TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2005年 →CZW:Ultraviolent Tournament of Death 4 7/30/05

CZW:Ultraviolent Tournament of Death 4 7/30/05の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

3枚組み約4時間です。

@バーブド・ワイヤー・マッドネス:JCベイリーvs.セクシー・エディ
 各種凶器に有刺鉄線が巻かれ
 中でも強力な画鋲、有刺鉄線付きバット、ホッチキスは上空につるされているという形式。
 2人共オープニングという事で攻防に力を入れる心積もりだったのでしょうが
 この上空に吊るされているのが簡単に落ちてしまって・・・
 しかしお互いの定番ムーブを披露して盛り上げた後
 画鋲を入れてのロー・ブローという素晴らしいフィニッシュで締めてきました。
 ベイリーが準決勝へ。
 平均レベル。
 
Aライト・チューブ・ロープス・アンド・コーナーズ:トビー・クラインvs.マッドマン・ポンド
 やや控えめな内容というより
 鉛筆剣山トラップが1つ飛びぬけているんですね。
 上手いこと作っていたので
 実際は見た目ほどダメージを負ってないように見えますが
 (このトラップは見た目と同じダメージがあったら冗談になりませんが)
 インパクトは凄いありますよ。
 凶器人間が準決勝へ。
 平均より少し上。
  
Bテーブルズ・3本勝負:ビーフ・ウェリントンvs.ブレイン・ダメージ
 各テーブル葬だけしか見所がありません。
 デス・マッチ・ファイターではないウェリントンが
 反則負けを狙うというネタを見せていましたが
 それを強化して、いっその事完全にファン・マッチにしたら良いのに。
 脳挫傷が準決勝へ。
 悪い試合。

Cホームラン・ダービー:ネクロ・ブッチャーvs.イアン・ロッテン
 1回戦で実現過ぎるにはビッグすぎるカードではありませんか。
 ヘッド・バッドの打ち合いから始まると
 後は延々と各種バットを打ちまくってくれます。
 拳が1回も使われなかったり
 フィニッシュがエイジアン・スパイクだったりして
 このカードの中ではそこまでの物ではありませんが
 それはあくまでこのカードという前提。
 文句をつけれない上質のデス・マッチでしたね。
 好勝負には届かないものの中々良い試合。

Dライト・チューブス・アンド・ラダーズ:ネイト・ウェブvs.ニック・ゲイジ
 一応ウェブも攻めているのですが
 ゲイジの暴行ぶりが凄まじく
 一方的な試合という印象しか残らないですね。
 最後はラダー上から蛍光灯トラップへのスーパープレックスでゲイジが準決勝へ。
 中々良い試合。

Eファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ロビー・ミレノ、エディ・キングストンvs.ザンディグ
 ラッカスも加わっての1対3でザンディグ親分を痛めつけていると、
 そこに現れたのは軍隊に入隊していたジョーカー。
 この電撃復帰で大盛り上がりです。
 ジョーカーとキングストンのヘッド・バッド合戦の他
 ザンディグ親分がいつも通りの暴れっぷり。
 それに加えてハンドスプリング・ハリケーン・ラナなんて珍技まで披露。
 かなりの地獄絵図でしたが
 最後ジョーカーが締めたのは微妙。
 ザンディグが準決勝へ。
 好勝負には届かないものの中々良い試合。

F準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ネクロ・ブッチャーvs.ブレイン・ダメージ
 イアン戦では封印していた拳の打ち合いから
 スタートすると珍しくネクロが攻めで試合を構築。
 ギター・ショット、画鋲付きグローブといった
 ハード・スポットも見せたし
 最後には拳の打ち合いをもう1回見せてくれ
 これまた好勝負に少し届かずの
 上質のデス・マッチと相成りました。
 ネクロが決勝へ。

G準決勝、ライト・チューブ・ログ・キャビン3本勝負:ザンディグvs.トビー・クライン
 ここまで怒涛の良試合連発で
 この試合も期待させられましたが
 ちょっとスロー・ペースで蛍光灯櫓葬の単発になってしまいましたね。
 ザンディグが決勝へ。
 平均より少し上。

H準決勝、ペインズ・オブ・グラス:ニック・ゲイジvs.JCベイリー
 いつも通りガラス板スポットだけになってしまったが
 この試合形式の中では良くやった方でしょう。
 平均的良試合。
 ゲイジが決勝へ。

Iウルトラヴァイオレント・ロイヤル・ランブル
 セキュリティ係の2人から始まり
 3人目がカメラマンのWHACKSという波乱の始まりでしたが
 その後はデス・マッチ・ファイターが出てきて格好はつきました。
 しかしそれらは無名の若手で
 体を張るしか能がないって感じでそれ程良くない。
 決勝前の息抜きなんだから
 何か別の案が欲しい所です。
 平均レベル。

J決勝、ピッツ・オブ・ヘル(レフェリー:ジプシー・ジョー):ネクロ・ブッチャーvs.ザンディグvs.ニック・ゲイジ
 PSACのタレントのハリボテの首をザンディグが
 鎌で掻っ切るというシーンから始まった決勝。
 それぞれ消耗していることを考えても
 ややスロー・ペースすぎる嫌いがあるし、
 後はジョーがロートルもロートルでレフェリーすらまともに出来ず興を削ぎます。
 しかしCZWのザンディグ、反CZWのゲイジ、
 我が道を行くネクロと色分けがされていて
 3人で椅子に座っての殴り合いというビッグ・スポットや
 火炎トラップ葬(アクシデントでゲイジが火だるまに!)など
 決勝にふさわしい試合に仕上げてきていて
 中々良い試合でしたよ。

総評。
 一線を越えた試合というのは無かったですけれど
 中々良い試合以上が半分も占めており
 TODに外れなし、と改めて実感させられました。  
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Cホームラン・ダービー:ネクロ・ブッチャーvs.イアン・ロッテン
  イアンが入場中のネクロに襲い掛かりヘッド・バッド。
  ネクロも打ち返す。
  ネクロが椅子攻撃を狙う。
  イアンは避けると有刺鉄線付きバットを叩きつける。
  クレヨンを突き立てあう。
  ネクロが蛍光灯大刀を振りかぶる。
  イアンが奪い取ってネクロに一撃。 
  有刺鉄線付き松葉杖を叩きつける。
  画鋲付バットでも一撃。
  ネクロが奪い取ってイアンにも一撃。
  テーブルも投げつける。
  イアンがガラス板付きバットをネクロに叩きつける。
  パイル・ドライバー。
  水溜付き松葉杖を叩きつけていく。
  初めてリングに入る。
  蛍光灯大刀を叩きつけカバー。カウント2。
  有刺鉄線付きバットでジョー・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  ネクロをロープに振り有刺鉄線付きバットを叩きつけようとする。
  ネクロは避けるとエイジアン・スパイク。
  イアンがバットをこすりつけて逃れようとするも力が入らず落としてしまう。
  ならばとロープを掴もうとするも防がれ、気絶してしまう。
  ネクロの勝利!


J決勝、ピッツ・オブ・ヘル(レフェリー:ジプシー・ジョー):ネクロ・ブッチャーvs.ザンディグvs.ニック・ゲイジ
  ファン持込の一番危険な凶器と認定された
  PSACのフランク・タレントのハリボテがリング中央に設置されている。
  ザンディグは鎌がタレントの首を掻っ切る。
  ザンディグが背後からゲイジに蛍光灯を一撃しネクロに共闘を呼びかける。
  ネクロは拒否し傍観していたがザンディグを呼び込みチョップ合戦を志願。
  ザンディグは知るかとばかりに蛍光灯の破片を叩きつけファルコン・アロー。
  ゲイジがザンディグに蛍光灯攻撃。
  ザンディグがゲイジにレモン汁をかける。
  ネクロが椅子に座っての殴り合いを望む。
  ザンディグ、ゲイジも応じ拳を打ち合う。
  ネクロが押すもザンディグの連続パンチに沈む。
  更にザンディグは椅子に座っているゲイジにエルボー・ドロップ。
  ゲイジを担ぎ上げようとするも逃げられる。
  ネクロを担ぎ上げるとコーナーの蛍光灯の束に投げつける。
  ゲイジをエプロンに立てかけた蛍光灯に投げ飛ばす。
  リングに戻し担ぎ上げようとする。
  ゲイジは逃れるとコーナーのラダーへのブレーン・バスター。
  ネクロが画鋲を巻く。
  ゲイジはエプロンに橋渡しにされたトラップに火をつけると
  ザンディグにそこへのブレーン・バスター。
  ザンディグもダメージを受けたが
  ゲイジ自身もTシャツに火が燃え移り火だるまに!
  慌ててスタッフが消火。
  ゲイジがザンディグにスモール・パッケージ。
  カウント3が入ったかに見えたがカウント2の様子。
  ゲイジは動くのも辛い様子。
  ネクロがザンディグにストレート・パンチを叩き込み1,2,3!
  ザンディグが脱落!
  ネクロがゲイジをリングに呼び込む。
  入ってきたところに襲い掛かりパワー・ボムを狙う。
  ゲイジがリバース・スープレックスに返す。
  エプロン横にテーブル+ガラス4段が設置される。
  ゲイジはジョーを鉄柱にぶつける。
  エプロンから上記トラップへのパワー・ボムを狙う。
  ネクロは防ぐとヘッド・バッド。
  そしてトラップへのデス・バレー・ドライバー!
  Somebody call 911!
  カバーし1,2,3!
  ネクロが優勝!
  試合後ザンディグがUVU王座をネクロに授与。

試合結果

@バーブド・ワイヤー・マッドネス:JCベイリーvs.セクシー・エディ
Aライト・チューブ・ロープス・アンド・コーナーズ:トビー・クラインvs.マッドマン・ポンド
Bテーブルズ・3本勝負:ビーフ・ウェリントンvs.ブレイン・ダメージ
Cホームラン・ダービー:ネクロ・ブッチャーvs.イアン・ロッテン
Dライト・チューブス・アンド・ラダーズ:ネイト・ウェブvs.ニック・ゲイジ
Eファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ロビー・ミレノ、エディ・キングストンvs.ザンディグ
F準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:ネクロ・ブッチャーvs.ブレイン・ダメージ
G準決勝、ライト・チューブ・ログ・キャビン3本勝負:ザンディグvs.トビー・クライン
H準決勝、ペインズ・オブ・グラス:ニック・ゲイジvs.JCベイリー
Iウルトラヴァイオレント・ロイヤル・ランブル(優勝者:WHACKS)
J決勝、ピッツ・オブ・ヘル(レフェリー:ジプシー・ジョー):ネクロ・ブッチャー(優勝!)vs.ザンディグvs.ニック・ゲイジ