TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2005年 →CZW:Night of Infamy 4 11/12/05

CZW:Night of Infamy 4 11/12/05の分析


名勝負 なし
好勝負 アイアンマン王座戦#1コンテンダー・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・セイビン

2枚組み3時間30分です。
(最初の26分は意気込みを語るインタビュー集)

1〜3試合目は特筆すべきことがないどうでもよい試合。

4試合目−セイビアンvs.ヘレティック
 CZW得意のハードな技に
 スピードが加わったら面白くならないわけがありません。
 惜しいのは試合時間が短いのと
 ヘレティックがハードな技を使わなかった点。
 それでもヒールとしての仕事はきっちりやってましたし
 中々良い試合です。

5試合目−ジュニア・ヘビー級王座戦、エリミネーション・マッチ:デレク・フレイジャー (ch)vs.セクシー・エディvs.JCベイリー
 セクシー・エディはTODで一気に株を上げましたが
 クルーザー級としては飛びぬけてはおらず
 技が軽いという問題があります。
 ベイリーも同じくハードコアでこそ魅力を発揮できるレスラー。
 3ウェイ・ムーブを織り交ぜていますが
 完成度も低くあんまり良い試合ではありません。

6試合目− アイアンマン王座戦#1コンテンダー・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・セイビン
 カード通りの好勝負。
 テクニカルな部分とハイ・フライングへの切り替え
 緩急のつけどころは素晴らしいものがあります。
 クァックには良くあるのだが終盤がやや弱いかな。
 
7試合目−CZW 王座戦:ラッカス(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ→
 ラッカスのハイ・フライヤーと
 CCのグラウンド主体という対比で
 両者が映えたグッド・マッチほどではないものの良い試合。
 ラッカスはショーマン・シップが強すぎてあまり好きではないので
 実際のところはもう少し良いかもしれません。
 観客は今大会一番の盛り上がりを見せていました。
 
8試合目−ラスト・マン・スタンディング・マッチ:クリス・ヒーローvs.エディ・キングストン
 凶器も出ないしハード・ヒッティングなケンカ戦といったわけでもない。
 そういうわけでラスト・マン・スタンディングだからといって
 壮絶な試合を期待すると少々裏切られます。
 序盤が悪く前の試合の煽りをもろに受けましたが
 中盤からは熱のこもった打撃で良くなっていきます。
 まあまあの試合かな。 

9試合目−シャッタード・ドリームズ・マッチ:H8クラブ(ジャスティス・ペイン、ニック・ゲイジ)vs.タフ・クレイジー・バターズ(ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン)
 ガラスの破片を拳につけ4コーナーにガラス板が設置された試合。
 基本拳で流血させるだけですが
 ガラス板の砕け散るシーンは派手ですし
 非デス・マッチ・ファンの私でも楽しめました。
 しかしデス・マッチ・ファンからしたら
 あまりにあっさりしてハードコア度も薄く
 見た目でごまかしに走った試合で
 更にはペインがファンを殴って代わりにベイリーが出るなんて
 期待を裏切るひどい筋書きや、ってな印象を受けるのかなと思います。
    
総評。
 後半の試合群は一定のレベルをどれも超えており
 CZWの中ではぎりぎり良い方の大会といったところか。
 デス・マッチ・ファンとしてはやや物足りないと思います。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Eアイアンマン王座戦#1コンテンダー・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・セイビン
  握手して試合開始。
  素晴らしいチェーン・レスリングはほぼ互角の様相を呈している。
  それでも熟練した多彩な技を持つクァックが余裕を漂わせ一歩リード。
  クァックはスピードを上げアーム・ドラッグへ。
  場外で間を取ろうとしたセイビンにトペ・コンヒーロ。
  リングに戻し腰、腹を集中攻撃する。
  セイビンが延髄切りを決めカバー。カウント2。
  クァックは逆さ吊りにし頭部へドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  クァックがコーナーを使って背後を取ろうとする。
  セイビンはそこを捕らえクレイドル・ショックを狙う。
  逃れられるもバックを取りジャーマン。
  クァックは気合で立ち上がると掌底を叩き込む。
  両者ダウン。
  打撃を打ち合うも最後はクァックのクローズラインが炸裂。
  クァックはセイビンをコーナーに乗せる。
  落とされるもすかさず駆け上がって雪崩式ハリケーン・ラナ。
  そしてスワントーン・ボム!カウントは2! 
  ならばとQD2へ!
  セイビンは逃れるとヘッド・バッド連発。
  クァックも張り手連発で応じる。
  セイビンはみぞおちに蹴りを叩き込むとミサイル・キックからトルネードDDT。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとクレイドル・ショックへ!
  クァックがサンセット・フリップに返そうとする。
  セイビンは防ぐと掌底も防ぎランニング・パワー・ボム。カウントは2。
  再びクレイドル・ショックを狙う!
  クァックはリバース・ブレーン・バスター。カバーするもカウント2。
  もう一発狙う。
  セイビンはブレーン・バスターの要領で抱え上げクレイドル・ショック!
  1,2,3!

試合結果

@ナイルズ・ヤングvs.ネイト・ウェブ
Aパンドラズ・ボックスvs.チーム・マスターベーション
BDJハイドラ、ジョン・ダーマーvs.ネクロ・ブッチャー、ダニー・ハヴォック
Cセイビアンvs.ヘレティック
Dジュニア・ヘビー級王座戦、エリミネーション・マッチ:デレク・フレイジャー (ch)vs.セクシー・エディvs.JCベイリー
E#アイアンマン王座戦#1コンテンダー・マッチ:マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・セイビン
FCZW 王座戦:ラッカス(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
Gラスト・マン・スタンディング・マッチ:クリス・ヒーローvs.エディ・キングストン
Hシャッタード・ドリームズ・マッチ:H8クラブ(ジャスティス・ペイン、ニック・ゲイジ)vs.タフ・クレイジー・バターズ(ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン)