ウェイならではの相乗効果で良い感じに進みます。
 ハイドが芝刈り機攻撃で散った後は
 ややトーン・ダウンしますが説得力十分のフィニッシュで締め。
 平均的良試合。
 
H準決勝、3ウェイ・ダンス、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ネクロ・ブッチャーvs.インセイン・レーンvs.ブレイン・ダメージ
 ザンディグ戦から1試合しか空いてないのに
 ネクロは2人の攻撃をひたすら耐え続け、反撃することなく脱落。
 (しばらく立ち上がれず担架で運び出される所でした。)
 これにはブル・シット・コールも起きましたが
 レーンが強烈過ぎる画鋲付ギター・ショットを受けたり
 ハードな事をして観客の溜飲を下げました。
 しかし展開をもう少し何とかして欲しかった。
 平均的良試合。

Iグレッグ・エクセレントvs.CJオードイル
 他に試合できる奴いないの。
 悪い試合。

Jクリスジェン・ヘイムvs.ライアン・マクブライドvs.アンドリュー・スティール
 1人がぼーっと突っ立ってたりミスしたり。
 こんな奴らに3ウェイを任す方も任す方ですけどね。
 受ける方も受ける方です。
 自分の実力をわきまえて3ウェイできません、て断るべき。
 ひどい試合。

K決勝、ディバイド&コンカー・マッチ:ブレイン・ダメージvs.ドレイク・ヤンガー
 まず1つ目の要素が200本蛍光灯。
 これは適度に使えてます。
 しかしここからが問題。
 2つ目の要素が凶器を持ったランバージャック。
 やはり決勝で他人の力を借りるというのはどうもね・・・。
 そして最後の要素がトラック上のトロフィーをリングに持って来たら勝ちという勝利条件。
 定番のトラック落下に理由をつけたいという意図なんでしょうけどねぇ。
 理由なら最初からあるのではありませんか。
 登山家ジョージ・マロニーが
 「なぜエベレストに登るのか」と聞かれ
 「そこにそれがあるから」と答えた様に
 デス・マッチ・ファイターが
 なぜトラックの上に登るかといったら
 そこにそれがあるから、という立派な理由があるのですよ。
 しかもフィニッシュはそのスポットを引き受けた
 ヤンガーが殴り落とされるも、そのまま起き上がってリングに到達してしまうというもの。
 その間ブレイン・ダメージは何をしていたかというと
 ヘタレ心を起こしてトラックから降りれなかったという失笑物。
 デス・マッチは受けてこそ、ですけど
 こんなフィニッシュはいけませんね。
 決勝にしては意外にハードな事やってたのに勿体無い。
 そのせいで平均より少し上程度。

総評。
 トーナメント外の試合がひどい惨状である事と
 決勝のフィニッシュが悪かった事を除けば
 トーナメントは上出来です。
 ザンディグvs.ネクロというビッグ・カードはあるし
 優勝者のドレイクも1回戦で見事な新世代デス・マッチを披露。
 その後も見事な受けっぷりで優勝した事に文句のつけようがありません。
 何だかんだいって定番化しているだけのクオリティを見せつけたという所でしょうか。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

F1回戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー・マッチ:ザンディグvs.ネクロ・ブッチャー
  チョップを打ち合う。
  ザンディグは平然と受けきり逆に強烈な1発でダウンさせる。
  ならばとネクロは拳を構え1-2-パンチ。
  ザンディグは余裕で拳を入れる。
  ノー・ガードの殴り合いに!
  ザンディグが突進しネクロを有刺鉄線に押し込む。
  ザンディグはネクロをコーナーに振る。
  ネクロはガラス板手前で踏みとどまると突進を避けガラス板に激突させる。
  ザンディグの額を有刺鉄線に押し付け流血させると蛍光灯を叩きつける。
  ザンディグはストレートを浴びせるとガラス板をネクロに乗せる。
  そして椅子を叩きつけ粉砕させる!
  蛍光灯の束を背中に叩きつけカバーするもカウント2。
  ネクロを担ぎ上げるとエプロン横に橋渡しにされた有刺鉄線ネットに投げ捨てる!   
  ザンディグはその上に乗りカバー。カウント2。
  ネクロの背中は真っ赤に染まっている。
  ネクロはザンディグを蹴りつけ脱いだ靴で叩きつける。
  ザンディグも靴を奪って叩き返す。
  ネクロはザンディグの脚を有刺鉄線ロープにかけ逆さ吊りにすると
  腹に蛍光灯を叩きつけカバー!カウント2。
  両者座り込んでヘッド・バッドの打ち合い!
  リングに戻る。
  ザンディグは靴下状態のネクロの脚に蛍光灯を叩きつける。
  有刺鉄線ボードを立てた椅子の上に乗せ火をつけさせる!
  ザンディグがそこへのパワー・ボムを狙う。
  ネクロは逃れるとバック・ドロップで落とし1,2,3!
  CZWコールにThank You Zandigコールが起こる。
  2人仲良く退場。

試合結果

@ブラックアウトvs.チーム・アンドリュー
A1回戦、ラダーズ&ライト・チューブス:スコッティ・ヴォルテズvs.ダニー・ハボック
B1回戦、ホームラン・ダービー・デス・マッチ:インセイン・レーンvs.フリークショウ
C1回戦、シャッタード・ドリームズ:DJハイドvs.マッド・マン・ポンド
D1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:ブレイン・ダメージvs.トビー・クライン
E1回戦、TLC:ダスティン・リーvs.ドレイク・ヤンガー
F1回戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー・マッチ:ザンディグvs.ネクロ・ブッチャー
G準決勝、3ウェイ・ダンス、ウィードワッカー・デス・マッチ:ドレイク・ヤンガーvs.ダニー・ハボックvs.DJハイド
H準決勝、3ウェイ・ダンス、ファンズ・ブリング・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.インセイン・レーンvs.ブレイン・ダメージ
Iグレッグ・エクセレントvs.CJオードイル
Jクリスジェン・ヘイムvs.ライアン・マクブライドvs.アンドリュー・スティール
K決勝、ディバイド&コンカー・マッチ:ブレイン・ダメージvs.ドレイク・ヤンガー(優勝!)