TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2007年 →CZW:Cage of Death IX 12/8/07

CZW:Cage of Death IX 12/8/07の分析


名勝負 なし
好勝負 1ケージ・オブ・デス: MBA(DJハイド、ブレイン・ダメージ、ダスティン・リー、スコッティ・ヴォルテッズ)vs.CZW(ドレイク・ヤンガー、ダニー・ハボック、トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー)

2枚組み約3時間40分です。

CoDの性質上勝敗について言及しています。

まずはトビー、グラムのカルト・フィクション・インタビューのコーナー。
レジェンドのオックス・ベイカーが登場です。

@ニッキー・ベンズ、ジョー・ゲイシー、アレックス・コロンvs.LJクルーズ、グレッグ・エクセレント、ビーフ・ウェリントン
 まずは5分ほどの軽い試合を。
 WelcomeBack出迎えられたウィリントン含め
 全員が与えられた役割をそつなくこなしており悪くない。
 試合後ゲイシー、コロンは
 負けたのをカツラ・レスラー、ベンズのせいだと言ってリンチ。

Aチーチ&クラウディー、ブロディ・リーvs.チーム・アンドリュー、ネイト・ヘイトリッド
 リーvs.ヘイトリッドの遺恨対決にクルーザー級タッグがくっついた6人タッグ。
 クルーザー級の4人が体格差、タッグ要素を使って
 上手く見せていましたが
 肝心のリーvs.ヘイトリッドは途中からリング横で
乱闘して
 試合から外れる形になりTobeContinuedになったのは拍子抜けしました。
 CoDなのに。
 平均より少し上。

Bジュニア級王座戦:セイビアン(ch)vs.ルフィスト
 ルフィストはハード・ヒッティングより
 普通のプロレスを意識しているようで
 序盤はかなりもたついていましたね。
 それを救ったのが黒岡村。
 女性だからと技を制限することは無いし
 一方ではエロを絡めて上手くキャリーしています。
 良い仕事してますね。
 最後はエディが乱入し、まさかの裏切り。
 ルフィストとエディの遺恨を発生させて〆です。
 平均的な良試合。

Cタッグ王座戦:ナイルズ・ヤング、デレク・フレイジャー(ch)vs.ジョン・ダマー、ダニー・デマント
 決して悪い内容ではないんですが
 試合前に仕込みの女性客をリングに挙げて
 パンツを見せさせるというハイライトを迎えてしまったものだから
 試合途中でBoringコールも起きてしまって・・・
 最後は椅子を入れて挽回したんですけれども。
 ダマー、デマント組が新チャンピオンに。
 平均レベル。

Dランバージャック・ストラップ・マッチ:メイヴェン・ベントリーvs.LOBO
 条件はメイヴェンが勝てば
 ゲイジ、ザンディグ、ルフィストを解雇(?)、
 LOBOが勝てばメイヴェンはプロモーターで無くなるというもの。
 メイヴェンはレスラーではありませんし
 LOBOも引退しているので簡単なファン・マッチでメイヴェンは権力を手放す羽目に。
 試合後もメイヴェンをしばくLOBO達と
 助けに来た脳挫傷の構図はベビー、ヒールに合って無くていまいち盛り上がらず。
 最後はメイヴェンに解雇された(?)ワイフビーターが現れ復帰をアピール。

ECZW王座戦:ラッカス(ch)vs.(オープン・チャレンジ)
 最初に出てきたのはメサイア。
 で、もう1人途中から加わるのですが
 それが他ならぬニック・ゲイジで
 ついでに勝って新チャンピオンになってしまうという大サプライズ。
 試合としては悪い試合だったですけれども。
  
Fウルトラ・ヴァイオレント・テーブルズ・マッチ:セクシー・エディvs.WHACKSvs.ヴァイキング
 以前KOTDMに出たこともある
 カメラ・マンのWHACKSが入っているので
 3ウェイ的な工夫はありませんが
 WHACKSが一番体を張って見せれば
 エディも耳を噛むなんていう倒錯ぶりを披露。
 (ヒールになって勢いを取り戻すか)
 ヴァイキングは・・・いなくても良かったかも。
 素晴らしいフィニッシュで締め、
 まあまあ良い試合でした。

Gファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ミッチ・ライダーvs.チューイ・マルチネス
 ファンが工夫した各種凶器入り乱れるハードコア・マッチですが
 何とも微妙すぎるフィニッシュが・・・。
 これがセミ・メインというのもねぇ。
 平均レベル。

Hケージ・オブ・デス:MBA(DJハイド、ブレイン・ダメージ、ダスティン・リー、スコッティ・ヴォルテッズ)vs.CZW(ドレイク・ヤンガー、ダニー・ハボック、トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー)
 まずは全員揃うまでは
 コーナーにたてかけたトラップへの投げの他
 ハボックがケージ天辺からのダイブを見せます。
 8人が椅子に座っての殴り合いというビッグ・スポットを披露した後
 リーが生け贄にされる形で脱落。
 クラインが丸め込みで脱落。
 続いてネクロまで丸め込みで脱落。
 将来の事を考えるとここで安易に必殺技とかで
 脱落させたくないんでしょうけどねぇ。
 拍子抜けですよ。
 しかし、その後のフィニッシュは全てケージ天辺からの
 リング内リング外への技で溜飲を下げてくれました。
 1リングでケージと直結、
 ケージ天辺の高台もリング上空ではなく
 リングの上にのっているだけなので
 装置は簡素でVやVIIとは程遠いですね。
 しかし体格で劣る新世代レスラーが
 旧世代レスラーに頼る事なく対等に作り上げていき
 素晴らしいメインに仕上げてきたので満足です。
 これはぎりぎり好勝負で良いかと。

特典としてBLKのミュージック・ビデオが収録。
@ライアン・マクブライドvs.ピンキー・サンチェス
 たぶんダーク・マッチではないかと。
 サンチェスがキワモノで尻系の技ばっかり披露し、
 わかせていましたが、それだけ。

総評。
 試合の質という面では少し物足りない所もありましたが
 いつもながらきっちり抗争を終わらせると共に
 新たな抗争を生み出しているので
 ストーリー的に見てて面白く満足です。
 (WWEも見習いなさい)。
 来年のCoDでは是非とも世代間抗争をして欲しいなぁ。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Hケージ・オブ・デス:MBA(DJハイド、ブレイン・ダメージ、ダスティン・リー、スコッティ・ヴォルテックス)vs.CZW(ドレイク・ヤンガー、ダニー・ハボック、トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー)
  ヴォルテックス対クラインで試合開始。
  クラインは余裕でしばき倒す。
  リーが加わりホッチキスを打ち込む。
  連係攻撃を狙う。
  クラインは逆に2人まとめて蹴散らすと椅子や松葉杖を叩きつける。
  しかし2人相手ではやはり不利。
  ヤンガーが加わる。
  2人でリーをコーナーのガラス版に投げ飛ばす。
  ハイドが加わりMBAが逆転。
  ハボックはリングに入るなりケージ上の高台に行きムーンサルト!
  各種凶器を叩きつけたりしている。
  脳挫傷が加わる。
  クラインがケージ上の高台へ。
  ハイドがハボックにコーナーのテーブルへのパワー・ボム。
  クラインが高台から飛んでハイドにダブル・アックス。
  脳挫傷がヤンガーにコーナーの有刺鉄線付きボードへのパワー・ボム。
  そこにネクロ降臨。
  脳挫傷に殴り合いを申し込む・・・
  が次の瞬間ロー・ブローを決め拳を一閃。
  椅子を叩きつけていきCZWが盛り返す。
  リング中央に椅子を8脚立てると全員座って殴り合い!
  CZW!CZW!
  ネクロと脳挫傷は最後まで殴り合っている。
  ネクロはハサミを取り出すと脳挫傷に突き立てる。
  ハサミで切りつけていく。
  CZW4人が椅子を持ちMBA4人を1コーナーに追いつめる。
  脳挫傷はリーを生け贄に差し出す。
  リーは次々と技を食らっていき
  最後はクラインの立てた椅子へのデス・バレー・ドライバーで1,2,3!
  リーが脱落!
  ヴォルテックスはクラインのエアプレイン・スピンから逃れるとサンセット・フリップを狙う。
  耐えるクラインをリーが蹴りつけ1,2,3!
  クラインが脱落!
  脳挫傷が反撃。
  ヴォルテックスはネクロのレイザーズ・エッジから逃れると丸め込みで1,2,3!
  ネクロはハイドを殴りつけ脳挫傷を蹴り飛ばしてから去っていく。
  ヴォルテックスがハボックにコーナーのガラス版へのネック・ブリーカー。
  カバーするもヤンガーがカット。
  脳挫傷はヤンガーの背中にサボテンを乗せると松葉杖で叩きつけ埋め込ませる。
  ハボックがテーブルの上にのせられる。
  ヴォルテックスがケージ上の高台からダブル・ニー・ドロップ!
  テーブルは割れず。
  ヤンガーが反撃。
  ハイドの口にガラスを入れ殴りつける!
  ハボックは立てた椅子の上に有刺鉄線付きボードを乗せると
  ヴォルテックスをつれてケージ天辺の高台へ。
  ヴォルテックスがエクスプロイダーを狙う。
  ハボックは逃れると抱え上げ
  下のボード目がけてアバランシュ・ホールド!
  カバーし1,2,3!
  ヴォルテックスが脱落!
  脳挫傷をロープに固定すると
  ヤンガー、ハボックは2人で殴りつける!
  ハイドが救い出す。
  ハボックがケージ天辺の高台へ。
  脳挫傷も後を追う。
  両者立ち上がると殴り合い。
  脳挫傷がパッケージ・パイル・ドライバーを狙う。
  登ってきたヤンガーがカット。
  ヤンガーは脳挫傷を抱え上げると
  ケージ外に椅子で積み重なった2段ボードの上にデス・バレー・ドライバー!!
  ハイドとハボックもケージ天辺で相対する。
  殴り合う。
  ハイドは横につるされているランプを手にするとハボックに叩きつける。
  エクスプロイダーを狙う。
  ハボックは逃れると延髄切り。
  ハイドはふらつきケージ外の有刺鉄線網とボードの上に落下!
  ハボックが生き残りCZWの勝利!
  他のメンバーも戻ってきて勝利を祝う。

試合結果

@ニッキー・ベンズ、ジョー・ゲイシー、アレックス・コロンvs.LJクルーズ、グレッグ・エクセレント、ビーフ・ウェリントン
Aチーチ&クラウディー、ブロディ・リーvs.チーム・アンドリュー、ネイト・ヘイトリッド
Bジュニア級王座戦:セイビアン(ch)vs.ルフィスト
Cタッグ王座戦:ナイルズ・ヤング、デレク・フレイジャー(ch)vs.ジョン・ダマー、ダニー・デマント(新チャンピオン!)
Dランバージャック・ストラップ・マッチ:メイヴェン・ベントリーvs.LOBO
ECZW 王座戦:ラッカス(ch)vs.メサイアvs.ニック・ゲイジ(新チャンピオン!)
Fウルトラ・ヴァイオレント・テーブルズ・マッチ:セクシー・エディvs.WHACKSvs.ヴァイキング
Gファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ミッチ・ライダーvs.チューイ・マルチネス
Hケージ・オブ・デス:MBA(DJハイド、ブレイン・ダメージ、ダスティン・リー、スコッティ・ヴォルテッズ)vs.CZW(ドレイク・ヤンガー、ダニー・ハボック、トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー)
@ライアン・マクブライドvs.ピンキー・サンチェス