TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2005年 →CZW:Cage of Death 7 12/10/05

CZW:Cage of Death 7 12/10/05の分析


名勝負 セブンス・サークル・オブ・ヘル・ケージ・オブ・デス:ザンディグ、ジャスティス・ペイン、ニック・ゲイジvs.ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン、ジョーカー
好勝負 なし

3枚組み5時間20分です。
(最初の45分は意気込みを語るインタビュー集)

1試合目−チーチvs.クラウディー
 シングルということで両者粗いですが
 派手な飛び技に攻防で
 Holy Shitコールも起こしたし
 素晴らしいオープニングです。
 まあまあ良い試合。 

2試合目−マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、シェイン・ストームvs.ハロウィックド、イカルス、グラン・アクマ
 いつものChikara提供試合のように
 楽しいルチャ・プロレスを供給してくれます。
 これまた2試合目には最適。
 平均的良試合でした。

3試合目−DJハイドvs.ジョン・ダマー
 ひどい試合。
 只の時間の埋め合わせだとしても
 CZW版WMにふさわしくない。

4試合目−フランキー・ザ・モブスター、ラリー・スウィニーvs.チーム・マスタベーション
 団体交流戦ということでスウィニー、モブスターという
 異色過ぎるタッグが実現。
 どうなることかと思ってたら只のファン・マッチでした。
 相変わらずモブスターの顔芸は素敵です。
 少し悪い試合。 

5試合目−PWG 王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.エル・ジェネリコ
 良いところ何にも無し。
 まだキワモノ・ギミックでないライアンは攻防で
 見せなければならないのだが
 気がこもっていないしフィニッシュも弱い。
 悪い試合。

6試合目−パンドラズ・ボックス(アダム・フラッシュ、ソンジェイ・ダット)vs.ネイト・ウェブ、セクシー・エディ
 解雇されたB-Boyが出てきたかと思いきや、その正体はダットで会場からはWelcome Backコール。
 このサプライズに冷めた会場も盛り上がりを取り戻します。
 試合の方はテンポ良く見栄えの良い技、
 タッグ・ムーブを入れたファン・マッチで
 まあまあ良い試合でした。

この後CZW式にクリス・キャッシュを追悼。

7試合目−ジュニア王座戦、3本勝負、TLCマッチ:デレク・フレイジャー(ch)vs.ナイルズ・ヤング
 予想通り試合構成なんてどこへやら
 3本勝負の意味性も出せる訳がなく
 只のスポット・フェストです。
 しかしHoly Shit級ムーブが幾つもあって中々良かったです。
  
8試合目−タッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.ブラックアウト
 所々でKOWの悪い癖が出てぬるかったり、
 ブラックアウトの方でもミスがあったのですが
 攻防、流れは決して悪くなく
 まあまあ良い試合でした。
 無意味に高所攻撃もあったし。

9試合目−アイアン王座戦:ケビン・スティーン(ch)vs.クリス・セイビン
 ミスター過大評価、スティーンはレスリングできない乱発男だし
 セイビンもあまり冴えずでスイングせず。
 
10試合目−CZW王座戦:ラッカス(ch)vs.スーパー・ドラゴン
 タイプとしては相性が良いしスパドラも傍若無人ぶりを見せているのですが
 ラッカスに被虐心なんてある訳も無く
 まあまあ良い試合程度。
 観客にマスクド・ケインがいました。 

11試合目−セブンス・サークル・オブ・ヘル・ケージ・オブ・デス:ザンディグ、ジャスティス・ペイン、ニック・ゲイジvs.ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン、ジョーカー
 ネクロがCoD 初参戦し
 ザンディグと激突すれば
 面白くならない訳がありません。
 まあその前にまずは舞台説明をしますと
 リング外がケージで囲まれ
 高台がコーナー上空に設置されています。
 リング横の2辺のエプロンには
 有刺鉄線の柵とガラス板が外ケージと橋渡しになっています。
 後はターン・バックルに画鋲がついていたり
 有刺鉄線、有刺鉄線付きバット、テーブルが置いてあったりという按配。
 さて試合の方ですが
 ネクロが他ならぬその拳でパトスを迸らせると
 それに応えるように他のデス・マッチ・ファイターも
 ハード・スポットを志願しTLCみたく息をつかせないオンパレードに。
 クラインなんか背中が血まみれになっているのに
 場外でボディ・スラムなんか食らっています。
 終盤やや沈静化しますが
 最後の最後で高所からリングの火炎テーブルへのパワー・スラムという
 壮大なフィニッシュで幕引きです。
 結局これ1回しか高所攻撃はなかったのですが大満足です。
 ネクロが加わったことでデス・マッチの醍醐味が
 色濃く交わった最高のスポット・フェストでした。
 
総評。
 流石CoD。
 質の高い興行でした。
 スポット・フェスト系が多いので
 5,9,10試合目で技巧を見せてくれてたら最高だったんですけどね。
 まあそれは贅沢というものでしょう。 
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Jセブンス・サークル・オブ・ヘル・ケージ・オブ・デス:ザンディグ、ジャスティス・ペイン、ニック・ゲイジvs.ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン、ジョーカー
  ゲイジ対ネクロで試合開始。
  組み合ってコーナーに押し込もうとする。
  ゲイジが殴りかかるとネクロがお返しの拳を連打!
  ゲイジがダウンする。
  ネクロは横に両膝を突くと恒例の殴り合いを希望。
  ふらふらのゲイジは打ち返す力も無い。
  ネクロはヘッド・バッドで捨て置くと有刺鉄線付きバットを手にして叩きつける。
  そしてバットへのブルドッグで流血させる。
  5分経過しザンディグ登場。
  ネクロとザンディグが拳と拳で殴り合う!
  CZW!CZW!
  回復したゲイジが加勢。
  バットを押し当てられネクロも流血。
  2分経過しジョーカー登場。 
  ザンディグを有刺鉄線コーナーに振り飛ばす。
  バットを押し当てるとバットごしにヘッド・バッドで流血させる。
  更に画鋲付ターン・バックルに叩きつける!
  2分経ちペインが加わる。
  ザンディグはネクロを抱え上げるとリングからエプロン横の有刺鉄線ケージに投げ捨てる!
  場外でジョーカーも抱え上げると同じく有刺鉄線ケージに投げ捨てる!
  ペインがジョーカーに有刺鉄線付きケージへのネック・ハンギング・ツリー・ボム!
  ネクロが同じくそこにザンディングをヒップ・トスで投げ入れる!
  クラインが加わる。
  ゲイジがクラインをエプロン横のガラス板に落とそうと突進。
  クラインはショルダー・スルーに返し逆に落とす!
  ペインがジョーカーにコーナーへのベリー・トゥー・ベリー。
  ザンディグがネクロにホッチキス攻撃。
  立てた椅子へのブレーン・バスターも決めカバー!カウント2。
  ジョーカーがペインにテーブル上でのパイル・ドライバー!
  ゲイジがクラインに立てかけたテーブルへのヒップ・トス。
  ゲイジがクラインに有刺鉄線ケージへのパワー・ボム。
  ザンディグ軍が優位に立っている。
  ゲイジがジョーカーにフェイス・ウォッシュ。
  全員顔が真っ赤に染まっている。
  クラインは背中も血まみれ。
  リングのネクロに投げ込まれたラダーがぶつかる!
  ペインがリングから場外のクラインにラダーを投げつける。
  ペインはネクロを抱えると場外に投げ捨てる。
  ネクロが復活しペインを殴りまくりの蹴りまくり!
  ザンディグが襲い掛かりネクロの動きを止める。
  クラインはチェーンを手にするとペインに10カウント・パンチ。
  ザンディグがクラインに襲い掛かり場外テーブルへのゴリラ・スラム!
  ゲイジがクラインに場外でボディ・スラム!
  ジョーカーはリングにテーブルを並べて設置しザンディグをのせる。
  そしてラダーを使って高台に上る。   
  ザンディグも起き上がり後を追う。
  リングのテーブルに火がつけられる!
  ザンディングはジョーカーを抱え上げると高所から火炎テーブルへのパワー・スラム!!
  カバーし1,2,3!

試合結果

@チーチvs.クラウディー
Aマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、シェイン・ストームvs.ハロウィックド、イカルス、グラン・アクマ
BDJハイドvs.ジョン・ダマー
Cフランキー・ザ・モブスター、ラリー・スウィニーvs.チーム・マスタベーション
DPWG 王座戦:ジョーイ・ライアン(ch)vs.エル・ジェネリコ
Eパンドラズ・ボックス(アダム・フラッシュ、ソンジェイ・ダット)vs.ネイト・ウェブ、セクシー・エディ
Fジュニア王座戦、3本勝負、TLCマッチ:デレク・フレイジャー(ch)vs.ナイルズ・ヤング
Gタッグ王座戦:キングス・オブ・レスリング(ch)vs.ブラックアウト
Hアイアン王座戦:ケビン・スティーン(ch)vs.クリス・セイビン
ICZW王座戦:ラッカス(ch)vs.スーパー・ドラゴン(新チャンピオン!)
Jセブンス・サークル・オブ・ヘル・ケージ・オブ・デス:ザンディグ、ジャスティス・ペイン、ニック・ゲイジvs.ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン、ジョーカー