TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2004年 →CZW:Best of the Best 4 7/10/04

CZW:Best of the Best 4 7/10/04の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

3枚約5時間5です。

女の子がリングに上がり国家を斉唱。

@(1人だけ脱落):ジャック・エヴァンスvs.クリス・キャッシュvs.ホミサイド
 アシッドの曲が流れるも出てきたのはザンディグ。
 ザンディグはアシッドがどこかへ行ったと説明する。
 そこに正義痛が登場。
 アシッドは俺が来れなくしたのだ、そして俺はこのCZWを離れる事に決めたと言う。
 その後正義痛とザンディグが何やら口論になっています。
 キャッシュを代役に立てるとザンディグが通達しオープニング・マッチへ。
 ホミサイドが軽く流れを作ろうとしていましたが
 残り2人に3ウェイなんて繊細な物はできず
 途中から諦めたように映りましたね。
 ひどい試合。

A(1人だけ脱落):B-Boy vs.ジミー・レイブvs.ロデリック・ストロング
 素早い攻防から始めると
 その後も3人それぞれが強く意識した打ち合いを見せました。
 10分ない試合にもかかわらずエネルギッシュな内容で見応えがありましたね。
 中々良い試合。

B(1人だけ脱落):ラッカスvs.アレックス・シェリーvs.ボビー・クアンス
 シェリー、クアンスが入っているのでレスリング色が強めの始まり方でしたね。
 しかしそのせいでラッカスと2人の間でずれが生まれてましたね。
 最後は乱入したヘイトリッドがラッカスを襲撃しそのままカウントアウト。
 1人だけ脱落なので可能ですが
 通常の3ウェイではないフィニッシュですから拍子抜けする部分がありますね。
 悪くない試合。

C(1人だけ脱落):ネイト・ウェブvs.ピティ・ウィリアムスvs.ソンジェイ・ダット
 この試合はオリジナリティーに拘ってきましたねぇ。
 しかしその見せ方は必ずしも成功していないのが否めません。
 また全体的な起伏がいまいち。
 良い内容ではあるんですけれど・・・。
 平均より少し上。

Dアイアン・マン王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ホットスタッフ・ヘルナンデス
 ヘルナンデスは三角跳びドロップ・キックを使ったりと
 動けるのは分かるけれどもう少し体格を意識しないと、と思わせます。
 それに対してヒーローも普通に打撃で渡り合っているので
 両者の立ち位置が不鮮明で売りに欠ける内容になりました。
 最後もテーブルを出しておいて使いませんでしたしね。
 平均レベル。

E2回戦:ホミサイドvs.ジャック・エヴァンス
 エヴァンスをアンダードッグにして見せ場を作りましたが
 エヴァンスが普通に場外戦で反撃したりと作り方には甘さが見えますね。
 最後はホミサイドがエヴァンスのパートナー、テディーにメッセージを送るという形でしたし
 それでやる気が削がれた部分があるのかな。
 悪くない試合。

F2回戦:ロデリック・ストロングvs.B-Boy
 1回戦の続きでハード・ヒッティングな戦いが見られると思っていたのですが
 ストロングはインサイド・ワークで外す方向性へターンしています。
 また途中からB-Boyが腰を痛めたのか
 無駄に時間を浪費する場面が目立ち、
 最後は逃れようとロープに這う場面でタップと誤審されるというフィニッシュ。
 これが素人でもタップと勘違いしないシーンで興醒めしましたね。
 B-Boyなりの抗議か。
 期待外れの悪い試合。

G2回戦:アレックス・シェリーvs.ボビー・クアンス
 似たタイプなだけにテクニカルなレスリングが見られました。
 クアンスはアーム・バーで一本通し
 多少外した所もありますけれど、そこはシェリーがしっかりと修正していましたね。
 途中からシェリーが引き立て役に回りすぎた感もありますけれど。
 まあまあ良い試合。

H2回戦:ソンジェイ・ダットvs.ピティ・ウィリアムス
 序盤は焦らずにしっかりと作り上げていきましたが
 途中から何か壊れていきましたね。
 レアなムーブやハードなムーブの打ち合いに気を取られて粗くなりましたし
 ピティもヒールとしてヒートを得られず迷いが出たように見えました。
 クライマックスも間を空け過ぎて雑です。
 平均レベル。

Iニック・ゲイジvs.ダン・マフ
 マフが脳天への椅子攻撃を耐え切って見せると
 客に椅子を二十脚程入れさせてハードコア・バトルへ。
 両者相手への攻撃を躊躇しないタイプなだけに見応えがありましたね。
 序盤で現れたニック・バークが予想通り最後に絡んできたのが少し勿体無い感じるほどでした。
 平均的な良試合。

J準決勝:ホミサイドvs.ロデリック・ストロング
 キレのあるレスリングから始まり期待感は高まりましたが
 試合の動かし方にメリハリが薄く
 ストロングの腰攻めもまだ単調な部分が残っています。
 平均レベル。

K準決勝:ソンジェイ・ダットvs.ボビー・クアンス
 ソンジェイが意図して圧倒し
 クアンスの良さを殺した印象を受けます。
 実際クアンスは投げばっかりでしたからね。
 ちょっと勝手な内容で悪い試合です。

L4コーナー・マッチ:ジミー・レイブvs.ラッカスvs.クリス・キャッシュvs.ネイト・ウェブ
 レイブ、キャッシュが組んだかと思えば
 その内にラッカス、レイブが組んだりと適当な内容で
 決勝前の息抜き以外の何物でもありません。
 少し悪い試合。
 試合後H8クラブがBLK OUTを蹴散らします。

M決勝:ロデリック・ストロングvs.ソンジェイ・ダット
 JAPWでは成功したこのカードが決勝に。
 しかしソンジェイが攻防を入れようとすると
 そのためにわざと舞台セットをしたりと崩れがちで
 ストロングが支配しても準決勝のように作りきれない部分がある。
 ストロングが最初にマイクでヒール・アピールした時は
 相手がCZWで人気のソンジェイとあれば
 移入で多少はごまかしきれるかとも思ったのですが駄目でしたね。
 フィニッシュも汚い丸め込みで終わって、どうするよ、という感じでしたし。
 悪くない試合。
 
 M-Doggがサプライズで現れソンジェイに強奪していたベルトで攻撃。
 ザンディグが現れると逃走する。
 参加者がリングに現れた後観客に各投票を呼びかけます。
 結果は以下の通り。
 1回戦のベスト:A
 他のトーナメントのベスト:G
 BOTB:クアンス
 最後にソンジェイにトロフィーを渡し終了です。

@CZW王座戦:ジャスティス・ペイン(ch)vs.ニック・モンド
 正義痛が中々の頑張りを見せて試合を構築しましたね。
 モンドが見せ場をすかしてしまった場面が象徴的です。
 すかさず補おうとするモンドに、正義通はそれを避けて反撃する。
 これだけ積極的に手を加えながら試合の鮮度を失わずに通せるのなら
 余り受けなくても問題ではありません。
 横断スプリングボード技や場外へのベリー・トゥー・ベリー、
 そして画鋲への技とハードなシーンも見られました。
 最後はややしつこく画鋲の価値を落としている面もありましたけどね。
 平均的な良試合。

総評
 ボリュームがかなりあるし面子は地味に揃っている。
 去年よりは面白かったですね。
 しかしBOTBという舞台に見合う活躍が出てこないときついなぁ。
 (執筆日:6/13/09)  
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@(1人だけ脱落):ジャック・エヴァンスvs.クリス・キャッシュvs.ホミサイド
A(1人だけ脱落):B-Boy vs.ジミー・レイブvs.ロデリック・ストロング
B(1人だけ脱落):ラッカスvs.アレックス・シェリーvs.ボビー・クアンス(カウントアウト)
C(1人だけ脱落):ネイト・ウェブvs.ピティ・ウィリアムスvs.ソンジェイ・ダット
Dアイアン・マン王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ホットスタッフ・ヘルナンデス
E2回戦:ホミサイドvs.ジャック・エヴァンス
F2回戦:ロデリック・ストロングvs.B-Boy
G2回戦:アレックス・シェリーvs.ボビー・クアンス
H2回戦:ソンジェイ・ダットvs.ピティ・ウィリアムス
Iニック・ゲイジvs.ダン・マフ
J準決勝:ホミサイドvs.ロデリック・ストロング
K準決勝:ソンジェイ・ダットvs.ボビー・クアンス
L4コーナー・マッチ:ジミー・レイブvs.ラッカスvs.クリス・キャッシュvs.ネイト・ウェブ
M決勝:ロデリック・ストロングvs.ソンジェイ・ダット(優勝!)
@CZW王座戦:ジャスティス・ペイン(ch)vs.ニック・モンド